5章 女神のヘレナ
怒涛の勢いで終わりに持ち込みます。
別のものが書きたくなりました。
「では…そのヘレナという神は力を取り戻し今一度来るというのか」
街や人の被害は少なく、翌日には大臣たちを召集し会議を行うことができた。そこでクロークとシーフが皆に語ったことは絶望であった。
ヘレナはその昔、この国を襲った闇を操った主格である。闇を葬った終焉の竜か倒せないヘレナの力をバラバラにし各地に封印したとされていると2人は話した。
その終焉の竜がここにいるわけであるが…
「わけた力を先に回収し再び封印を施せばいいのですか」
ヴァルツは難しそうな顔をしてそういった。
「そうなのだが…なかなか行きにくいところなのが問題なのだ」
ーなぜわたしはあのような場所に封印したのか…
クロークは己が封印した場所を思い浮かべ後悔した。それはおいておいてと話に頭をもどした。
「ヘレナの復活を助けたものがいることは確かです」
「助けたものですか…厄介ですね」
クロークの施した封印は内側からは破ることのできないものであった。外からの封印もそう簡単に破れるはずないとずっとそこが不思議であった。
ーわたしの力が弱くなることを知っていた?いや…あいつらをけしかけたやつがいるということか
前のワットヌーエ事件を思い返した。いま思えば、あの魔石のことを誰が狂信徒に教えたのかわからないことが多すぎるのだ。
ーちっ!あのときからこうなるように仕向けられていたのか
クロークは悔しく顔を歪めた。シーフに袖を引っ張られすぐに表情を緩めた。
「申し訳ありません」
「いや…それよりもクローク」
「なんでしょうか」
「大丈夫か?辛いことが続いているが」
「大丈夫ですよ」
いつものように微笑むクロークになにを言えずそうかというだけであった。
「陛下、封印の地まで向かいたいのですがよろしいですか」
「…ダメといってもいくのだろう」
「はい」
「はぁ…ヘイルダムたちを共にいってまいれ」
シーフが体ごとクロークの方を向きいった。
「必ずお戻りください」
「…わかった」
揺らめくシーフの瞳にふわりと微笑み一言クロークは返しただけであった。




