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妄想能力者と現実能力者の討伐戦  作者: 忽那 和音
Series1 Chapter1 青春編 入学編
9/255

Episode 9

 今日から祝日を含めた三連休。

 学校も大半の企業も休み。

 アテナは朝早くに起きて一階へ向かった。

 洗面所の前に着いた。

 歯磨きと洗顔、髪を整る。

 リビングへ向かい朝食を食べに行く。

「あら、アテナおはよう。どうしたの? こんなに早く起きて」

 リビングで朝食を用意するエリス。

 彼女は驚いた表情でアテナを見た。

「おはよう、お母……さん。私、部活を創るの」

 アテナはやる気満々の顔で言った。

「そう、凄いわね」

 これまでに想像もしていなかった彼女の行動を聞いた。

 エリスは驚きつつも、嬉しく思う。

「そうなの! 部員を沢山、集めるためにチラシとポスターを創るの」

 やる気は満ちみちている。

「そう! それじゃ沢山、ご飯を食べないとね」

「あっ、いつもの量で良いよ。そんなに食べられないから」

 休みの日も活動するアテナを応援するエリス。

 盛られて食べられない量のご飯を貰うところだった。

 創部と言っても休みの日に出来る事は書類に記入する事だけだ。

 朝食を終えて戻ってきた。

 備え付けの椅子に座る。

 一人で部活について考える事はある程度まとまっている。

 しかしできる事は少ない。

 三連休は何をしようかと考えるアテナ。

 そこに、スマホに届いた通知に気づいた。

 画面を見る。

 陰光(いんこう)大学付属図書館で一般向けのイベントと書かれていた。

 アテナは今すぐ行かなければ読書家の恥だと思う。

 急いで外出の服へと着替える。

「行ってきます」

 家を後にする。

 いつもの通学路を小走りに進む。

 土曜日の朝は道が静かだ。

 登校時間よりも二時間遅い。

 急いでいる人物は見える範囲ではアテナだけだ。

 黙々と足は左右交互に前進する。

 陰光大学附属図書館はアテナの通う陰光大学教育学部付属中学と隣接している。

 小学校から大学まで同じ土地にある。

 道路で分かれている。

 初めての人達からは土地が広いため、混乱する事がある。

 アテナは念の為と思い迷子にならないよう、進学前。下見に行った。

 その為、下調べはばっちり。

 図書館の位置も熟知していた。

 いつもの通学路を通って来た。

 アテナは、南口校門から入って行った。

 コンクリートやベージュ色に塗られた四角の建物が一般的に建てられている。

 しかし、図書館は大学構内で異様な雰囲気を放つ近代的な存在感を放つ。

 全面が透明に見える反射材で覆われた外壁。

 アルミ色の屋根を見つけないとどこが出入り口かも分からない。

 南口校門から近い西口から図書館へ入って行く。

 中へ入ってみれば、既に子供連れの組や近くの住民達、十人近くが受付にいる。

「おはようございます。受付はこちらです」

 受付役を務めている女子大学生の一人が手を上げる。

 アテナも受付の手続きを済ませようと大学生の一人に向かう。


 受付と同時にクイズの解答用紙をもらった。

 問題は三問ある。

 全て正解すると、陰光大学オリジナルキャラクター「アマちゃん」のオリジナルステッカーを手に入れるができる。

「へー。アマちゃん……。初めて知った。よし、頑張ろ‼」

 アテナは問題内容を見た。


******


 Question No.1

 ギリシャ神話の裏切り者は何人もいますが、メデアとペアになったものの地方の娘と結婚したのはだれ?

参考資料:『裏切りのギリシャ神話』


 Question No.2

 バベルとはアッカド語では「神の門」を表すが、聖書によるヘブライ語の由来とは何?

 参考資料:『簡単解釈・バベルの塔』


 Question No.3

 アテナが持つ武器三つは何?

 参考資料:『ギリシャ神話の全て』――


******

「ふぅ~ん、難しいな。けど、神話とか伝説。宗教的な資料があるる本棚は皆一緒だからある意味、探しやすそう」

 文面を読んでも聞きなれないキーワードが並ぶ。

 唯一の頼りになる出典を頼りに図書館中を歩きまわる。

 一時間三十分後。

 使い慣れない大学図書館ではあったが、アテナはなんとかクイズの答えを全て埋めた。

 答え合わせをしようと入場した西口受付へ向かう。

 受付には三人ほどクイズを埋めて来た参加者が大学生に用紙を提出していた。

「あ、クイズ埋まりましたか? よろしければ採点させていただきます」

 先ほど、アテナを太陽してくれた大学生が来てくれた。

 アテナは彼女に採点をお願いした。

 少し緊張しながらも採点を待つ。

「はい、どうぞ!」

 受付担当の大学生からステッカーを貰った。

 ステッカーは全問正解者にしか渡されない。

 つまり、全門正解だった。

「ありがとうございます」

 ステッカーを手にした事により、充実と満足に満ち溢れていた。

「よくわかったね。もしかして、本が好きなの?」

「はい!中学の図書館もいいですけど、大学も大きくてとても素敵です」

「大学まで進学すればいつでも利用できるからそれまで、勉強頑張ってね」

「はい!」

 ステッカーを手にしたアテナは図書館を後にした。

 残りの二日間も図書館のイベントへ参加した。


今回も妄想能力者と現実能力者の討伐戦をご覧いただきましてありがとうございます。

次回も楽しみにご覧ください。

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