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双子座の勇者 2人で作る物語 900年の時をつなぐ親友との友情と共に  作者: 武田 健太郎


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攻防2

夜、ダンジョンの中で晩御飯を作っているタイミングでダリアが目を覚ます。


「ここって、ダンジョン?」

そう言って辺りを見渡す。


「ダリア、起きたか。今ダッツの部屋に来てる」

「え、宿じゃないの? 何があったの?」


「どうも、俺とダリアを良く思わない連中がいるみたいでな。


宿だと狙われそうな気がしたから、ここに泊まる事にした」


「そっか」

そう呟くと黙ってしまった。


「それより体の具合はどうだ?」

「まだ少し手先が痺れてる。けどだいぶ良くなったよ」


食事を終えるとダリアがおぶさって来た。


ダリアを預かって一緒に生活をはじめた時、自分1人で寝れなかったダリアが良くおんぶをせがんで来た。


いつもおんぶをすると直ぐ寝てしまい結局朝までおんぶしっぱなしって日も何日があった位だ。


今回も、ものの数分で寝てしまう。流石に後片付けが出来ないので、ダリアをベットに寝せる。


後片付けが終り一休みする。

マジックバックに入っていたベットはキングサイズのでかいベットで、ダリアと反対側から入り体が当たらないように睡眠を取る。


朝、目が覚めるとダリアがくっついて寝ていた。いつもなら、文句を言うところだけど一つのベットで寝ていたら流石に文句も言えずそのまま二度寝する。


遠くに朝を知らせる鐘の音が聞こえて目覚めた。珍しくダリアが朝御飯の準備をしていた。


「おはよう。珍しいなダリアが朝御飯の準備何て」

「おはよう。昨日良く寝れたからね。今日はもうばっちりだよ。


それよりお兄ちゃん、今日も大会出るんでしょ。私今日はフード被って観戦するね」


「フードってこれか?」


そう言ってマジックバックからフード付きのポンチョを取り出す。


「そー、それ。防具一体型のポンチョ。見た目普通のポンチョみたいだけど、実は中身が防具って言う斬新なやつ」


これは俺が遊びで作った物だ、雨風をしのげて防具にもなると兵団の中にはコアなファンがいたのは確かだ。


ダリアと2人でダンジョンを出ると一度宿に向かい部屋に入る。


あからさまに荒らされた後が有る。どうやら狙いは俺達ではなく俺達が持っている何かかも知れない。


しかし、俺達の持ち物ってなんだ?


ルージさんからもらったもので価値の有るもの退職金として大量にもらったお金か?


今は確か800万リン程有るはずた。


金もそうだけど大事な物はマジックバックにいれて肌身離さずに持っている。


おまけにこのマジックバックには、俺とダリア以外が取り出せないように設定してある。


まてよ、もう一つ有るとするとマナディア王妃から頂いた家紋付きの単刀か?


そう考えるとかなり大変だな。王族のいさかいは酷い、軽い噂でも面倒なことになるのに。


部屋を出てギルドに向かう。ダリアはあの分厚いポンチョを被って暑くないのだろうか?


「ダリア、暑く無いのか?」


「うん」


そう言うと俺の手をポンチョの中にいれると、中は氷魔法で冷え冷えに保たれていた。


これはこれで羨ましい。


ギルドに付くと受付の女性職員から呼ばれて、ギルドの裏の個室に案内された。


「タツキさん、ダリアちゃん。大丈夫だった?


もう話を聞いて驚いたんだから、ご飯とか食べてる」

「大丈夫ですよ。


心配して頂いてありがとうございます」


「もう少し待ってね。今レインさん来るから、レインさんから話が有ると思うから。

でも、あんな怖い人達から、どうやって隠れたの?」


「「怖い人?」」


「あれ、知らないの? 何でもこの街の代官の息子の護衛らしいのね、タツキさんが代官の息子を連れ去ったと勘違いして狙っていたらしいんですよ」


その時、レインが入ってきた。


「タツキ、ダリア。ちょっと俺の部屋に来てくれ、それと今回の大会は2人共失格だ」


ダリアと2人で顔を見合わせる。


仕方なくレインに付いてギルマスの部屋に入って中にいたマーチさんに軽く会釈する。


そして椅子に見知らぬ中年の男と、成人したばかりの男がいた。


俺とレインが席に座り後ろにダリアとマーチさんが椅子の後ろに立つ。


「レイン、この男がタツキか?」


「そうだ」


俺を親子揃って見ると、親が息子に何かを聞くが息子は黙って顔をふる。


「タツキと言ったか? 何故完全に姿を消した」


「言ってる意味がわからない。人は危険を感じると身を隠すのが本能だと思うが」


「ふざけるな。それが紛らわしい行動だと言う事がわからんのか(怒)」


「何を怒ってるんだ? 何か自分達にやましい事があります。

そう言っているように聞こえるぞ。


まるでわがままを言う子供のようだな。

そんなのは自分を助けてくれる奴が側にいる時に言うことだ、俺には関係無い」


親がレインを睨む。

「レイン、貴様良くこんな奴を私の前に連れてきたな」


レインが呆れたように言う。


「元々はお前達が間違ったのが悪いだろう。それに、ここの冒険者は原則国王陛下のものだ。


代官のものじゃない」


「ふざけるなよ。国王がいない時にその全てを見て管理しているのがこの代官である私だ。


つまり私の言葉は国王の言葉である」


レインが睨み付ける。


「だ、そうですよ。宰相閣下」


「え?」


代官が回りを見る。それに会わせ護衛と共に若い男が入ってきた。


「レイン。すまないな、面倒事を押し付けて」


代官を見る事なくレインと話をしている若い男に、代官が土下座をしている。


「レイン、この2人の冒険者はもう戻してよい。


マーチが世話している奴らがこのような子供を拉致して代官に金を要求するとは思えん」


「しかし、宰相閣下。あやつらは最近来たばかりの冒険者。

その素性もわからない奴に、そのような判断をするのはおかしいと思います」


代官が必死に訴える。


「誰が貴様に発言を許可した」


そう言って代官を睨む。睨まれた代官は蛇に睨まれた蛙のように震えて固まってしまっている。


「マーチ。この冒険者達と下がっていろ。それと昨日の働きは良かったぞ」


「はい。タツキさん行きますよ」


「タツキ?」宰相だろう男が俺を見る。


「ちょっとまて。タツキと言ったが、君がマナディア王妃が着たと言うドレスを作った子供か?」


俺に何も言わせずにレインが間に入る。


「宰相閣下、ここで王妃や王族に関わる話はおやめください。


例え当事者でなくても、そのような噂が出るだけで沢山の者が苦労します」


「そうであった。平民である君が王妃となにかしらの関係が有るとは到底思えない。


余計な事を言った。忘れてくれ」




いつも読んで頂き有難うございます。

読んで頂いている方がいると思うとモチベーションがあがります。


この小説を読んで「面白かった」「もっと読んでも良いかも」と感じて頂いたら↓☆を★に切り替えて頂けると有り難いです。


皆様の応援が目に見えると私のモチベーションは爆上がりします。よろしくお願いします。

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