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双子座の勇者 2人で作る物語 900年の時をつなぐ親友との友情と共に  作者: 武田 健太郎


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マーチさんと仲直り

翌日、ギルドにくるとブリットとサーフィンが待っていた。


「タツキさん、ダリアちゃん。今日もお供します」


「ん。良きにはからえ」


「「ははぁ~」」


3人でなにやら寸劇を始めていた。


カウンターに珍しくレインがいる。

「レイン、昨日と同じで良いか?」


「ああ、そっちを最優先で頼む、昨日のペースで取って来てもらっても後20日はかかるだろうな」


「そんなに凄い量を持っていかれたのか?」


「ああ、今は各家に優先的に販売しているから、露店や飲食店、宿屋にはまだ卸せていない」


かなりやられたようで、商店街や商会なんかの食糧庫も肉に関しては全て空になったようだ。


「ああそれと、貴重種の確認も頼む。


情報は全て上げてくれ。些細な事でもかまわない」


◇◇◇◇◇◇◇


中級ダンジョンに付く。昨日からの騒ぎもあり、兵士達が入り口で許可の無い者の出入りを禁止している。


兵士に声をかける。


「お疲れ様、今日もよろしくな」


「おお、あんたらか。


ちょっと注意が必要だ。朝一、貴重種の調査に入ったAランクの冒険者がやられたらしい。


食糧集めだろ。絶対に深入りするなよ」


「わかったよ。有り難う」


「良いさ、俺達に挨拶してから入るのお前さん達位だ。


心情的にあんたらに何かあったら目覚めが悪い」


「はは、気を付けるよ」


ダンジョンに入ると直ぐに皆を集める。


「今日は主に2階層と3階層をメインする。


1階層はモンスターに当たらないように抜けていく予定だ。


俺が先行する。遅れないように付いてきてくれ」


「「「ハイ」」」


索敵をかけモンスターに興味を持たれないようにかわしながらフロアーの一番奥にくる。


そこから2階層に上がる。


上がって直ぐの所にモンスターはいなく野営の後が残っていた。どうやら、2階層の最初の場所はセイフティゾーンなのかも知れない。


それからゆっくりと2階フロアーを進む。


1階層と違い、明るく見渡すと丘のような小高い場所や川、大木まである。


ジャングルとまではいなか無いが木々も多く、見た目的には綺麗な印象を受ける。


中を進んで少しした所で皆を止める。


「どうやら囲まれた。索敵の範囲の外だと思うが、複数で取り囲んでいる」


「了解。皆背中合わせて」


ダリアがそう言って地図を出す。


「このフロアーはオークのフロアーみたいね。ゴブリンよりも知能は高いけど油断しなければ負けないから。落ち着いていくよ」


「「ハイ」」


我々の動きを見ていたオーク達も、警戒した我々に中々近づこうとせずに様子見の状態だ。


動かない我々にしびれを切らしたのか、サーフィンの近くにいるオークが動き始める。


それを索敵で察知した所で指示を出す。


「サーフィン、獲物が近づいて来ている、慌てずに仕留めろ。それとお互いに2m以上の感覚は開けないように」


「「「ハイ」」」


ダリアが剣に氷魔法をまとわせると、警戒したのかダリアのそばにいたオーク達が動きを止める。


どうにもここのオーク達は戦いなれた感じの動きだ。そこに突進してきたのがお俺の側にいたオーク2匹だ、手に斧のような物を持っている。


スラッシュを剣にまとわせ2匹の間に入るように斬り倒す。


それを合図に一斉にオーク達が飛び出してくる。


ダリアがアイススラッシュを飛ばす、範囲としてかなり広く、一瞬でダリアの側のオーク全部が凍り付いていた。


ブリットとサーフィンが各々近くにいるオークをせん滅する間に、俺が離れた場所にいるオークにスラッシュを飛ばし撃ち取る。


数に物を言わせた攻撃を続けるオークだが、それをはねのけ全てを倒しきる。

最終的に40匹位のオークをたった4人で倒しきった。


だが、余りの疲れにその日はダンジョンを出る事にした。


ギルドに戻りオークを卸す。

「おお来たか。もう、驚かねぇからな。出してくれ」


何故か解体職人にそう言われてしまった。マジックバックから出したオークは全部で43匹。


「なあ、こんなになるまでダンジョンで、粘っていのか?」


「いや、2階層に入って直ぐに囲まれた。4人いたからなんとかなったけど正直に厳しかったよ」


「ちょっとまて、2階層に入って直ぐ?」

「そうだよ。前後左右全てを囲まれた」


「わかった。タツキ達は今日は帰って休め。これは異常状態だ、報告は俺達がしておく」

「異常状態?」


「そうだよ。2階層のオークなんてせいぜい10匹も会えば多いほうだ。


それが入り口に40匹以上もいるなんて、明らかに異常だよ」


そう説明を受ける。その後カウンターに向かい昨日卸したお金をもらう。


「サーフィン、ブリット。


これは昨日の分のお金だ。半分有る、後は2人で分けてくれ」


「半分も良いんですか?」「え、もらいすぎじゃ」


遠慮するブリットとサーフィンにダリアが話す。


「2人がいなかったら、昨日も今日もこんなに稼げていないの。


遠慮せずにもらいなさい」


「そうだよ。それに今日は異常状態だったらしい。


俺達も手探りだし、また手伝ってくれると助かるよ」


サーフィンとブリットが顔を見合わせる。

「なら、頂きます。今日はおばちゃんのお手伝いの日なので私達これで帰りますね」


「ああ。おつかれさん」


サーフィンとブリットと別れてカウンターに来た、今日の受付はマーチさんだった。


と言うか、襲撃事件後マーチさんしかカウンターにいなくなってしまった。


「ブリットとサーフィンは本当に強くなってきましたね。


それと解体の職人さんに聞きました。かなり大変だった見たいですね」


「ハイ、正直にヤバいと思いました。


でも初めてのフロアーでしたし、流石中級ダンジョンって思っていたんですがあれが異常なんですね」


「そうですよ。それと報酬は明日でも良いですか?」


「問題ありません」


「それより、マーチさん。空き時間って有る?」

ダリアが不意に話しかける。


「空き時間ですか? この後職員と代わって私は仕事終わりますけど何かありますか?」


「良かった。今日は3人でお食事いきましょ」


「え?」


「最近、マーチさん忙しくて一緒にお出かけしてないでしょ。


あ、でもパンケーキじゃ無いよ」


マーチさんが驚いた顔をしていると、そこに受付のお姉さんがくる。


「マーチ、あんたも息抜きして来なさい。襲撃事件からまともに家に帰って無いでしょう」


「良いの?」


「良いわよ。そんなことより楽しんでらっしゃい」


「うん」


そう言ってカウンターから離れると着替えてくると言っておくに入っていった。


そこに街を警備する警備隊が来た。


「すまない、私は警備隊 隊長のスマイルと言う。ギルマスのレイン殿はいらっしゃるか?」


「お待ち下さい」


別の職員がレインの元にいく、それと入れ違いでマーチさんが来た。


「お待たせ、何処に行くの?」


「フフ、楽しみにしてて。2人で結構頑張って探したんだよ」


そう言ってダリアがマーチさんの手を取って外に歩き始める。


ふと、誰かに見られた気がして振り向くと何故か警備隊のスマイルと目があった。

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