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双子座の勇者 2人で作る物語 900年の時をつなぐ親友との友情と共に  作者: 武田 健太郎


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面倒な出来事2

それから1ヶ月程たった日。普段の研修の為にギルドの闘技場に来ていた。


「サーフィンとブリットは悪いがナディアの面倒見てもらえるか?」


「はい。問題無いですけど」


「ナディア、サーフィンとブリットと打ち込み練習を初めてくれ」


「サーペントとアサヒはちょっと来てくれるか?」


「「「はい」」」


「俺達は何をするんです?」


サーペントが不思議そうに聞いてきた、そこにギルドから借りた重量のある盾を2人に渡す。


「2人にはタンクの練習をしてもらう。


このところ見ていて感じた事だが2人にはタンクとしての才能もある。


訓練の半分をタンクとしての訓練に当てるつもりだ」


パチパチパチパチ。


不意に闘技場の入り口から拍手と共に人が入ってきた。


いつぞや見た警備隊長のスマイルとその取り巻き連中だ。


「ああ、すまない。訓練を続けて欲しい」


「その前にあんたは何者だ?


冒険者意外がこの闘技場の中に入るのは禁止されている」


「私はこの街の警備隊を管理しているスマイルと言う。

許可なら、レイン殿から頂いているよ」


「そうか。なら案内の職員がいるはずだ」


後ろから取り巻きがぞろぞろと出てくる。

「貴様、言葉に気を付けろ、このお方は…」


「よい!!」


警備隊の面々に緊張が走る。


「しかしっ!」


スマイルが隊員を見ると隊員達が大人しくなってしまった。


「ちょっと!! いい加減にしてください!


闘技場には、レインさんが来るまでお待ちくださいと伝えたはずです」


そこに数名の職員が走ってきた。


職員がスマイルの前に立つ。


「これ以上、ギルド規約に反する行動をとられるなら貴方達にペナルティーをかします」


スマイルが楽しそうにしている。明らかにギルドに喧嘩を売ってるのだろう。


「なあ、スマイル。


お前さん、俺を馬鹿にし過ぎちゃいないか?」


レインが闘技場の客席から声をかける。明かに怒っているのが伝わって来た。


「別にレイン殿を馬鹿にはしていない、あくまでも自分の目で見たかっただけだよ」


そう言うと俺の方を向く。


「私はね、このタツキ君とお話がしたかったんだよ」


スマイルがいやらしい顔をする。


「どうだろう、折角警備隊の手練れをつれてきた。


特別に訓練してもらえないか?」


「あ、ちなみに。君の妹さんの所にもうちの者達がお邪魔している所だけどね」


スマイルがレインには聞こえ無いと思ったのか、そう言うとニヤニヤと笑い出す。


その話を聞いたサーフィンとブリットが呆れた顔をしていた。


「はあー! これで暫くまた警備隊は使い物にならんな。

全く余計な事をしてくれやがって」

レインが呆れて頭をかいている。


サーフィンとブリットが俺の後ろに来た。

「タツキさん。どうだろう、そのおっさんの後ろにいる取り巻き連中。私らが相手してもいいかな?」


「お、流石ブリット。私も同じ事を考えてた」


2人の顔を見ると今にも飛びかかろうしているし、駄目だって言っても聞かないだろうな。


「スマイルと言ったか? 


