第17話(3章最終話)神託
「なんと! 惑星管理神様、それは本当ですか?」
ここはドワーフ王の城の中にある礼拝堂。
今、惑星管理神からドワーフ王に神託が下されていた。
(・・・女神シャリーの加護を受けた勇者たちが、地下ダンジョンで遭難、全滅した。手間を掛けるが、遺体と勇者の武器シリーズの回収を願う・・・)
「・・・先代勇者がゴブリン王の城に押し掛けてから50年・・・。先々代と違い、勇者たちは元の世界に戻ったのでは?」
(たしかに先代勇者は50年前にゴブリン城から元の世界に返した・・・。今回は別に召喚された勇者たちだ・・・。)
「城の前の地下迷宮って・・・。確かに勇者警報を出して配下の魔物どもはシェルターに避難させましたが・・・。まさか勇者が全滅するとは。」
(勇者とて人の身・・・。食べねば飢えるし、飢えれば死を免れぬ・・・)
「・・・わかりました、惑星管理神さま。早速手配しましょう。しかし遺体を回収するのはなぜですか?」
(召喚時に戻して肉体や精神を再生するのじゃ。さすれば元の世界で定めし寿命まで生きられよう・・・)
「流石に召喚されて遭難死は哀れですからなぁ・・・。で、惑星管理神さま、惑星管理神補佐の女神シャリー、どうにかなりませんか。50年ごとに勇者が押しかけてきて我が国の国民も困っております。」
祭壇の像に向かってボヤくドワーフ王。
(すまん。わが部下はニンゲンを贔屓にしすぎる。よく言って聞かせよう。・・・減俸10分の2を50年間というところか。)
祭壇から、こころなしか申し訳なさそうな声が響く。
「また50年かよ! おぃ! ちったぁ別の方法を考えろや!」
ドワーフ王のツッコミに、祭壇の像は何も答えなかったという。
次回予告
【番組延期のお知らせ】
ご好評いただいている、「魔王達の苦労」ですが、作者不調のため収録が困難な状況になっております。次回放映は未定となっております。ご理解とご協力をお願いします。
3章3話収録後 スタジオ控室
魔法使い 「自虐ネタなんて不謹慎よ!」
P 「実際ダメになってるんだ。仕方ないだろう。」
神官 「ドワーフ王編ってホントにあったんですか?」
P 「一応、別バージョンとして3章の6話(通算21話)までは書いたらしいぞ。幻の第3話として別フォルダに封印したみたいだが。」
魔法使い「どうしてボツにしたの?」
P「なんか、短編じゃなくて長編になりかけた。で、没にしたらしい。」
神官 「ロリドワーフとかは? あんなに煽ったのに・・・」
P「封印した方の話でもちっとも出てこない。オッサンばっかりな話になったって。」
(つづく・・・のか?)
えっと、まだ続きます。ネタはまだ数種類ご用意しております。
不定期更新になりますが、見捨てずにご笑読ください。
スランプは本当な作者より。