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双子座の勇者 2人で作る物語 900年の時をつなぐ親友との友情と共に  作者: 武田 健太郎


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新しいパーティー2

あれから数日立ち、一回目の調査が始まる。


今日は聖教ナイトの施設までは行かずに、自分達の野営スペースを確保する作業だ。


悪魔の森に入り獣道を進み続けと少し開けた場所出る。

「ストップ。10m程先の木の上に蜘蛛系のモンスターが1匹いる」


索敵をしながら進む俺がみんなを止める。

「う、蜘蛛系? 私パス。うにょうにょしてて蜘蛛系は苦手」


両腕を掴み顔を背けながらダリアが訴える、俺がシーザンとマーチさんを見る。


「なら、俺が行こう。倒したらモンスター避けの臭いをつけて野営の場所の確保をしよう」

「待て、お前1人で出きるわけ無いだろう。相手は木の上にいるモンスターだぞ、どうやって攻めるつもりだ?」


「心配するな、タツキさんがやるって言ってるんだ。任せればいい」

「しかしマーチ。彼は我々の中で一番弱いんですよ」


「シーザン。実力を出して無いのはみんな同じだ。タツキさんを弱いと判断した認識を改めるべきだ、これはいい機会だと私は思うけどね」

1人先に進むと開けた所に出る、蜘蛛系のモンスターも木々に紛れ隠れるように近付いて来た。


そこに標準を合わせる。


日照のに手をかけ、居合いのような構えを取って魔力を日照に込める。


≪変な掛け声は辞めてよ≫


日照の声が頭に届く。その声を無視して日照本体と出会った時の事を思い出す。


≪飛翔≫ 「飛翔」


そう唱えながら抜刀する。


スラッシュのように斬撃が飛ぶ。

そしてその途中でスラッシュから大鳥が翼を広げように飛び、蜘蛛のモンスターを捉えた。


大鳥の嘴から、光線が出て蜘蛛のモンスターの動きを止めるのが見える。


ジュダン!!


蜘蛛のモンスターの体を半分切り裂き光の大鳥が消える。


ズド、ドタン!


体長3mも有る大きな蜘蛛のモンスターが上から落ちて来た。


「ば、馬鹿な。これはAランク指定のビックスパイダーじゃ無いか!!」


シーザンが落ちて来たモンスターを見て驚き、俺を見る。


ビックスパイダーは別名カメレオン スパイダーと呼ばれ、体の色を周りに合わせる事で姿をけし毒で攻撃するモンスターだ。


多くはビックスパイダーの存在に気付けずにやられる事か多い。


蜘蛛系のモンスターの中でかなり危険視されているカメレオン スパイダー、そのカメレオン スパイダーを斬撃一つで倒した事にシーザンが困惑をしていた。


シーザンがボヤッとしている間にモンスター避けの香草に火をつけて燻すと広範囲に香草を撒く。


香草の効果は強く一回燻すと1日位はモンスターに襲われる心配は無い。


ましてここはビックスパイダーの縄張りだ。好き好んで入ってくるモンスターも先ずいない。


「じゃあ、ここに野営基地を設置しましょう。


聖教ナイトの施設から1kmは離れているから見つかる心配も無いはずよ」


マーチさんがそう言うとハルアさんのテイムモンスターを空に放つ。


一直線に空に向かい上空を3回程回ると何処かに飛んでいった。


「マーチさん。あれもハルアさんのモンスターなの?」


「そうよ。あれは通信専用のモンスターよ。攻撃とかは全く出来ないけど速度が速いの。後、決まったポイントに必ず戻ってくる習性があるの」


「へえ、不思議」


ダリアが感心仕切っていた。


「マーチさん、これからどうしますか?」


「そうね、2組に別れて行動します。


先ず野営の為の準備をダリアちゃんとシーザンでお願い。


私とタツキさんは1度聖教ナイトの近くまで行きます。


今日は潜入せずに戻って来ます」


「待ってくれ、聖教ナイトの場所に行くならタンクである俺が同行した方が良くないか?」


「シーザン、今日ここに来るまでどれだけ戦闘したか覚えている?」


「もちろん」


「貴方達のパーティーと来た時はこんなスムーズに行かなかった。


理由は分かる?」


「索敵能力ですか?」


「正解、タツキさんの索敵能力は分かったでしょ。


聖教ナイトの近くでモンスターともめると気が付かれる心配がある。


だからアンパイ達をはずしてもらうように私からもお願いしたの」


「分かりました」


シーザンが悔しそうに下を向く。

なんか悔しそうな雰囲気を醸し出している。


シーザンからしたら”やっぱり俺達は使い物にならな”そう言ってアンパイ達を戻したいのだろうけど、なんかもめ事起きなきゃいいけど。


別れる前にダリアを呼んで有ることを伝える。

ダリアも何かを感じていたのだろう驚きもせず、頷いていた。


マーチさんを連れて森のさらに奥に入る。


「タツキさん、さっきは何をダリアちゃんに伝えたの?


2人だけの秘密は許しませんよ(怒)」


ふと後ろを振り向くと笑顔で怒るマーチさんがいた。


「アンパイ達です、我々の後ろをくっついて来ています。


おそらく明るい内に何か行動を起こすとは思えません。シーザンはダリアの強さを認めていますし。


おそらく夜、行動するだろうとは思いましたが念のためダリアに注意を促しただけです」


「そ、ならこれから野営地に戻りましょう。

私もダリアちゃんなら問題無いと思うけど。


こんな事も有るかと思ってハルアが森の中で待機してるの」


「ハルアさんまで?」


索敵にかからなかった。どうやった?


そこから野営地の近くに陣取りモンスター避けの香草を燻して体に臭いを付ける。


それから少し進み野営地の10m手前で待機する。


マーチさんが静かに手を上げて合図を出すと、何処からともなくシルバーウルフが近付いて来た。


ボスだ、何かを咥えている。ボスから咥えている物をもらい送り出す。


「タツキさん、彼らが動いたわ。ダリアちゃんは何処にいるの?」


「野営地の外れ我々の近くです。おそらく飯の準備中です。


シーザンは真ん中程、何かを建てています。おそらくテントだと思われます」


「了解、静かにダリアちゃんと合流します」


「なら、連れてきます」


隠匿魔法をかけマーチさんから離れてダリアに近付く。


鼻歌を歌いながら料理中のダリアに近付く、俺の接近を察知したのか懐から単刀を出して構える。


「ダリア」


小声で声をかけるとダリアが俺に気付く、そこでハンドサインでダリアに指示を出す。


ダリアがそっと火を消すと、気配を消して俺について移動を始める。


ダリアと共にマーチさんの所に来る。

「ダリアちゃん、変わったことはなかった?」


「無いかな、シーザンがお兄ちゃんってあんな強いのか?


そう言って聞いてきた位かな」


そこで2人の会話を止める。


アンパイ達が野営地に入ってきた。シーザンはまだその事に気付いていない見たいでテントの設営を行っている。


「シーザン!!」

その声にシーザンの動きが止まる。一気に緊張感を漂わせた。


「アンパイか? 珍しいなこんな深い所まで来るなんて」

索敵にモンスターを察知。おそらくアンパイ達がずっとつけられていたのだろう。


「マーチさん、ダリア。モンスターがアンパイ達の後ろにいる付けられたようだ。


対処に行く」


「了解。気を付けて」


マーチさんから簡素な返事が来た。

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