後ろの連中はこの2人が訓練を付けてくれるらしいぞ。


先に言っておく。うら若き乙女にやられたなんて噂がいやならやらない事を進めるぞ」


「ふざけるな!」「ぶっ殺す!」


取り巻き連中が騒ぐなかスマイルは何とか平静を保っていた。


「お前達、存分に訓練してもらいなさい。

無論、手加減なんてものは不要だ」


「サーフィン、ブリット。殺さなければ何しても良いぞ。


だが、不慮の事故と言う事もある。それは仕方ないだろうし、ましてランクが上がると盗賊退治も増えるだろうしな。良い練習だ」


スマイルと俺が壁際によった所で戦いが始まる。


2人は俺の訓練に良く付いてきている、力や体力もかなり付いている。最近は2人で初級ダンジョンにも入って色々と訓練も欠かさない。


警備隊の人数は10人。お互いに対峙して出方を見ているようだ。


最初は馬鹿にしていた警備隊の面々も緊張感のある顔をしている。


「タツキさん。ブリットさんとサーフィンさんは大丈夫でしょうか?」


何故かナディアとサーペントが俺の側に来ていた。


「心配いらない。あの2人は才能があるし、その上努力家だ。警備隊じゃ勝てる奴も少ない」


そうこうと話しているうちに警備隊の5人がすでに気を失い地面に転がっていた。


後ろに控えていた2人の警備隊がチェーンを持ちタックルをブリットに仕掛ける。


ブリットは大きく2人を避けるとその後ろに控える3人に向かっていく。


タックルをかわされ倒れた2人にサーフィンが容赦なく打ち込む。


起き上がれない事を良いことに鎧を着ていない頭を中心に打ち込まれ2人とも意識を失っていた。


「エゲツネェ!!」

その姿を見たサーペントがボソッと呟き2人を見て震えていた。


後ろの3人を牽制していたブリットがわざと後ろに下がる。それにつられて攻めてきた警備隊員にサーフィンが応戦する。


その隙に倒れた警備隊員をブリットが脇によせる。


サーフィンとブリットは交互に前に出る。かと思うと1人に対して2人で攻めたりと相手に的を絞らせないように攻め続けて、最後の1人と対峙する。


「ふん、中々やるものだな。


だが、俺は魔法使いだ。悪かったな、戦士のお前達と俺じゃ相性が悪い」


「私達が魔法使えないって、いつ言ったの?」

「わざわざ弱いあんたらに合わせてあげてただけよ。勘違いしないでね」


この言葉にはナディアとサーペントが驚いていた。


「魔法使えて尚且つこの強さなの?」


サーペントが目を回して座り込んでしまった。


警備隊員の魔法使いにブリットが対峙した。魔法使いは詠唱を終えていたのだろう土の魔法をブリットに放つ。


ブリットは元々魔法戦士を目指している、だから魔法の訓練も怠った事がない。当然魔法に対する対処の仕方もだ。


放たれた土魔法をブリットがかわすとスラッシュを放つ。


警備隊員の腕が切られてしまう。


「そこまで!!」


ギルド職員が割って中に入った。


「ブリット、サーフィン。そこまでです。

貴女達の勝ちです、後の処理はギルドで行います」


「わかりました」

「手応え無かったね」


「本当、もっと強いと思ったけどたいした事無かったね」


いやいや、2人が強いだけです。今の警備隊員もEランク相当だろうに。


「次は私の番だね」


そう言うスマイルの顔から笑顔が消えていた。そこに、さらに5人の警備隊員が闘技場に入ってきた。


「スマイル様。こんな楽しい事を独り占めは許せませんな」


その5人を見たレインが緊張感を示した。


「おやおや、レイン殿。


久しぶりですね、我々も参加してよろしいでしょう?」


レインが俺を見る。


「かまわん。ただの訓練だ、人が何人増えようと変わらないだろう。


闘技場を使うんだ使用料は払ってるだろうな?」


「おやおや、めざといですね」


そう言うとやってきた5人のうちの1人が職員に10万リンを支払った。


そんなに払うかね。何も無ければ闘技場の使用料何て、1日借りても千リンもいかないのに。


「さて、これで良いかな?」


レインが観客席から闘技場に降りてきた。


「俺が立ち会う」


その言葉に思わず驚いてしまった。


「俺はかまわない」


俺の申し出にスマイルが笑いながら答える。


「我々もかまいませんよ、タツキさん。貴方1人では何かとご苦労も有るでしょうからね」


「ふん、逆だ」


レインの不機嫌そうな発言にスマイル達が?マークを頭に付けていた。


「で、まとめてやるのか? それとも1対1でやるのか?」


「当然、6対1ですよ」


「そうか、なら始めようか」


スマイルが俺の言葉にイラつきを見せる。


長木剣を出して構えを取る。


前衛が盾を出して構え、後ろ3人が木剣をか構える。その後ろにスマイルが立ち、さらに後ろで魔法の詠唱を始めたようだ。


盾を持ち構える男の後ろに剣を持った3人が並び突っ込んで来た。


これがスマイル達のスタイルなのだろう。


瞬足に剛腕スキルをかけて左によると、俺の動きに合わせ護衛隊の兵士の1人が飛び出し左に来た。


飛び出した奴と盾を持つ奴の間を抜けるように移動して盾の後ろにいる兵士2人を打ち取る。


兵士達は、服のしたに鉄鋼竹の帷子を着込んでいることが多い。


鉄鋼竹は刃物は通さないが衝撃は通す性質がある。打たれた2人はその場に倒れる落ちると動かなくなった。


後ろにいる盾持ちと兵士1人は無視してスマイルに向かう。


そこに炎魔法が飛んで来る。気にすることなく頭を守りながら炎魔法の中を走り抜ける。


驚いた顔のスマイルの右肩に長木剣をうち下ろす。


「オガァッ!」


右肩を押さえ、うずくまるスマイルをほおって置き後ろに控える魔法使い2人を先に仕留める。


魔法を無理矢理抜けられて驚いたのか、更なる魔法の詠唱をせずぼやっと立っていた。


残りがスマイル、他に盾を持つ兵士1人、前衛の1人、スマイルの横に立っていた兵士の4人だ。


振り返ると盾を持つ兵士がスマイルのカバーに入り、前衛と残りの兵士が剣を構える。


腰を少し深く落とし、長木剣を後ろに構える。その際、右手を添える程度に置き相手との距離を少しづつ積めていく。


盾を持った兵士がアックスを持ち駆け出す。


大振りで責める兵士を横目に前衛の兵士に向かい一気に距離をつめ、油断仕切った足元を打ち抜く。


打ち込まれた兵士の脛が曲がるはずない方向に曲がり仰向けに倒れて騒ぎ出す。


その隙にスマイルの左肩に長木剣を打ち込み勝敗を決する。

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