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妄想能力者と現実能力者の討伐戦  作者: 忽那 和音
Chapter 3 青春編 文化祭編
40/256

Episode 40

 一か月にも満たない冬休みも終わった。

 休み明けには数週間のテスト準備期間の末、二学期期末テストが待っている。

 この結果によれば一般的に二年生やそれ以上の進級もあり得る。

 入学時点ですでに数年分は飛び級をしたアテナは三年生以上の進級を目指している訳ではないため、自分のできる事を今までやって来たと思いながら、前回の期末テストを受けた。

 アテナの中では今回もそのような気持ちで受けようと心構えている。

「みなさん、冬休みは何事もなく過ごしていたようで良かったです。三週間後には期末テストがあります。今までの事を復習して準備して行ってください」

 サーシャが冬休みの課題を集めた。

 朝のホームルームが終わり、ミツキは少々神経質になっていた。

「はぁ~テストか~」

 前回のテスト前にもあったが、ミツキは机に張り付いて疼くまる態勢になった。

「けど、二学期は頑張って勉強していたじゃない」

 すかさず、エレンがフォローする。

 しかし、エレンの発言は事実で、女子ソフトとクリエイティブ部活・MUSEを兼任するミツキは日々、多忙な毎日を送っている。

 その中でも、運動部と文化部の部員達やクラスメイト達に積極的に分からないところを教えてもらうなど、勉強に対して結局的な姿を見せていた。

 それは授業にも表れていて苦手な数学の授業も応用問題を七割ほどの正答率まで解けるようになっていた。

 数週間後、二学期期末テストが始まった。

 冬の寒さで手がかじかむ。寒い生徒達の中には手袋をしたまま、英単語帳やノートをめくる生徒たちが、通学中の中にいた。

 アテナが教室に着いた頃には教室内の暖房は既に稼働しており、温かい空気が漂っていた。

 三十分後。サーシャが教室へ入って来た。

「では、テストを始めますので準備してください」

 生徒達はペンを用意し、テストやその他の試験用の座席に各自座った。

 期末テストが終わり、一年の成績によっては二、三年飛び級生徒が人学年に数人が進級する。

 アテナやミツキ、エレンなどは急いで卒業しようとする予定や計画が無いため、今年一年間としての成績は良いものだったが、仮に進級の可能性があったとしても、このまま中学二年生として来年度を過ごす予定だ。

 期末テストも終わり、終業式までの日数は特別授業として、中学在学以内で履修する科目を継続して授業を受ける。

 その他、出席日数の足りない生徒達は補修授業を受けるなど、通常とは少し違うカリキュラムとなっている。

 全体での授業は午前中のみ。

午後からは必要のある生徒のみ授業が行われる。

 アテナが部長を務めるクリエィティブ部活・MUSEは新年度を開始前に個展の開催を目指して、テスト明けの今日から個展の準備をする。

 MUSEの部員達は教室へ集まり画材や演出などを決めるため教室に集まった。

 冬休み前に行ったミーティングの内容を整理しつつ、今回の個展も陰光大学の一角で行う予定となった。

 前回よりもコンピューター表現する部分が多くしたいという要望が多かった。

そのため、今回はムービーなどで静止画をなるべく動かす方法をとるなど、出来る範囲でレベルが上がった作品を作るよう目指す事を確認した。

「それでは、今日はここまでにしたいと思います。ラフ画は自宅で行っても構いませんが、チームで内容を見返しあって作業を進めましょう」

 アテナの呼びかけによって、今日の活動は終わりを迎えた。

 一か月ほどかけて、ラフから下書きなどを描き上げ、時にはアテナやエレンは図書館などへ行き、使い調べものをする。

そして、終業式まで三週間ほど前に、本年度最後の個展へ出展する作品達が完成した。

「完成した!」

 ミツキは運動着姿で両手をグーにして天に掲げた。

「これまでよりもなんか、フードとかどこかのパークみたいな愉快な感じね」

 エレンがぱっと見た感じの感想を言った。

「わぁー! 皆~よく頑張ったね~」

 途中でMUSEの顧問、マリン・ヘルベドールが来た。

「これで……、私の仕事はもう……」

 マリンは作品の質の良さに自分はもう必要無いと思ったのか、少々泣いた。

「せっ、先生~泣かないでくださ~い」

 トリンドルがマリンを慰める。

 学園祭二日目の後夜祭に行われたイベントで、自分にもっと部活へ関わらせてほしいと言って以来、アテナやミツキ、エレン、トリンドル、バン、サーカ、慧、MUSEの部員達は積極的に図書館へ行き、マリンへ活動報告やアドバイスを受けに度々、訪れていた。

 マリンは大勢の前で部活へ参加したいと言っていたため、部員達に迷惑がかけていないのではないかと半分思っていた。

「先生、私達には先生がいなければ、部活ができません。なので、先生は欠かす事のできない存在なので、自分は用済みとか思わないでください」

 エレンが心中を察して、マリンへ今後も顧問として籍を入れて続けてもらう事を希望した。

「先生、僕もいてほしいです!」

 慧も先生の存続を希望した。

 それは、他の部員達も同じ意見だった。

「皆……、ありがとう……」

 数日後、新年度明けから四日後まで展示が行われる本年度最後の個展が行われた。


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