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双子座の勇者 2人で作る物語 900年の時をつなぐ親友との友情と共に  作者: 武田 健太郎


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新しい防具

それから数日間、ダリアはダッツの部屋に来てはマリーンと2人で楽しい時間を過ごすようになっていた。


そんな中、俺はギルドの闘技場でGランクからFランクに上がる為の試験官をしている。


「じゃあ、受験する奴らは並べ。


これから試験を行う。俺は試験官のタツキ ムルシア、ギルドランクはDランクだ。


一人一人番号札を呼ぶ、闘技場に上がって来て試験だ。


結果はマーチさんが出す。


駄目でも何度でも受けに来て問題無い。それから最長で、一年間の研修も受け付ける事になった。


興味の有る奴は後で聞きにこい」


「始めるぞ、一番札を持ってる奴。こい」


「俺は騎士に剣術を習った。あんた怪我しても恨むなよ」


「ごたくはいい。こい」


受験者が上段に剣を構え、何を思ったか跳び跳ねて斬りかかってくる。


当たればたいしたものだが、身体強化すら出来ないようだ。速度が遅くジャンプ力もない。


これは格好の的だぞ。


長木剣を下から振り上げ受験者の胸当てを撃ち抜く。


スバン! 凄い音がして受験者が倒れる。


「一番札、脱落。次、二番札」


「ハイ」


そう言うと出てきたのが可愛らしい女の子だ。


「君は剣術か? 魔法か?」


「剣術でお願いします」


「よし、始めるぞ」


すると女の子が身体強化を発動する。中段に構えたその姿は中々のものだ。


さっきの男と違い基礎ができている。


女の子が突きを放つ、下段から長木剣を振り上げて突きを受け流す。


弾かれた剣を回転させると後ろ向きになり、自分も1回転しながら剣を横凪に回転させながら撃って来た。


ガキン!!! 長木剣が相手の剣を押さえると女の子が地面に倒れる。


足を滑らせたと思い、起きると思い待っていると魔力切れをおこしく、くたばっていた。


マーチさんが女の子を抱えて闘技場の脇におろす。


「魔力切れだ。脱落」


その後数人の試験を行い、今回は受かった者はいなかった。


「タツキ試験官。私、研修受けたいです」


魔力切れで倒れた女の子がそう言ってきた。


「分かった。受け付けはマーチさんが担当だ。週に3日行う。お前の仲間も受けたい奴は連れてこい。


1回に教えるのは6人までだ。それ以上は教えきれないからな」


「ハイ!!」


マーチさんが走って来た。


「ねえ、タツキさん。あんな状態の子を育てるつもりですか?


やっぱりギルマスとタツキさんの考えが分かりません」


仕方なくマーチさんに説明をする。


「マーチさん。冒険者と違い兵士は常に団体で動きます。そこで自分達が死なないようにするために、こう言う下の子を育てるんです。足手まといにならないように、一人でモンスターや敵を倒せるように。


そうする事で自分の身を守るんです。それとFランクからDランクまでの冒険者の層が厚く、強い方がギルドも助かると思います。


依頼の多くがFからDまでのものですからね」


「確かにそうですね。そう言うことなら私もお手伝いしましょう。


上手く行くと私の仕事も減りそうだし」


次の日はダリアと2人でダンジョンのゴブリン達を相手にしていた。


最初のゴブリン部屋は難なく終わり、ゴブリンリーダーのいる部屋の前に来ていた。


武器や防具の破損状態を確認してそれから部屋に入る。


部屋の中は草原になっていた。各部屋によって違いがあるのが不思議。


索敵を行うと複数に別れてゴブリンがいることが分かった。


この草原には特に罠等は存在しなかった。隠匿魔法を自分にかけるとゴブリンの小さい群れに向かい倒していく。


一番奥に強い反応を確認。


「ダリア、この奥だ。かなりまとまっている」


「お兄ちゃん、数わかる?」


「およそ60位、奥に強いゴブリンが2体反応ありだ」


「了解」


スラッシュが届く距離まで来るとゴブリン達の群れがはっきりと見えるようになる。


ダリアが駆け出し氷魔法を剣にまとわせる。


「アイス スラッシュ」氷の斬撃を放つ。


奥の逃げ道を塞ぐように氷の柱が出来る。その攻撃でゴブリンリーダーの内の1匹が倒された。


横凪にスラッシュを放ちある程度まとまったゴブリンを倒すとダリアのアイス スラッシュがさらにゴブリン達の数を減らす。


その後は剣にスラッシュをまとわせ、生き残ったゴブリンだけを倒していく。


だが、このダンジョンは数がえぐい。ぶっちゃけ数が多すぎ。ダリアもかなり数を減らしている為か、魔力の消耗が激しいのか肩で息をし始めた。


ダリアを庇いながらゴブリン達を倒し続けて約10分が経った頃にゴブリンを殲滅させる。


夜に宿の部屋で防具を治していると有ることに気がつく。


「ダリア、この防具小さくなったか」


「そう言えば、少し動きづらいかな。もう少し肩回りや腰回りが動き安いと助かる。


って言うか、お兄ちゃんもだよ。この街に来てから少しまた背伸びたよね」


「そうか、そんな事も気付かない位忙しかったか。


ダリア、俺の体採寸してくれ」


「はいはぃ~」


体を採寸し終わるとダリアがぼやく。


「お兄ちゃんって本当に筋肉質だよね。それにまだ背も伸びてるし。私も背が伸びないかな」


「じゃダリアも採寸するぞ」


そう言って背丈や、肩幅、足の長さらや腕回り、足回りを採寸する。


「ダリア、少し背伸びたな。それと胸回りも大きくなってる。


今の防具だと体が締め付けられたり、ぶつかったりで痛くなかったか?」


「うん、少しね」


「明日は革とか扱ってる店や鍛冶屋にいって物を揃えようか?」


「お兄ちゃん、鉄鋼竹ってまだ残ってるの?」


「大丈夫だよ。マジックバックの中に後200kg位は入ってるよ」


「フフ、ルージ兵団長、お兄ちゃんの裁縫技術に惚れ込んでいたからね」


翌日、ダリアと2人で私服でギルドにくると、マーチさんを見つけて声をかける。


「マーチさん。モンスターの革を売ってるお店を教えてもらいたいのですが?」


「モンスターの革ですか?


何をなされるのですか? ハッ、しかもお二人とも私服姿で??


も、もしや。私に内緒で2人だけでデートとか、洒落込むおつもりですか(怒)」


プルプルと筆記用具を握り潰し、営業スマイルで話を聞いてきた。


それに気付かないダリアがマーチさんに嬉しそうに話を始める。


「実はね、私達が着ている服や防具は全部お兄ちゃんの手作りなんだ」


「た、タツキ、さ、んの、手作り。


エ~~~~~~!!!


嘘ですよね、あんなデザイン良くて、格好いい防具。おまけにも攻撃もきちんと耐えてくれるし。


え~~~。ダリアちゃんだけずるい。私も欲しいぃ」


マーチさんが騒いだ事で一次ギルドが騒然となる。


「おい、タツキ、ダリア。それと マーチ!!


貴様ら直ぐに俺の部屋にこい(怒)」


そこにいたのは満面の笑顔をきめた、物凄く怖い、怒ったギルマスのレインだった。

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