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我龍転生  作者: キーダの滝
異世界の少年
8/82

第7話「絶えなき耐え」

改善済み


あらすじ

学校って面倒



そんなことを思いながら士助はヒロトと廊下を歩いていた。今日は2日目 めんどくさい事にならなければいい。ぼーっとしていると向かいの人と肩がぶつかった。


「痛っ!てめぇ、どこ見てんだ!」


士助は天井を見ている。


「オイ!無視してんじゃねえよ!」

「ん?なんか用か?」

「用か?じゃねえよ!てめえぶつかっただろ!」

「いや、どう考えても今のは…」

「ふざけてんじゃねえよ!お前が俺にぶつかったんだろうが!」


これはマズイ…そう思ったヒロトは


「すまん!コイツ転校したばっかだから…おれからコイツに言い聞かせておくってことで…」

「そーだよ、頼むわヒロト。」

「お前じゃない!」


このごに及んでボケる士助。士助を見る目は呆れに変わった。


「言い聞かせるじゃダメに決まってんだろ!土下座だ!土下座!」

(なんだコイツ…本当にこの学校の生徒か?)


「ホラ!土下座しろよ!」

「ハァ…もういいや。」

「ああ!?何がだ!」


と言った次の瞬間、男は吹っ飛んでいた。あ、と思った時にはもう遅いなと感じたヒロト。そして、男は壁に当たって気絶した。

…………………


「って何してんだ士助!」

「殴り飛ばしました。」

「そうだけど!そうだけどさ!」


男は保健室に運ばれ結果ただの怪我程度だったらしい。


「良かったな、気絶で。」


士助はヒロトの肩にポンと手を置いた。


「俺じゃないから!キミのせいだから!」

「まあいいじゃん、死んでないみたいだし。」

「軽いな…いいか!次、肩がぶつかっても喧嘩売らずに謝れよ!おとなしく!」

「ハイハイわかったわかった。」

「本当にわかったか…?」

「ハイハイわかったわかった。」

「お前なぁ…とにかく言った通りにしろよ。」


昼休み


ねー聞いた?脱獄犯がこの近くにいるんだってー。

なにそれこわーい。


なにやら物騒な話が流れている。が、士助はヒロトと別れ再び例のベンチでぼーっとしていた。すると


「ケッ!そこをどけ!」


また引きずりおろされた。またか…。しかし今度は有木ではなくふっとばされ気絶した生徒だった。


「あ、お前。朝の…」

「ゲッ!お前か!あの時はよくも…」

「情けねえなあ、あの程度で気絶なんて…」

「お前の力量がおかしいんだよ…だけど、今度はそう簡単にいかねえ…」


生徒は後ろポケットからナイフを取り出し士助に向ける。


「へへ…今回は何が何でもやらせてもらうぜ。」

「やめとけ、今度は気絶じゃすまないぞ。」

「うるせぇ!こっちはやらなきゃなんねーんだ!」


不格好ながらも両手でナイフを構えてこっちに向かってくる。しかし幾度となく戦ってきた士助からすれば雑兵。


「何言ってるかわかんねーけど…」


士助はゆっくりと後ろに足を引き相手の攻撃を待つ。


「死ねぇ!」


相手のナイフがあとわずかで当たる瞬間、体を横に反らし右足で相手の足を引っ掛け体制を下にずらす。


「そらっ!」


そこへすかさず左膝蹴りを顔面に喰らわせる。メキっと何かが折れる音と共に前に倒れた。強烈な一撃で生徒は気絶した。







後に


結局あの生徒はヒロトの予想通り一星千里の生徒ではなく例の脱獄犯だったそうだ。犯人は警察に連れていかれ鼻の骨が折れもう二度と脱獄しないと言っていた。士助に襲い掛かった理由として、特に理由はなく感づかれてる、と何のきっかけもなかったらしい。


「めちゃくちゃなことしやがる。」

「お前が言うな。」


2人はのんびりと帰って行った。途中、士助は振り返り学校に異変を感じていた。


何か起こる、と…








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