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双子座の勇者 2人で作る物語 900年の時をつなぐ親友との友情と共に  作者: 武田 健太郎


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新しいパーティー4

日照が倒したミノタウロスの処理を行いミノタウロスをマジックバックにしまう。


それから野営地に入ると、そこで怒鳴り合う声が聞こえた。


「シーザン! やっぱりてめぇが俺達を裏切ったんだな。

ギルドの中では喧嘩禁止だがここには誰もいない」


アンパイの新しいメンバーの魔法使いの女と剣士の男が何故か怪我をしてふるえていた。


「アンパイ、俺が気に入らないなら、俺だけを狙えば良いだろう、何で新人2人を巻き込んだ?」


「・・・・」「・・・・」


成る程、アンパイとシーザンのやり取りを聞いて直ぐに分かった。


アンパイは新人2人も最初から殺すつもりだった、そしてそれをシーザンに全てなすり付けるつもりでいたのだ。


シーザンが剣を右手に持つ。左腕に大きな切り傷がある、あれでは盾も持てないだろう。


シーザンの後ろで美女が新人の首に刃を当てシーザンを牽制している、だとすると俺は美女を取り押さえるのが優先だな。


アンパイと美女は自分達の後から人が来るなんて考えてもいない、2人ともシーザンを見てニヤニヤとしている。


ゆっくりと美女に近付き後から木剣で女を打つ。


「ガァッ!」


唸り声を上げて美女が倒れる。倒れた美女から武器を取り、新人2人を少し後ろに下げる。


その後地面に横たわる美女に奪い取った武器を首に当てる。


「お前は動くな。動けば命の保証は無い」


倒れた美女が俺を見て恐怖している。

美女が制圧されるのをぼやっと見ていたアンパイが焦り始める。


「ち、てめえら。卑怯だぞ」

「そうか。お前達と同じ事をしただけだ。


それと、お前達のパーティーの問題だろう、お前達だけで処理してもらえるか、わざわざ他の奴を巻き込むな」


そこにシルバーウルフの群れがやって来て俺の横に座る。


「お、リーン。早かったなハルアさんはもうすぐか?」


ハッハッと息をしながらアンパイを見ていたリーンだったが、興味を無くしたのだろう。座ったまま背中をかき始める。


突然シルバーウルフが来た為か一時の沈黙が生まれる、そしてその沈黙を破るようにハルアさんが登場した。


「ようやく付きましたね。

リーン、大人しくしててえらいわね」


ハルアさんがリーンをモフモフしながら褒めていた。


「あ、アンパイとシーザンだったわね。何かの訓練?


