4章緑竜を滅ぼす1
ひたすらに闇の広がる空間にたたずむ女が怪しく微笑み、怒れるドラコンをこの地に落とす。
そして街は破壊され人々は死に、炎での光で赤くそまるクロークの頬を一筋の滴が流れ落ちて地面にコロンと宝石となり転がった。
そこではっと目を覚ましたシーフは額にういた冷や汗を拭うと今みた光景を思い出した。
シーフたち巫女は予知夢を見ることがある。普通に夢を見るがこれは予知夢である可能性が高いとすぐに着替えると朝食もとらず、城に伺い書を書き留め巫女に届けさせた。
この国が危ないのかそれとも、またクローク様の身になにか起ころうとしているのか どちらにしても最悪だとシーフは未来を思い浮かべた。
「失礼します…突然申し訳ありません」
「気にするな。それでいったいなにをみたのだ」
巫女の予知夢は大臣たちも拝聴するのが習わしであった。内密に報告するかは巫女が判断することであった。今回は大臣たちも含めた会議での報告になる。
シーフはみたものを説明した
「闇に潜む女が怒り狂った竜をこの地に落とし、街が破壊されておりました。そして…」
ここでクロークをシーフはみた。クロークはわたしがなにかと首をかしげたが周りのものはひやひやしていた。
完治はしたとはいえクロークは半年前に生死の境に一瞬でもたち、皆も生きた心地がしなかったのだ。
「クローク様がないていらっしゃいました」
「えっ?」
クロークは間抜けな反応をしてしまった。
ーわたしがなくのか!?
グウェンシークはなにか悲しいことや辛いことがあるのかと聞いてくる始末である。
「予知夢の話ですよね!?」
クロークはグウェンシークにそういうとグウェンシークや大臣たちはそうだったと思い直した。
まだ体が辛いのではないかと心配になってしまったから仕方ないと浮いていた腰をグウェンシークはおろした。
「これ以上の言葉をわかりませんでした」
「シーフ、竜はどのような外見であった?」
皆が気になるのは、守り竜である終焉の竜ではないかというものである。いらない心配であるのだが
「おそらく違います…炎に照らされてはっきりとはわかりませんでしたが
深い緑色の鱗におおわれていたかと…」
「そうか」
シーフの言葉にほっとするグウェンシークたちだがクロークだけら違った。
ー緑の竜…いやまさか…
「クロークどうかしたか?なにかしっているのか」
「いえ…考え事をしておりました」
釈然としないながらもいつも通りのクロークの微笑みにそうかと会議を再開した。
会議が終わり、クロークはいつも通り執務室に戻りいつものように動くが計り知れない不安に襲われていた。
ーまさかな…いやしかし
クロークは確認しようと書簡をしたためるとヤルバに自分の屋敷に届けさせるように頼んだ。
返事は半日もしない間に届き、それをみたクロークは城を飛び出していた。




