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双子座の勇者 2人で作る物語 900年の時をつなぐ親友との友情と共に  作者: 武田 健太郎


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狙われる2

次の日に4人でゆっくりと朝飯を食べギルドに来る。


「ねえねえ。どうしてダリアってそんなにタツキさんに尽くすの?」


女子3人で昨日から同じ話題で盛り上がり未だにその話題でキャッキャッしていた。


「良いの。お兄ちゃんはそれだけ私の中では王子さまなの」


「もう、妬けるね。ハッキリ言い過ぎ♡」


3人がそんな調子でギルドに入るが、ギルドは蜂の巣をつついた騒ぎになっていた。


中に入った所で俺達は驚愕した。


「何々? 私達邪魔なのかな?」


サーフィンがぼーぜんとしつつも、そう感想を漏らす。ギルドがまさに野戦病院かのごとく、怪我人で溢れていた。


普段受付にいるお姉さんが俺達の元に駆けつけてきた。


「タツキさん! 良かった。2人組が狙われたって聞いてて…」そう言うと泣き出してしまった。


何となく泣いた理由がわかった。俺達になんかあったんじゃないか、そう思いずっと心配してくれてたみたいだ。


「取り敢えずお手伝いします。何から行ったら言いか指示を出してもらえますか」


「あ、有り難うございます。

では、皆さんギルマスの部屋にお願いします。


今、マーチさんとレインさんが2人でいます。お願いします」


「はい」


みんなを連れてギルマスの部屋にくるとレインが中にいれてくれる。


そこにいたのはラムロットとマターリの2人だ。


「レイン。この2人どうしたんだ?」


「昨日、お前達が帰った後な。

聖教ナイトの連中がギルドに踏み込んで来た」


「聖教ナイト? なぜ?」


「わからん。ギルドで倒れている連中も聖教ナイトか聖マリーンナ教会の信者だ。


信者の奴らは神託が降りた。なんてほざいてやがった」


「そうか、それで俺達に何か手伝える事はあるか?」


「食糧庫がやられた。ギルドだけでなく、肉屋や食堂の店主達が共同で保存していた食用肉もだ、この街のほぼ全てを持っていかれた。


市場に流せる物が何もない。


悪いが中級ダンジョンで食用肉を出来るだけ取って来て欲しい、お願い出来るか?」


「そんな事で良いのか。なら引き受けるよ。


でも、何で肉ばかり取って行ったんだ?」


「聖マリーンナ教会は基本的に菜食主義の集まりだ、肉は人を駄目にする食べ物らしい。完全に目の敵にしているよ」


「そんな理由でか?


