Episode 86
適合率向上プログラムに参加するトリンドル達のグループは、サーシャについて行った。
着いたのは、トレーニングセンターの最も高い部屋。
「皆、ここに集まって」生徒達は列になる。
「ここでは、銃の射撃訓練を行います」
言われた通り、見回すと的がいくつも並んでいる場所がある。
「はい! 先生」トリンドルが上げた。
「どうしましたか?トリンドルさん」サーシャは手を挙げた彼女に聞いた。
「専門の方を外部から呼ぶと聞いたのですが、私達はどなたが担当するんですか?」
全体で集合時にメルタが言っていたことをサーシャに聞く。
「それは、私です」トリンドル達は少々驚いた。
「先生って、今回の育成プログラムできちんと僕達の事を指導しきれるのでしょうか」
トリンドルと同じサーシャのチームでプログラムを受ける陰光大学教育学部付属陰光高校二年・一色 大樹が放った。
「ええ。もちろん。一般人で軍と同じように指導ができるのは私だけでしょ」
サーシャは自信たっぷりに言った。
彼女は二丁のショットガンを手に取り、二つの的目掛けて銃を向けた。
放った銃弾からの音は鼓膜が破裂する一歩手前のものだったが、渡されていたイヤーマフを付けていたことにより被害を最小限に抑えることができた。
放った弾は二つとも真ん中を射抜いた。
「皆はここまでとはいかないと思うけど、いつまた敵が襲来してくるか分からない。今のうちに多くの時間をできるだけ練習に費やしてほしい」
サーシャの練習は夜遅くまで続いた。




