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妄想能力者と現実能力者の討伐戦  作者: 忽那 和音
Series2 バベルの塔編
65/255

Episode 64

 メルタを守った宙に浮く盾。

 それは持ち主がまだ知らない能力の一つだった。

 アテナは開いた口が塞がらなかった。

 同じく一緒に最上階へ来たミツキ、エレン達も同じ事だった。

「これは……」

 落ち着いて盾を見つめるメルタ。

 一番戸惑っていたのは黒霧を放つキュバリルだった。

 彼女は尻もちをついた。

「あっぁぁぁぁぁあれは!」

 彼女は仰天した顔をしていた。

 キュバリルは続けて言った。

「いっ、い、い、イージス!」

 彼女の言った言葉に聞き覚えがあったアテナは記憶の中から瞬間思い出す。

 イージス。女神・アテナが所持する最も有名な武器。別の名称はアイギスなど様々な名称がある。

 神話上では、英雄ペルセウスが魔物メドゥーサを倒すために石化したと言われている。

 女神・アテナから与えられた力の一部が発動した。

 最上階にいるアテナには、出現条件というものは全く理解する事は出来ずにいた。

 無意識に危機を察知したアテナの感覚がイージスを出現させた。

 個人の意思で出現した意図として呼び出した。

 自動で出現した。

 アテナや力を受け継いだ生徒達には要因が分からなかった。

 この場にいる中、二人が理由を知っていた。

「ふん、ここで形勢逆転ね」

 サーシャが臨戦態勢だった形を崩した。

 イージスが出現した後の事だった。

 反して相手は先ほどとは比べものにならないほど、慌てている。

「だっだ、だめだ、この盾は……、ああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ‼」

 イージスから放たれている光はキュバリルが発する黒霧を浄化していく。

 その光に彼女もダメージを負っていた。

 来ていた黒い服が徐々に色素が抜けていく。

 足元から着ている服が黒から彼女の肌が透けるほどの白く薄い色に変わっていく。

 光による攻撃により体に充満している黒い霧は徐々に本来の色に変わっていく。

 キュバリルはここまで終わりだとアテナとメルタ達は思っていた。

 心はまだ折れてはいなかった。

「無駄よ! そんなしょぼい力くらいで私……。いや。私達……。ボスの計画を阻止なんて無駄よ!」

 イージスによって、体外内の黒霧は追い払われたキュバリル。

 彼女は外へ脱出を試みるためにガラスと割った。

 その場を避けて塔の外へ出た。

 キュバリスは浮遊可能の体になるために羽の生えた姿となった。

 彼女は右手を上げ、再び霧が現れた。

「塔もろともー」

「まずい、塔が崩壊する!」

 メルタはキュバリルが黒霧のエネルギー砲を用いた狙いを察した。

 塔もろともアテナ達を壊そうと計っている。

「危ない。このまま塔が破壊されれば、皆海上に投げ出されてしまう!」

 サーシャも生徒達の安全を確保する危機に瀕していると危機感を感じていた。

「みっ皆、死んじゃう! そんなのっ……だめええええええぇぇぇぇぇぇ‼」

 アテナは上空にいる敵へ向けて、半信半疑ながらも希望を信じて左手を伸ばした。

「――っ壊して!」

 黒霧のエネルギーが上空に待っているチリを伴って噴出される。

 チリとの摩擦により、雷が発生した。

 塔が粉々となり、アテナ達は空中に散らばった。



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