7-12話 近づく終わり
スキー教室を終え、拓海のクラス、2組の生徒たちはバスに乗り込んだ。充分に身体を動かした後なので帰り道は寝ている生徒も多く、静かな雰囲気の車内となった。
バスが学校に到着すると、家に帰るまでがスキー教室だというお馴染みのフレーズと共に解散となった。
「あー、寝たなぁ……」
「ふふ、爆睡だったよね、拓海」
拓海と莉子が言った。
「さて、帰るかね」
「そうね」
浩太とクラリスが言い、歩き出そうとした。日菜菊も寮に向けて動き始めようとした。
「怪異研究会の皆、ちょっと来てくれないか?」
呼び止めてきたのは2組の担任であり怪異研究会の顧問である剣持だ。
「剣持先生?」
「あ、ルビーさんも……?」
そこにはルビーもいた。促されるままに、拓海、莉子、日菜菊、浩太、クラリス、キマロは怪異研究会の資料室に向かった。今回は柚希もついて来ている。
「まず、ドリームマスターのフルーズから連絡を貰ったわ。あのバカも皆にちょっかい出したそうね……」
「い、いやあ、まあ」
「ちょっと困った体験でしたね」
「ヒナタ・コンビのおかげであっという間に解決しましたけどね」
ルビーの言葉に、拓海、莉子、浩太が反応した。
「莉子ちゃんがあのおしおき魔具を使ったっていうし、私から追撃することはしなかったけど、あなたたちは本当によく怪異に引っかかるわね……」
「そ、そうですね……」
ルビーと日菜菊が言った。
「でも、私たちが呼ばれたのって、その件でですか?」
尋ねたのはクラリスだ。
「いや、違うよ。異世界ゾダールハイムへのゲートのことだ」
「「「え……?」」」
剣持のその発言は相当に不穏だったため、拓海たち全員の声が揃った。拓海はそれを聞いただけで嫌な予感が止まらなかった。
「ええ。ゲートはずっと監視してきたのだけれど、最新のデータが出てね。ゲートは不安定になって来ている。もうまもなく消滅の時を向かえるわ」
ルビーが拓海たちに告げた。衝撃的なその内容に、拓海たちは誰も反応することができなかった。
File 7 夢を操る怪異 完
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