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双子座の勇者 2人で作る物語 900年の時をつなぐ親友との友情と共に  作者: 武田 健太郎


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グリフォンとホワイト羽タイガー

門を出て少し進むとサーペントにもらった手紙を読む。


アイラッシュが自分の失態を謝る手紙だった。

それからキョウコが我々がルルダンルを出た事に気が付くと追いかけるだろうと書かれていた。


マダラカスに行くには大きく分けて3つの道がある。


一つ目、途中の町や村を経由して通るもっとも安全な道路。一般の人はここを通る、途中で寝泊まりできる簡易宿等も所々に有る。


2つ目、ルルダンルとマタベリア辺境伯都市の間に有るユーリシア辺境伯都市を通るルート。道も悪く途中で湖や山を迂回しないと行けない為、ほぼ人が通らないルート。


3つ目、ほぼ獣道のような山の中を抜けて通るルート。ここは盗賊の住みか等もあり、モンスターも物凄く多い場所を抜ける為。人が寄り付かない場所。


我々が通るのは二つ目のルート。

理由は国境を守護するユーリシア辺境伯領地とマダラカスの間に明確な国境がないのだ。


理由は砂漠地帯、国境を決めるには向かない場所、それにプラスでその砂漠地帯にはサンドドラゴンと呼ばれるドラゴンの巣窟になっている。


基本的に砂漠に入りモンスター狩りや戦争等でも無いと、サンドドラゴン達が攻めてくる事はない、その為国境を接する国同士が不干渉地帯として決めた場所だ。


一応、俺としての注意点がある、ユーリシア辺境伯領の領主が第2王妃の叔父に当たる人物だ。


第2王妃救出の後、養子になれと、俺がタツキとダリアの2人を守ってやると言ってくれていた人物だ。俺が命がけで第2王妃を助けた事を凄く喜んでくれてのは確かだ。

例え数年会っていないと言っても忘れる事はないだろう。


ルルダンルを出て半日程進みユーリシア辺境伯の領地向かう道が見えてきた。ここからほとんど登り坂だ、道の両側は林になっている。


途中で隠れるのに適した場所を探す為に一旦停止する。ダリアと2人で林に入ると、20m位進んだ辺りで少し開けた場所を確認。馬車を押して開けた場所まで入ってきた。


馬を道路から見えないように繋ぎ馬車をカモフラージュしてからテントを準備。


タッカンとレタスはそのまま荷馬車で寝ることに決まり、夜になり見張りをしているとタッカンが起きてきた。


「タツキ、お前さん。俺とレタスの事は何も聞かないんだな?」


「親子じゃないと言う事か?」


「それもある。依頼を受けた時も何も聞かなかったそうじゃないか、お前らはひょっとして死にたがりか?」


「別に死に急いでいるつもりはない、マダラカスに行ってみたかった。


それも理由の一つだ」


「そうか。


レタスはな、おれの憧れの女性の子供なんだ。これは俺達がレジェンダス国に攻め行った時の事だ。


その事自体にレタスの両親は何の関係もなかった。そもそもレジェンダスの辺境の街の領主で俺達とは基本的に敵対する立場を取っていたしな、所が誰かが責任を取らないと行けないと風評が立った時だ、レタスの両親に責任を全て押し付けたんだ、それが元で領地を没収された挙げ句レジェンダス国に捨てられた。


それから数年後だ、ルルダンルにいた俺の所に母親とレタスだけが来た。母親は逃亡中に体を壊してな、その後一年もたたずになくなったよ。レタスが俺をお父さんと呼ぶのはただのあだ名だ。


レタスと約束したんだよ。いずれマダラカスのおじいちゃんの所に連れていってやるって」


「そうか、タッカン達はマダラカスについたらどうする予定だ?」


「おれは完全に亡命する。恐らく一年に一回は場所を移動しながら暮らす事になるだろう。


でも、レタスはこれからだ。好きな人を見つけ、幸せになってくれたらそれで良い。間違っても、俺の後を次いで野蛮な仕事をしなければそれでいいよ」


タッカンが親の顔をしている。


少し夜風に辺り寒くなったのか、タッカンが馬車の荷台に戻って寝始める。


翌朝、早めの朝食をみんなで食べてから道に戻る。この街道も町や村がないわけでは無いので、たまに行商や人とすれ違う事はある。


馬車を進めていると後ろから大声が聞こえてきた。


「どけー!!」


「どけーっ ユーリシア辺境伯の兵士が通る」


道の脇に場所止め兵士達をやり過ごす。すると1km程先に何やら面倒な争いを発見した。そこにグリフォンとホワイト羽タイガーが争っていた。


「お兄ちゃん、あれグリフォン?」


「そうだね。まあ、気にせずに行こうか」


先に進むと沢山の兵士が倒れている。一番前に貴族の馬車らしき豪華な馬車があり、そこから動けずにいる。


「おい、タツキ。どうするだ?」


「面倒だけど倒すよ」


タッカンとレタスが不安な顔で見ていた。


「おい、それ以上近付いたら危険だ」


「気にしなくて良い。俺達は冒険者だ」


「お兄ちゃん、私あっちの羽虎やってみたい」


「良いよ。なら俺グリフォンの相手をするよ」


兵士の一人が俺達の前に立つと興奮したように俺達をいさめる。


「何言ってるんだ。グリフォンとホワイト羽タイガーだぞ、勇者認定された冒険者だって3人は必要だぞ」


「そうでも無いぞ、倒した素材は俺達がもらうがいいか?」


「ああ、倒せたら問題無い」


兵士達が呆れた顔をしている、流石に倒す事なんか出来ないと兵士の顔にかいていた。


ダリアと揃ってグリフォンとホワイト羽タイガーの間に入る。すると、あれだけ争って目が血眼になっていた2匹が我々を見て動きを止め、震え始める。


戦う前に被害が出ないように一番手前の豪華な馬車に光壁を張る。


「グガー」


その光壁を見たグリフォンが俺を威嚇をする。その時、すでにホワイト羽タイガーの回りを氷の蝶が囲んでいた、ダリアが順調に攻めている。


俺もそろそろ決めるか、そう思い日照を抜刀しながら飛翔を飛ばす。


ザッパー!!「グェ!」


避け損ねたグリフォンの後ろ足が切り取られる、体制を保てないグリフォンの首を切り落とし倒しおえる。


「「「「オオー」」」」


何処からともなく歓声が上がる。




      ◇◇◇◇◇◇◇


いつも読んで頂き有難うございます。

読んで頂いている方がいると思うとモチベーションがあがります。


この小説を読んで「面白かった」「もっと読んでも良いかも」と感じて頂いたら↓☆を★に切り替えて頂いたけると有り難いです。


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