て言うか貴方達大丈夫、かなりのやられたみたいだけど?」


そう言いつつ新人冒険者にヒールポーションを渡していた。


アンパイがハルアさんを只のギルド職員だと思ったのだろう、きびつを返しハルアさんを襲う。


「危ない!!」


シーザンの声が響いた。


アンパイの攻撃をかわしハルアさんの拳が腹に深く突き刺さりアンパイがその場に崩れ落ちる。


呆気に取られていたシーザンが俺に近付いて来た。


「なあ、ハルアさんてテイマーじゃなかったのか?」

「テイマーだよ。俺もそれしか知らないけどな」


「そ、そうなのか。テイマーって本当は強い人なんだな」

シーザンが1人で納得したように頷いていた。


「ハルアさん。敵のテイマーを逃がしてしまいました。すみません」

「良いわよ。それよりタツキさんも失敗するのね何かほっとしたわ。


あんまり完璧だと付き合いづらいから」


「申し訳ございません」


「マーチ。何時までも隠れてないで出てきなさい」

「ちぇ、ばれたか」


マーチさんとダリアが出てくる。


シーザンに、ヒールポーションを渡し今日は帰る事になった。


新人の2人がシルバーウルフを見て完全にびびっている。

だよな。普通に立って人の腰丈より高さがあり、その戦闘能力の高さは折り紙つきだ。


帰る途中でボスが何かをあま噛みしながら遊んでいのを見つける。


「ボスご苦労様」


ハルアさんが声をかけると、その何かにおしっこをかけてハルアさんの元にくる。


見ると木に縛り付けられた男がよりかかっていた。


「ハルアさん。ひょっとしてテイマーですか?」

「そうよ。確か王都を中心に活動しているテイマーね。


そのまま引きずって行きましょう」


「誰かそいつを連れてきてね。


でも食べちゃ駄目よ。お腹壊すからね」


「「「ワフ」」」


お腹壊すって、そんな理由なの?

若いシルバーウルフが1匹、ロープを咥えテイマーの男を引きずるように付いてくる。


「いで、いで、いで。じ、自分で歩く」


「ガルル!!」


男の後から別のシルバーウルフが唸る。


「ヒィ!!」


テイマーの男がピーンと立ち上がりしゃきしゃきと歩き始める。


「忠告しておくわ、その3匹は全部オスなの。他の子達より凶暴だから注意してね」


「へ、ヘイ」


びびりながら男が大人しく付いてくる。


街の出入口の門の近くに来ると兵士達がぞろぞろと集まり始める。


「マーチ殿、ハルア殿。


連絡はもらっていました、引き渡しをお願いします」


「ガアァ!!」


不意にボスが兵士を吠える。

その声と同時にシルバーウルフが全て臨戦体制に入る、俺が先頭にいたリーンの前に出る。


「俺はCランク冒険者のタツキと言う。貴方の所属と引き渡し先に付いて聞きたい」

「私はマタベリア辺境伯 警備隊 第3隊 小隊長。ルフ。


警備隊に連行するよう指示を受けております」


「我々はマタベリア辺境伯から直接依頼で動いている。


マタベリア辺境伯に報告もしないで引き渡しをする事は出来ない。


そもそも、誰の指示で警備隊に連行するのでしょうか?」

「それは、当然。マタベリア辺境伯様からです」


「それで貴方の隊はどちらに?」

「あちらです。あちらから移送するように言われています」


横を向いてリーンの頭を撫でる。


「リーン、囲め!」


リーンの子供達を中心に8匹のシルバーウルフが警備隊の兵士を取り囲む。


「「な!」」


兵士達が驚いた声をあげる。

すると城門が空き、武装したアーモンドルッツ副兵団長が出てきた。


我々を囲むように止まる。


「何事だ。タツキか? なにがあった」

「アーモンドルッツ副兵団長。族が混じっていたようです」


「な、「「「「族!」」」」


そこ1人の兵士が近づく。

「私は副兵団長補佐をしている。詳しく話を聞きたい」


「その必要は無いみたいですよ。この顔がそう話しています」

「よし、そ奴らを全員捕まえろ!!


タツキ、逃げ出そうものなら容赦は要らん」

アーモンドルッツの怒声が響く。


「ハ!」


そういうと柄に手を乗せて構える。


観念したのか誰も抵抗することなく捕まり、襲ってきたテイマーとアンパイ。美女も連れて帰っていった。


「アーモンドルッツ副兵団長。助かりました」


「いや、いい。


我々も族が門の外で何やらやっていると報告を受けただけだ。


まさか、捕まった時の事を考えて逃がす段取りをしていたとは思わなかった」


そう言ってアーモンドルッツ副兵団長が帰っていく。


その後ハルアさんに少し怒られてしまった。

「タツキさん。リーンを勝手に使うのは困ります」


そういってジトっと睨まれてしまった。


      ◇◇◇◇◇◇


いつも読んで頂き有難うございます。

読んで頂いている方がいると思うとモチベーションがあがります。


この小説を読んで「面白かった」「もっと読んでも良いかも」と感じて頂いたら↓☆を★に切り替えて頂いたけると有り難いです。


皆様の応援が目に見えると私のモチベーションは上がりします。よろしくお願いします。

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