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妄想能力者と現実能力者の討伐戦  作者: 忽那 和音
Series2 バベルの塔編
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Episode 46

 遊園地交流会の当日。

 アテナと希和子は今日の為にほぼ毎日連絡を取り合い、段取りなどを何度も確認していった。

 頻繁に連絡を取っている中、文面だけのやりとりがほとんどだったが二人の間で友人としての仲も太くなっていった。

 今回交流会の場所として選んだ遊園地は一般的に観覧車やメリーゴーランドなどの遊具もある。敷地内に日本有数の絶叫系マシーンと日本屈指の恐怖のお化け屋敷を有している。学区内でも最大級と言っていいほど大きな施設だ。

 幸いな事にアダルト組のナタリア、チェンヤオ、イザベル。

 そして中学生チームのエレンとサーカは絶叫系とホラー系が大好き。

 ピエールは腰痛持ちなので絶叫系は避ける方向になった。しかしどこにでもあるようなアトラクションは行くと言っていた。

 希和子とアテナの二人は絶叫系やホラー系のアトラクションなどは苦手だが、まだ経験した事が無いと今回ばかりは勢いで体験する。

 先に遊園地正面玄関前に待っていたのはナタリア、チェン、イザベルのアダルトチームだった。

 最寄りのバス停で降りた中学生組は事前に希和子から聞いて服装と見た目から当っていた。

 アテナ達の目の前にはそれらしき人物達三人がいた。

「たぶん、あの人達かしら」サーカがふと言った。

 歩みを進めていき、先方もアテナ達の存在に気づき始めた。

「は! もしかして、あの子達かな」

 中学生チームの方向に一人。

 ロリーターファッションで向かって走って来る人がいた。

 彼女は大きく腕を広げた。

 三人の女子中学生を中層トロール網漁や()(あみ)漁法のような網で魚達を包みこむように、彼女達の事を抱いた。

「はぁ~わわぁぁ……」

「初対面なのに、積極的ですね」

「わ~はは~」

 アテナは急に初対面の人から抱かれてパニックになる。

 エレンは冷静に今の状況を理解し、抱いている彼女の事をとても積極的な人だと感じた。

 とても自分ではできない事だと実感している。

 サーカはなんだか嬉しいと感じている。

「ナタリア、初対面の子達にいきなり過ぎるだろ。そろそろ開放してやれ」

 チェンヤオはナタリアへ窮屈そうにしている中学生を話してあげるように言った。

「はぁ~い。ねえ、あなた達が希和ちゃんのお友達?」

 ナタリアは開放するな否や彼女達に聞いた。

「はっはい」アテナは素早く答えた。

 一人ずつ簡単な自己紹介をする。

アテナは暫くしてある事に気づく。

「そういえば、希和子ちゃんは来ていますか?」

「あ~、まだだね。でもピエール先生と一緒に来るから多分、もうすぐ来るよ」

 ナタリアが言った直後、バイクの爆音が近くまで接近してきた。

 左の道路を見るとそこには赤塗のバイクが横切った。

 そこには男性らしき人一人と小学生らしき女性が一人。

 ヘルメットを被って乗っていた。

「あっ、来たね。それじゃあ行こっか」

 ナタリアは皆を連れて受付前まで移動した。

「あ、チケット買っときましたよ」

 定刻にやって来たピエールと希和子はアテナ達と合流した。

「それにしても、皆早いね~」

 ピエールは周りの行動の速さに少々驚いていた。

「俺達よりも年の下が多いから、気を使って早く来たのだろう」

 チェンはそう言いながら、二人のために購入し達ケットを渡した。

 アテナはピエールや希和子に挨拶をした。

「今日はよろしくお願いします」

「あ~、よろしく~。縁起でもない事を言うと、仮に皆倒れたとしても僕達は医師免許持っているから簡単な措置は出来るね。ははー」

 本当に縁起でもない事を口にした。

「先生、笑いにもならない事を言わないでくださいよ……」

 アテナは今後が心配になった。

 早速、園内に入ったアテナ達は絶叫マシーンから乗り始める。

 ピエールは腰に響くといいながら、下のベンチで待つ事にした。

(他にやる事もあるからね……)

 午前中の間に十個ある絶叫系アトラクション(ちゅう)、半分を乗り切った。

 午後にもう半分を乗ろうという。

 アテナと希和子は疲れと地獄を見た感想を持ち、昼食後はピエールとファミリー向けのゾーンへ行く事にした。

 昼食は園内にあるフード事で食事をした。

 食後は予定通りアテナと希和子はピエールの腰に負担がかからなそうなものに乗る。

 そのエリアは絶叫とはかけ離れた希和子にとっては夢の国だった。

 そこでは、ゆるキャラとの運命的な出会いをしたのだった。

 二人にとってそれは希和子の意外な一面だった。

 夕方となり、一行は絶叫マシーン組を園内にあるアトラクションの全てを乗り終えた。

 まだまだ体験したいものが残っていると夜の良い時間になったと言う体育会系の生徒達。お化け屋敷に行こうと誘ってきた。

「チーム分けはどうする?」イザベルが言った。

「私、アテナちゃんとサーカちゃんと一緒に行く!」トリンドルはいつもの仲間と行く事を提案する。

「それじゃあ、私はチェンとエレンちゃんと一緒に行くから、ピエールと希和ちゃんで一緒に言って来な」

流されるままに指名を受けた者同士でお化け屋敷へ向かう。

 イザベルはピエールに告げた。

「ピエール、大事な女の子をエスコートしてあげなよ」

「それは勿論さ。そっちも完走できるように頑張ってね」

「おおう!」

 アテナ達はお姉さんのトリンドルに泣きながら着いていき、クリア。

 その後も二組ともクリアできた。

 だが、希和子は何やら気まずそうにしていた。

 最後に一行は観覧車に乗った。

 アテナは希和子、ピエールと共に乗る。

 程なくして、アテナはすぐに寝てしまい。実質二人だけの空間となった。

「なんか、気まずい」

「なんの事?」

「ピエールは私にその……はっ恥ずかしい事を……」

「まあ、別にそこまで気にしていないかな。僕そこまでふざけられる人ってごくわずかだし。そんなに心を開けるようになったのも最近の事。だから、希和ちゃんも自分を出しなよ」

 集合写真を撮って終わった。

 帰宅後、ピエールは今日撮りためた資料を見ていた。


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