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双子座の勇者 2人で作る物語 900年の時をつなぐ親友との友情と共に  作者: 武田 健太郎


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救助2

(途中までアイラッシュの回想録の続き)



敵兵士から見えなくなると第2王妃をおんぶし、荷物を抱え寝ること無く歩き続けて約4日後、国に帰還したのだ。


その後、第2王妃からタツキ隊長に贈られた言葉があった。


「タツキ、この旅は私から国王陛下にお話をします。


ごめんなさいね、そして本当にありがとう。国境を抜ける時はもう駄目だ。本当にそう思いました。


貴方が機転を聞かせ無ければ。あれがなければ、我々は国を失う程の損害を出す事になったはずです。


だから、決して死んでは行けません」


そして一呼吸おいて「良いですね。これは命令です。


私の事なら心配要りません、たった2人で逃げ切る事が出来たのです。そなたに罪にはありません。


それどころか、私をおぶって歩いた事は感謝しきれません。監禁中に足を痛めた私の事を思ってわざわざ人目につかない所は全ておんぶしてもらいました。


こんな私の。私の足では後10日はかかった事でしょう。


そなたのおかけで亡くなった者達の思いをつなぐことが出来ました。


感謝しております」


その後、タツキ隊長は急襲隊から外される事になった。


理由は第2王妃がタツキ隊長に危険な事はさせたくない。そう言って国王陛下に懇願したのだと言う。


それは私が急襲隊から離れ、王都に配属された時の事だった。


第2王妃がもたらした情報と証拠は凄まじい物だったと聞いている。国王陛下もそれだけの情報を持ち帰った第2王妃の言うことを聞くしかなかったようだ。


必死に守ったその情報がなにかは、我々下っぱにはわからない事だが。その情報は国が潰れるのを防いだとも言われる位の物だったらしい。


ちなみに現在もその隣国とは戦争中だ。


「と言う、事があったんです」


ハルアさんはアイラッシュの長い話を飽きつつもあきもせずに真剣な顔で聞いていた。


「タツキさんってそんな若い時から苦労が耐えなかったんですね」


「そうです。おまけに王妃救出後はタツキ隊長は腫れ物扱いでしたしね」


「そうなの?」


「そうらしいですよ。第2旅団が全滅して、タツキ隊長と王妃だけが生き残った。


やっぱりあいつは死神だって。


タツキ隊長とダリアさんを虐めていた連中が特に騒いでいましたよ。


あ。で、でも。味方もいますからね。ルージ兵団長を始め沢山の人がお二人を慕っています。


私もその1人です」


「ふふ」


「あ!こっちにいたのか?」


「「タツキさん!!」」


俺が突然来たことに2人が驚いていた。


「夜間の見張りの相談がしたくてね。


何か2人とも真剣に話し込んでいたけど、タイミング悪かったかな?」


「「いえいえ」」


「タツキさん。見張りはこの子達が行います。皆様気になさらずに休んでください。


野生のシルバーウルフは夜間活動します。


休憩中に寝ていた子達が夜、見張りを含めて活動します」


「え、いいのですか?」


俺の声に反応したのかシルバーウルフのボスが立ち上がる。間近で見るとやはりでかく、迫力があった。


「ウオーン!!」


遠吠えをするとシルバーウルフ達が全員起き上がり一気に戦闘体制に入った。


その瞬間、辺りのモンスターの気配が一気に消える。


すると約50m程先に人の気配を感じた、ダリアが音もなく俺の近くに来て剣を抜いてかまえていた。


「タツキ隊長? 何があったのですか?」


アイラッシュが良くわからないのか聞いてきた。


「50m前方に人がいる」


「「え!」」


アイラッシュとハルアさんが戦闘体制に入る。


「ダリア、ハルアさんと一緒にここで待機。


アイラッシュ、俺と2人で確認に行く。お前以外に全員の顔を知ってる者はいないだろう」


「はい!」


その後シルバーウルフのボスを撫でてお礼を言う。


「ありがとう。良くわかっな」


「ワフ」ボスに顔をなめられた。


「信じられない。この子が私以外になついた?」


ハルアさんが驚いた顔で俺とボスを見ていた。


その後アイラッシュと2人で気配を消して歩き始める、5分もしないで人を発見した。


それは子供3人組だった。


「おい、間違い無くこっちだよな」


「間違っていない。この道を後2日も進めば街だ。救援が呼べる」


「いいから進もうぜ、食料だって後1日分だ。俺達がしくじればみんな全滅だぞ」


アイラッシュが灯りをもとし声をかける。


「おい、誰かいるのか? いるなら出てこい」


「ヒィ!」子供達が震えてしまう。


「私は警備隊、教育隊のアイラッシュだ」


「「「アイラッシュ様」」」

子供達が走って近くに来た。


「アイラッシュ様。俺達、ルンツ小隊所属です。


助けて下さい。みんな捕まってしまいました」


「落ち着け。


今、お前達を探しにやって来た、我々のテントで話を聞く。


テントまで移動する。歩けるか?」


「「「はい!」」」


子供達を連れてテントにくる。


「ひぃ! シルバーウルフ!」

そう言って子供が震え出した。


「大丈夫だ。あのシルバーウルフ達が君達を見つけたんだよ」

アイラッシュがそう優しく言う。


子供達を守るようにシルバーウルフが回りに付くと子供達もシルバーウルフを撫でていた。


ナディアが3人を見つけると走ってきた。


「ライ、マタギ、シズル。


貴方達助かったの? 何があったの? 他の子達は? みんな生きているの? 隊長たちは?」


アイラッシュがナディアを押さえる。


「ナディア、落ち着きなさい。貴女の質問が多すぎて3人共困ってるだろう」


「す、すみません」


「ナディア、サーペント。2人は今日この子達と休みなさい。


詳しい話は明日聞きます」


「あの。俺達今日1日何も食べてなくて、その」


「なら、私が準備するね」


ダリアがそう言うとマジックバックから食料を取り出す。


といってもできあいの薬草粥にスープと柔らかくなるまで煮込んだミノタウロス肉だが。


「3人共、朝から何も食べて無いんでしょ。消化に良いものだから、ゆっくりと食べてね」


「ありがとうお姉さん」


翌朝、3人から状況を聞く。


訓練が終わり帰る時に何者かに襲撃されたらしい。


指揮官達と小隊長。それに護衛をかねて同行していた上級兵士がことごとく倒されてしまい、子供達が人質に取られる。


唯一、年長の10才位の兵士が1人残り、囚われた子供達を面倒見ているらしい。


この3人も年長で子供達の中では特に優秀らしく、仲間達から応援を呼ぶ事を託されたらしい。


与えられたのは4日分の食糧と手紙だった。


アイラッシュから、ある提案が出た。


1つ、子供達の内2人を先に街に戻し応援要請を行う。


1つ、残りのメンバーで敵を倒す。子供の内1人を道案内で残し敵対する者を討伐する。

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