表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
8/61

領地改革に着手します

誤字報告いつもありがとうございます。

 次にエリスは領地改革に着手することにした。


「町長さん、この街で消費する野菜って他の土地から仕入れてますよね? どんな物を仕入れてます?」


「そうですね、ハクサイ、キャベツ、チンゲンサイ、コマツナなどの葉もの野菜と、ダイコン、ニンジン、カブ、ゴボウなどの根菜が主でしょうか。ご存知の通り、ここは盆地で寒暖の差が激しく、耕地も狭いので野菜の栽培には適しておりません。その代わりに桃、ぶどう、梨、くり、柿、りんごなど、果物の栽培が盛んです」


「なるほど。他の土地から仕入れる場合、関税と通行税が掛かるんですよね?」


「えぇ、その分を値段に上乗せしなければなりませんので、どうしても野菜は高くなります」


「それ、なんとかなるかも知れません」 


「本当ですか!?」


 町長が食い付く。


「えぇ、まだ試験段階ではありますが、私は上手くいくと思ってます。山の中腹に巨大なカルデラがあるのはご存知ですよね?」


「えぇ、昔の火山跡ですよね」


「現在、そこを農地に改造しています」


「なんと!? あんな所で作物が育つのですか!?」


「えぇ、カルデラの火山灰土壌は肥沃な土ですので。それに地熱の影響で寒さも和らぎますから」


「なるほど...いやしかし、仮に育ったとして、収穫した農作物をあの場所から街まで運ぶのは大変じゃないですか?」


「そこはほら、これです」


 エリスはストレージから果物を取り出して見せた。


「私のストレージは容量無限大なので、どんな物でも、どんな量でも収納可能です。収穫した農作物は私が運びます」


「エリス様は凄い魔法を使えるのですね...分かりました。是非とも協力をお願いします」


「良かった。これが軌道に乗って自給自足できるようになれば、あのクズの元に税が回らなくなりますからね。悔しがる顔が目に浮かぶようです」


 エリスはニヤリと笑った。


「しかし軌道に乗るまでには、かなり時間が掛かりますよね?」


「それにも秘策があります」


 エリスが今度は何やら液体の入った瓶を取り出す。


「なんですかそれ?」


「私が開発した成長促進剤です。植物の成長を劇的に早めます。早い物なら一ヶ月もあれば収穫可能になるでしょう」


「なんともまあ...エリス様には驚かされてばかりです...」


 町長は開いた口が塞がらなかった。


「試しに使ってみて下さい」


「よろしいのですか?」


「えぇ、その代わり、現在仕入れている野菜の種を全部下さい。それと出来たら果物の苗木も何種類か頂きたいです」


「分かりました。すぐに手配します」


 こうしてエリスは着々とクズ夫を追い詰めていく。




作者のモチベーション向上に繋がりますので、出来ましたらブクマ登録及びポイントの応援の方をよろしくお願い致します。


下方にある広告下の【☆☆☆☆☆】を【★★★★★】にして応援して頂けますと幸いです。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