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妄想能力者と現実能力者の討伐戦  作者: 忽那 和音
Series1 Chapter1 青春編 入学編
10/255

Episode 10

 ミツキは目指す部活について聞く。

 陰光大学教育学部付属陰光中学は勉強の他に芸術・運動分野の部活など並行して生活をする生徒が多い。

 その数は八割に超える。

 残り二割は活動の多い生徒会役員と委員会。

 また外部クラブで活動している生徒のみ。

 一週間の活動は部活によって一回から三回。

 ミツキが所属する女子ソフトボール部は一週間に多くて五回ある。

 周囲の話を聞く限り、創部を目指す部活は芸術系の部活に属する。

 二人は活動系統とアイディアを元にして募集ポスター、チラシを作る。

 パソコンと向かい合って、ミツキは不慣れなキーボードをタイプする。

「アテナ、ポスターとチラシのイラスト。デザインは同じものにする?」

 ミツキはラフとして出したいくつかのアイディアを提示する。

「そうだね。この時期に時間をかけていると、入部が難しいかもしれない。あと、イラストも描いてみたから見てくれる?」

「OK! 任せた。うん、いいと思う」

 数日後。アテナは担当の先生から廊下にポスターの掲載許可をもらい、早々に貼った。

 四月も終わりにかけており、他の部活による募集ポスターは無い。

 色合いにこだわったポスターは廊下を歩いている生徒達に見やすい位置に貼る。

・・・・・・

【ポスターの情報】

 部員を募集中‼

 部活名:未定

 活動内容:自分の持つ世界を音楽、イラスト、 映像などで表現する事。

 部長:アテナ・ヴァルツコップ(予定)中学一年い組

 気になる方は、一年い組 アテナまでよろしくお願いします。

もちろん、兼任で活動するのも歓迎します‼

・・・・・・

「よし、できた!」

「改めて自分の名前を大々的に出してしまうと、ちょっと不安になってきてしまった」

 二人は完成したポスターとイラストを広げて見る。

 目を合わせあう。

 しかし、アテナは今後の段階について不安を感じる。

「大丈夫。私も部員だから助けるよ」

「ありがとう、アテナ」

 掲示作業を終えてから、数日後。

「うわぁ~~、こーなーい―!」

「まぁ。まだ始まったばかりだし、長い目で見ようよ」

「なんか、あそこまで私が活動したせいで、私が悪目立(わるめだ)ちしてないか心配だよ」

 協力してくれたミツキが自分の力不足によって、自分の心配をする。

「そんな事ないわ」

「えっ!?」

 席の近くからミツキとは違う声がした。

 その方向を見てみれば、目の前にはい組のルーム長。エレン・クピードー・ジョンソンがいた。

「アテナさん、聞きたい事があるの」

 彼女の真っ直ぐな目を向ける。

 彼女の表情にアテナは鼓動が大きくなっていく。


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