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あなたへ
これを最初に目にするのがあなたであってほしいと願います。
これを書いている段階で、私はまだどんな死に方をしようか、決めている訳ではありません。
死のうと決めたのはもうずっと前の事です。でも実行するのが恐かった。
死後の世界は私には、決してこの世よりも楽なものではないでしょう。
それがなぜなのかを今からお話します。 でも、全てを書き、それを読んだ後にあなたがどうなるかを考えると、なかなか筆が先へと進めないのです。
あなた、これだけは分かってください。
私はこの瞬間、あなたを愛しています。
運命の強い波に押されたような結婚だと思っていましたが、それはこの瞬間、確信となりました。
あなたは常に私を想ってくれていました。なのに、私がその想いを信じるのが遅すぎたのです。 今まであなたの何に疑いを抱いていたのか、自分で自分が分からない。
私のエゴで、あなたを加害者だと思い込もうとしていただけなのでしょう。私はそういう女なのです。
こんな私と結婚した事を一生後悔してください。私を心の底から恨んでください。
あなたの運命を狂わせてしまったのは、この私に他ならないのです。
後悔してもしきれない程の罪を、私は犯してしまった。 この手紙を読み終えて全てが理解できるでしょう…。
第2回も読んでもらえるよう執筆していきたいと思います。感想、お待ちしております。