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我龍転生  作者: キーダの滝
真の戦い
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第71話「革命-中 アガリアレプト・アレク3」

投稿予定よりも遅れてしまって申し訳ありません。言い訳になりますが推敲を繰り返しているとこんな時間になってしましました。本当に申し訳ありません。





「行くぜ…!俺だって本気だ!」


右手を大きく引き、刀身を横に向ける。大きく息を吸い込んだ後、勢い良く右手を突き出した。


「仙龍剣-龍波!」


刀身に強烈な衝撃が走り一瞬青い光を放つ。次の瞬間、刀身から龍を模った波動が飛び出てアガリアレプをト吹き飛ばした!なんとか空中で体制を立て直すが予期せぬ攻撃に気が動転する。士助はその隙を逃さなかった!


「仙龍剣-瞬突!」


着地した直後、光速の如き速さで距離を詰め左手に刀を突き刺す。手からこぼれた魔導書が地面に落ちる。マズイと判断し、士助を指し呪文を唱える。


「凍てつかせる氷、フロストレーザー!」


一直線に飛んだレーザーがゼロ距離で直撃する。当たった左手がみるみる内に凍てつき動かすことが出来なくなっていく。そしてレイピアを振り回し士助と距離を離す。

安全を確認した後、血まみれの左手で魔導書を拾い上げようとする。


「必要ないのに拾うんだな、ソレ」


拾う手を止めて視線を士助に向ける。不敵に笑う表情の士助を見てアガリアレプトは察した。


「どーやら図星みてーだな」

「……………いつ、気づきました?」

「最初にテメーの本を蹴飛ばした時だよ。テメーがいっつも拾うもんだから勘違いしてたが今、確信したた。まあ、両手を使わせることになるから不利になるかもしんねーけどよ」

「…少し、なめていましたよ。てっきり戦闘狂の馬鹿しかいないと思っていましたがどうやらそうでもないみたいですね。バレてしまってはわざわざ使う必要はありませんね」


体の前に片手でレイピアを構える。先ほどと変わった様子はないがただならぬ気配が感じ取れる。

しかし、強敵と認識しているにも関わらず士助の心にはどこか余裕があった。魔法も剣術も頭脳も何もかも厄介で今までの誰よりも強いということがわかっているのに心が落ち着きすぎている。小さく笑いアガリアレプトに余裕を見せつける。


「余裕が伺えますが…叩き潰してあげますよ!」

「こっちだって行くぜ!」


同時に駆け出し切りつけ合う!ぶつかって火花が散り鍔迫り合う。アガリアレプトの左手が伸び、士助の右手首を掴む。そのまま手前に引いて体制を崩させ剣先で喉を狙う。させまいと上体を左に反らし回避する。そして、側面へと回り蹴り飛ばす。地面を滑りながら距離を離される。戦いながら士助は自分の気持ちが高揚していくのを理解した。高ぶる感情に応じたのか紅光石が光り、左手の氷が溶けていく。


「またその石ですか…本当にイライラしますよ」


今度は二本指で士助を指し呪文を唱えた!


「駆け抜け襲いかかれ!スネークフレイム、ブラストライトニング!」


同時に現れた4つの炎の蛇に光速の雷が襲いかかる!しかし、士助は微動だにせずよける素振りを見せない!目を瞑って息を吐いた。


(馬鹿が!諦めて死ね!)


魔法が当たるわずか1秒前。正面に勢い良く刀を振り払い、魔法を切り裂いた!炎と雷は士助に当たることなく背後の壁に直撃し強烈な光と共に消えた。目の前で起こった事に理解が追いつかず唖然としてしまう。ゆっくりと瞼を開き、鋭い目つきでアガリアレプトを突き刺す。


(一体…何が起こった…)


額から滲み出た汗が頬を伝い落ちて地面を打つ。考えることも出来ずに思考が停止する。頭の中で何度も何度も解決しない答えを見つけ出そうとする。しかし、辞書に無い言葉を探そうとしても見つかるわけが無い。この瞬間が勝敗の分かれ目となった。

棒立ちするアガリアレプトを蹴り上げて宙へと浮かせる。この時、やっと我に返ったが既に手遅れだった。士助は壁を蹴り、アガリアレプトを蹴り上げて行く。螺旋階段の様に回りながらどんどん上昇して行き、士助が破壊した天井をも超えて城の頂上へと出た。アガリアレプトは眩い太陽へと手を伸ばした。


「太陽を…我らが…手中に…!」


最後に壁を蹴り太陽を背に士助が飛んだ。刀を両手で握り、心臓へと突き刺す!そのまま重力に従い急落下していく!風を裂きながら刀を深く突き刺していく。落ちていく中、士助の中で色々な想いが巡った。国民、レジスタンス、そしてシオン…たった3日であったが士助にとって救うべき者になった。そして、この一撃で何もかも終わる。


「コイツで…終わりだぁぁぁぁぁ!!!!」


二階の謁見の間の床を破壊し、一回の地面へと突き落とした。


「仙龍剣-天下龍墜撃てんかりゅうついげき!!」


レンガの床へと叩きつけられ地面が亀甲の模様のヒビが入る。天井が崩落し、一階に土煙が舞い上がる。アガリアレプトは血を吐き、戦闘不能になった。刀を抜き取り、立ち上がる士助。


煙の中で息を荒げ太陽を見上げた。この国の人々が見ることが出来る様になった、真の光を放つ太陽を。






無理やりな終わらせ方になってしまいました。違和感を感じてしまうと思いますがまた手を加えて改善に努めたいと思います。

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