第52話「魔の陰謀」
こんにちは。今回はちょっと短めです。
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kidanotaki_7もしくは『キーダの滝』
<あらすじ>
加奈に別れを告げ玄龍族の里へと帰ってきた士助。庵次へと連れられ自宅へと向かう。
士助の家は他の家とは違い外壁はレンガ作りなのに内装は畳が敷いてある。因みに他の家は『和』なら『和』で統一、『洋』なら『洋』で統一といった具合だ。先に着いていたヒロトが落ち着かない様子で辺りを見回している。一階のリビングは六畳程の広さで木のテーブルが置いてある。サタナスは壁に寄りかかり、花はゴロゴロしている。ミカは今隣の自宅にいる。
「全員揃ったな。話を始めるぞ」
庵次がテーブルへと向かい皆も続く。
「今回お前達が来たのは言うまでもなく、悪魔の野望を阻止するためだ」
四人共真面目な顔つきになり、部屋の空気も緊迫する。ここで、ヒロトが質問する。
「あの、何で俺はここに連れてこられたんだ?全然関係無いし…」
当然の事を聞いてみる、が
「後で説明する。質問は今、受け付けてない」
と、一蹴されヒロトもハイ…と引き下がる。
「まず、悪魔の計画についてだが期間はわずか一年程度で完了する。奴らが狙っているのは『深淵魔王』の召喚だ。その召喚を地上で行いこちら側を破壊するつもりだ。その召喚について説明する」
<深淵魔王>
はるか昔、種族の始祖が生まれて間も無く現れた悪魔の始祖。地上で暴れまわり破壊の限りを尽くし多くの命を奪った。当時の種族始祖達は力を合わせ『アーサー』という少年の持つ『エクスカリバー』という聖剣によって倒された。その後、魔王は世界の下に閉じ込められた。そこで魔王の持つ魔力が影響し、魔界へと姿を変えた。
「と、これが魔界の歴史だ。計画の細かい説明はここからだ。まず、ベルゼビュートの南の国襲撃事件、こいつが計画の土台を造った。」
サタナスの表情が強張り目つきが鋭くなる。
「深淵魔王の召喚に必要なのは『土地』『陣』『血』の3つだ。それを南の国で揃えた」
南の国は士助達の世界の中で最も農業が盛んなため他国よりも土地面積が広くできていた。ベルゼビュートの襲撃により大半の国民が死に、大地は鮮血に濡れているだろう。
「残りの一つの要因『陣』。これは奴らが地上に現れた時に用意するだろう。今作っても消されるだろうからな。…と、こういった具合だ。そして、士助を除く3人には『龍の巣』に入ってもらう」
「えぇ〜〜!!」
立ち上がって驚いたのは士助。『龍の巣』というワードに反応を見せた。
「龍の巣に行くの!?てか、ヒロトも?」
「当然だ」
「えぇ〜〜!?」
今度はヒロトが立ち上がり驚く。
「俺が戦うのか!?何で!」
「後で話す。黙って座ってろ」
低い声で怒鳴りヒロトを座らせる。
「てか、俺はどうすんの?」
除かれた士助の役目。それが、今回の戦いにおいて非常に重要なキーとなっていた。
「お前には…世界を全て見て回ってもらう」
「………へ?」
イナズマイレブン今度は本当に宇宙に…




