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双子座の勇者 2人で作る物語 900年の時をつなぐ親友との友情と共に  作者: 武田 健太郎


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珍道中

ルルダンルをでてから十日程たつ、ギルドの馬車と護衛の馬車に別れて辺境都市を目指しているが。マーチさんも1人でギルドの馬車に乗る事に飽きてきたのか、俺とダリアの乗る護衛用の馬車に乗り込んできては色々な話に花を咲かせる。


「そうなんですよ、だから私とハルアは結構肩身が狭かったんです。


だてにハーレムギルドじゃないんですって」


そうマーチさんが熱弁を振るう。


要はルルダンルギルドは、ギルマスのレインの奥さん達が沢山ギルドにいて

、唯一マーチさんとハルアさんだけがレインの奥さんじゃなく、肩身が狭かった。


そうマーチさんがぼやいていたのだ。


マーチさん曰く、レインの奥さんは全部で5人。お子さんは現在8人程いるらしい。


まるで家族経営のお店にポツンと1人よそ者が入った感覚なのだろう。


さらに話が進み、マーチさんのパーティーの話になった。驚く事にハルアさんとマーチつさんは元々同じパーティーのメンバーだと言う。


単独Sランクオーバーと単独Bランクがいるパーティーって何よ? 凄すぎない?


他にも剣士、タンク、聖職者もいるパーティーだったらしい。他のメンバーが結婚した事をきっかけにパーティーを解散。


その時にレインから、声をかけられギルドの受付として働くようになったらしい。


マーチさんが移動する事はハルアさんに伝えて有るらしく、ハルアさんの希望もあって住む場所が決まったらハルアさんも辺境都市のキルドに転勤するらしい。


意外にマーチさんとハルアさんは仲が良いらしい。ギルド内だとお互い、素っ気ない態度だったのでそこまで仲が良いのは知らなかった。


夜の見張りも意外に楽で、盗賊もギルドに喧嘩を売る者が少ない為か、ほぼ盗賊に合っていない。


ギルドの馬車は、ギルドの紋様と旗が付いているから分かりやすいのは確かかも知れない。


また、マーチさんの魔力をモンスター達も感じるのだろう、わざわざ寄ってくるモンスターもいない程だ。


そうなるとマーチさんとの接触がやたらと増える。


夜にダリアと交代して火の管理をしながら辺りを警戒しているとマーチさんが来る。


最初は話をしているが、途中からくっついて来てそのまま寝てしまう。

そして朝になり、ダリアがマーチさんを説教する。そんな事を繰り返しながら中間の町まで来た。


その町で食料等を買い込み町の宿で1泊することになった。

できあいの食べ物以外を食べるのが妙にか嬉しく感じてしまう。何せ簡単に料理した物しか食べていなかったしな。


町の宿に来ると空いてる部屋が1ヵ所しかなく3人で一部屋で泊まる事になった。


「そうですか~。仕方ないですよね♡


皆で仲良く寝ましょう♡」


マーチさんは目も♡になっている。その姿を見ると仕方ないと思いつつも気持ちが萎えて来てしまう。


町中に小さなギルドがあり3人で顔を出す。俺とダリアら特に用事は無かったがマーチさんが挨拶をすると言うのだ。


そうなると護衛である俺とダリアも同行しないと行けない。


で、こうなると始まるのがテンプレだ。マーチさんは勇者認定されている冒険者には見えない程にきゃしゃな体付きをしている、おまけに可愛い。


マーチさんを知らない人が見たら絶対に冒険者だとは思わない。


マーチさんがギルドに入るとみんな振り向きため息をついた、その後ろを俺とダリアが付いていく。


カウンターで話をしているマーチさんに地元の冒険者が絡んできた。


「可愛いお姉ちゃんだな。何の用事だ、護衛なら俺が変わるぜ、俺は夜も強いからな。


がははは」


「ちょっと静かにして下さい」


そう言って間に入ったのは地元ギルドのお姉さんだ。


ギルドのお姉さんと冒険者が何やらいいあらそう中、仕事帰りのパーティーが来た。そのパーティーが来たとたんギルドの喧騒が嘘のように静かになる。


「あ、マーチさんにお前達は確かタツキとダリアだったな。何やってんだこんな所で」


「あ、いつぞやお世話になったSランクの」


「ああ、ラッシュロットだ」


その人はダリアと2人で聖教ナイトに絡まれた時たすけてくれたあのSランクパーティーの一人だ。


するとマーチさんに絡んだ冒険者がラッシュロットの側に来る。


「旦那、マーチってあの乙女座、ビルコの勇者ですか?」


「なんだ、お前何かしたのか」

ラッシュロットが冒険者を睨む。


「いえいえ、滅相もない」

そう言ってこそこそと離れて行った。


「我々はマーチさんの護衛で来ています」


「護衛? どっか行くのか?」


「ハイ、マーチさんが辺境都市のマタベリアに行かれるのでその護衛です」


ラッシュロットが何かを考え何かの結論に至ったのだろう。


「ひょっとしてだが、マーチさんが移動するのか?」


「ハイ」


「かー。本当か? それは不味いな。今ルルダンルに戻ると偉い目に合いそうだな」

そう言うとぶつぶつと独り言を言い始める。


「それでラッシュロットさん達は何故ここに?」

「ああ、ワイバーンが出てな。その討伐と調査だ」


「ワイバーン? え! この辺にワイバーンが出るんですか?」

「はは、マーチさんがいるんだ。もしもの時は任せてしまえ」


「それもそうですね」


ラッシュロット達と別れギルドを出て、少し早いが飲食店に入る。


「何とか半分程来ましたね」


「て、言うか後半分しかないんですね。こんなに楽しい時間を過ごせるのって」


マーチさんの落ち込み方が激しい。


「あ、そう言えばマーチさん。マタベリアに行ったんだよね。あのパンケーキの職人さん」


「ハ!」


パンケーキと言う言葉にマーチさんが反応する。ダリアと2人でお互いを見合いニヤニヤとし始める。


どうやらマタベリアについたらまた、パンケーキが待っているのか。


そう思うと少し気が重くなってしまった。


そして本当に困ったのがこの日の夜だ。ダリアとマーチさんが俺を挟みにらみ合いをしている。


「マーチさん、ベット狭いし床で寝たら?」


「そうね、妹さんは普通お兄ちゃんと一緒のベットに入らないよね」


「私は良いの。いつも寝てるし」


「まあ、何時までも甘えん坊さんなのね」


そんな事を言いつつ、お互いに俺の腕を掴み相手を威嚇しあっている。


     ◇◇◇◇◇◇◇


いつも読んで頂き有難うございます。

読んで頂いている方がいると思うとモチベーションがあがります。


この小説を読んで「面白かった」「もっと読んでも良いかも」と感じて頂いたら↓☆を★に切り替えて頂いたけると有り難いです。


皆様の応援が目に見えると私のモチベーションは上がりします。よろしくお願いします。


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