呆れてくるよ、食の好みでこんな事されたらたまらんな。


昨日卸しそこねた物もある、先にそれを出してから行くよ」


「助かる、ブリットにサーフィン。お前達もタツキについて行け。


緊急事態だ、俺が許可する。


兎に角頼むぞ」


「任せろ」


立ち上がるとサーフィンとブリットを見る。


「2人は装備はあるか?」


「おばあちゃんのお店に置いてます直ぐに取ってきますね」


「いや、みんなで移動する、リスクは避けるべきだろう」


ギルドを出て直ぐ、俺達を見る者達を発見する。だが4人出て来た段階で興味を失ったようだ。


ブリットが祖母の店に入る。


「おばあちゃん。おはよう」


「あ、勝手に人様の家に泊まりおって、この不良娘。


朝御飯は食べんだろうね?」


「うん、タツキさんがみんなの分を作ってくれたの」


「そうかい。タツキ悪かったね」


「いや、ダリアが楽しそうにしていた。こっちとしても有難い」


等とおばあさんと話をしているとブリットとサーフィンが着替えて出て来た。


「おばちゃん、行ってきます」


「ああ、怪我するんじゃ無いよ」


「「は~い」」


ブリットとサーフィンの明るい返事を聞きつつダンジョンに向かう、ダンジョンの入り口付近に何故か冒険者がたまっていた。


近くにいた冒険者に話を聞く。


「何があった?」


「聖教ナイトって言う連中がダンジョンに入って行ったらしいが誰も出てこないらしくてな、救援に向かう段取りを付けているらしいんだよ。


お陰で中にも入れねえよ」


入り口近くの兵士に声をかける。


「ギルマスの直接依頼で来た。何かあったのか?」


「ギルマスの依頼? なら、俺達の頼みも聞いてもらえるか。


昨日、聖マリーンナ教会の人間と聖教ナイトの連中がダンジョンに入ったらしんだかほぼ誰も戻っていない。


何でも貴重種の大型モンスターが出たらしい」


「わかった。先ずは中に入る。けど俺達はDランクだ、貴重種の大型モンスターはAランク以上でないと対処出来ない。


もし遭遇したら、何もしないで退却してくるが問題無いか?」


「当然だ。もし本当にそんなのがいたら住民含めみんな避難が必要だ。


戦闘しないで帰ってきてくれ」


ダンジョンのフロアーに入るとスモールベアが8匹もいた。


隠匿魔法をかけてこっそりと近付くと、静かに1匹1匹を倒し全てを倒す。


それをマジックバックにしまい先に進む。中程に進み先行するサーフィンを止める。


「ストップだ。10m先にブラックウルフの群れと岩猪の群れがいる。


お互いに睨み合ってるぞ」


サーフィンが目を凝らすが見えないのだろう、首をひねっていた。


「良く解りますね」


「索敵だよ。こんな暗い所で見るのは結構大変だぞ」


「そうですか? 私暗視のスキル持ってるんですけど」


「良いスキルだ。ゆっくりと育てるんだ。スキルは確実に育てる事が必要な物もあるからな」


「はい」


「ダリア、ブリットと一緒にブラックウルフの群れにあたってくれ。


俺はサーフィンを連れて岩猪に向かう」


「「はい」」


ダリアとブリットがブラックウルフの方に移動する。


「サーフィン、こっちだ俺達も行くぞ」


そして1階フロアーの奥に付く。倒したモンスターはスモールベア8匹、ブラックウルフ24匹、岩猪10匹を倒す事に成功した。


それから2階層に登る。


登って直ぐに3人の聖職者を発見したが、すでに亡くなっていた。その3人の遺体をマジックバックにしまう。


その日は仕方なくダンジョンを出る事にした。


ギルドに戻るとカウンターにマーチさんがいた。他の職員は一つ後ろの席に座っていた。


「マーチさん。買い取りと確認をお願いしたいんですが?」


「確認? それは私がした方が良いですか?」


「ぜひ」


「カウンターをお願いします」


マーチさんがそう声をかけると護衛の兵士達もカウンターの横に立つように職員の警護にあたる。


そして付いていくと解体カウンターが置かれた牢屋にくる。


「ごめんなさいね。これ以上食糧を取られる分けにも行かなくて」


「かまいません。それと結構量がありますけど大丈夫ですか?」


「どうぞ」


そう言うと解体職人が4人出て来た。


モンスターを出す。


「えっとまずは、スモールベア8匹。『へぇっ? スモールベア?』


次がブラックウルフ24匹。『ブッ!! 24』


最後が岩猪10匹。『もう、驚かん』」


「スモールベアを取ってきたのですか?」


マーチさんが手を胸の前で組むんでキラキラした目をしている。


「はい、今回は運が良かったです。

マーチさん。それとは別になります」


そう言うと神官とおぼしき聖職者の遺体を3体出す。


「タツキさん。これはどこで?」


「中級ダンジョンの2階層の入り口付近。


このままの状態で発見しました。私が索敵出来る範囲に人やモンスターは見つかっていません」


マーチさんが近くにいた職員にレインを呼びに行かせる。


「マーチ、どうした?」


息を切らせレインが走ってきた。


「レイン、これを」


マーチさんがレインに俺達が見つけた聖職者の遺体を見せる。


「これは…」


「タツキ、ダリア、サーフィン、ブリット。お疲れさん。


今日は戻れ。今日は4人で行動しないで問題無いゆっくりとしてくれ」


「それは、心配がなくなった。そう捉えて良いのか?」


レインが黙ってうなずく。


「わかった、ならあがらせてもらう」



      ◇◇◇◇◇◇◇


いつも読んで頂き有難うございます。

読んで頂いている方がいると思うとモチベーションがあがります。


この小説を読んで「面白かった」「もっと読んでも良いかも」と感じて頂いたら↓☆を★に切り替えて頂いたけると有り難いです。


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