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プロローグ
私は目の前の景色を知っている。
高いビルが並び、賑やかな場所。
しかし何か冷たく感じる。
でも私は行ったことがない場所。
ここは、私の町の中なの?
いつもこの事を考えると目の前の景色が変わる。
見慣れた町。
そう、私の町。
でも初めて見るものもある。
目の前で見たこともない生物に食われるクラスメイト、町の人、先生。
私は見てるだけ。
わかっているから。
これは夢だって。
何回も見た夢。
ここで私はいつも自分に問いかける。
さぁ、私そろそろ起きようよ。
私は重いまぶたを開けた。