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我龍転生  作者: キーダの滝
生き残った狂魔
50/82

第47話「本当の仲間」

滑り込みセーフではなかったですね。許して下さい。








ネクロマンサー襲撃の夜。

士助はベッドに横になりながら今日の事件を考えていた。


今日の襲撃。突然ではあったものの油断してなければヒロトが被害を受けることは無かったはずだ。


この世界に来て仲間が出来て、仲間の大切さがわかった。ヒロトが傷つき、よりわかった。


こっちに来て悪魔が来なくなったから油断していた。別に来ても大丈夫だ、と。でもそれは俺が今まで一人だったからで仲間のことを考えていなかった。


もっと…


もっと強くならないといけない。


何もかも全部守れるくらいに。


隣では今日のことがなかったかの様にスヤスヤと花が寝ている。まぶたを閉じて眠りにつく。

また明日…


また明日みんなに会おう。







翌日


窓から光が差し込んで士助の顔を照らす。ゆっくりと起きて目を擦る。まだ布団に入ってる洗面所に向かい顔を洗い歯を磨く。一度鏡を見て自分の顔を見る。一度頬を叩いて気合をいれる。


「…よし。頑張るぞ。」


覚悟を決めて学校へ向かった。



学生達の長い時間も過ぎて昼休み。いつものメンツで昼ご飯を食べている。サタナスは買ったパンを食べながら悪魔には栄養とかは関係してるのか?とヒロトと会話している。

花はミカに弁当を分けてもらってミカが餌付けしているようにも見える。

加奈は士助の背中にもたれながら寝ている。

みんな昨日の事など忘れた様に過ごしている。しかし士助は違って暗い表情で箸を進めている。それを察してミカが顔を覗き込んで来た。


「大丈夫?顔色良くないよ士助くん…。」

「え。あ、あぁ大丈夫だよ。ありがとな。」

「うん、大丈夫ならいいんだけど…。いつも私の悩みとか聞いてくれてるからもし悩みがあったら言ってね。相談にのるよ。」


ニッコリと笑って答えるミカ。なんだかんだ言って古い付き合いだから頼りになる。心配をかけるわけにはいかないので強がってでも答えよう。


「うん。大丈夫。ホントにありがとな。」


そんな会話をしているとドアを開けて生徒会長(上級生に立候補がいないだけ)が来た。


「む、虹色士助。こんなところで食事をしているんだな。」

「誰かさんのせいでここしかねーんだよ。」


睨みながら返す。しかし当の本人はなんのことだ、と言わんばかりに不思議そうな顔をしている。


「てかなんでここに来たんだよ。いつも中庭で飯食ってるくせに。」

「いや、気分を変えようと思ってな。ちょっと屋上に立ち寄った。」


そういって士助の座っているベンチの隣に腰掛けた。もぐもぐと弁当を食べていると思いついた様子で士助に聞いてきた。


「そうだ。お前、野球は得意か?」

「は?」


なんのことだと詳しく聞いてみると二日後に一星千里の野球部が強豪校との練習試合があるらしい。しかし、練習に気合をいれていたピッチャーが腕を痛めたらしい。控えのピッチャーもそれほど速い球を投げるわけでもないので急遽代理部員を募集しているらしいのだ。


「そんなわけでどうだ。自信はあるか?」

「うーん。よくわかんないけど運動はまあまあ…。」


言いかけたところで先程まで眠っていた加奈が目を覚まし話に食いついてくる。


「それ面白そうね…やるわよ。」

「え。」


そんな成り行きで代理部員を引き受けることになった士助。一体どうなってしまうのか…






もっと多くの人に読んでもらいたいと思います。

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