第34話「対‘道空’戦」
どうも、毎度キーダの滝です。
もう冬休み終了です。(ていうか、これ書いてる日が最終日)
終わったら、実力テストがすぐ来ます。ああ、鬱陶しいかな。
そんなこんなで本編へどうぞ。
前回あらすじ
道空と戦う事になった士助。この小説は終わるのか…?
「まあ、終わらない程度に殺してやるさ」
「え?どういう意味?」
道空は戦いの準備として、コートを着て手袋をしている。士助は特に何もせずにただ相手の準備を待っているだけだ。
「・・・・・よし、準備ができた」
「ハァ…まあ、かすり傷程度なら何とか」
「ほう…言うじゃないか」
二人は構えて、相手を睨み合っている。庵次がスタートの合図を言うらしく二人を交互に見た後、良いと思って
「開始~」
と同時に士助が道空に向かって行った。道空は動かずに腰の銃を両手に持った。早速刀を出して切りかかる士助。思い切り後ろに振りかぶるが振り下ろす前に
「ガードが甘い!」
とがら空きの腹に蹴りをくらわせた。さすがの道空も手加減しているようで、士助にとってそんなに大きなダメージではなかった。しかし、ここから士助は慎重になり、距離をとりながら、ゆっくり動いている。道空は来ないのをわかって、銃に弾をリロードしていた。弾と言っても何やら紫色で形状の整ってない物だったが。
それをし終わると道空はゆっくり動きだし、
「そろそろ力の見せ合いは終わりだ、本気で来ないと死ぬぞ?」
「ッ!マズイ!」
道空は銃を士助に向けて放つ、士助は慌ててかわす。撃たれたところを見てみると、ジュウゥ…と音を立てて溶けていた。
「やっぱりこうなるか…」
「さぁ、どんどん行くぞ!」
動きながら銃を撃ち、それをかわす、その攻防が続く。士助はこの突破口を見つけねば…と思い考えているところに何発か銃弾をかする程度にくらった。道空もこれが続くと、面倒くさいと思って、一旦銃をしまった。
「え?それやめんの?」
「埒があかないからな、すこし戦い方を変えよう」
拳を固めて少し体制を低くする、そして高速移動。気づけば士助の目の前に来ていた。
「油断しすぎだ…」
(速すぎだろ…!)
道空はその拳を放った、が間一髪持っていた刀で防いだ。その刀は折れてしまったが。
「脆いな…その刀」
「あーあ、これ気に入ってたのにさ…」
折れた刀をしまい、今度は剣を出した。今度は士助も油断せずに一気に切りかかる。まず、目の前まで来ると、斜めに刀を振る、道空はそれを後ろに下がってかわす。下がって銃を取り出した、それを士助は見逃さず、何も持っていない方の手を後ろに下げる、それも道空にわかられない様に。そして、道空が引き金を引いた瞬間、
「‘幻影のマント(ミラージュマント)’!」
銃弾のタイミングに合わせて自分を覆う様にマントを引っ張る。予想通り銃弾は跳ね返り道空の方へ跳ね返っていった、が道空本人は既にいなかった。
「ああ~もう能力使うとかずるいって~」
がっかりした表情でとりあえずマントをしまって、剣を構えなおす。すると、道空は居ないのにどこからか声が聞こえる。
「この能力を使ってもいいほどに強くなったということだ…体力は増えたが、どうやら、馬鹿になってしまったようだな」
「それにはちゃんと理由があるんですけどね…」
周りに気を配る士助、いつどこから道空が襲ってきてもおかしくはない。そして、行くぞと聞こえたあとに周りの毒沼が形を変えて士助めがけて飛んできた!
さっきと同様、危ういかわし方で避ける、地面はえぐられた様に溶けていた。
「まだまだッ!」
「もう勘弁してくれ~!」
第二波、第三波とどれもなんとかかわす。一応士助も攻撃をくらってはいないが、道空本人も一度もくらってはいない。道空の攻撃が続く、姿が見当たらない相手にどうすればいいのか、士助は考えていた。そこに、毒沼が襲いかかってきてかわせず毒に包まれた。なぜか、何も起こらない。毒はドーム状になっていて、士助はその中にいた。壊そうにも身のまわりの物は毒、手を出せばただじゃあ済まない。いったいどうすれば抜け出せる?考えていると、ピンと音がした後、何かが足元に転げ落ちた。拾って確かめようとした瞬間
ドォォォン!!
と爆発音、どうやら手榴弾だったらしい。道空はその様子を外から見ていた。ドームをといて中を確認。士助は服はボロボロだったが生きていた。
「なんつーもん使うんだよ…」
「判断力を試しただけだ。まあ、駄目だったが」
ゲホゲホ、と咳き込む士助。道空は銃を取り出して構える。士助も剣を出して、構える。また撃つ、それをかわすの攻防が続くと思いきや今度は道空が動き出した。士助は相手に合わせて剣を振るがそれを片方の銃で受け止めもう片方の銃で士助の胸を蹴って倒す、そして、右手に銃弾を撃つ。今度は毒ではなく、なにやらネバネバした鳥黐のような物だった。そして、もう一発を左足に、士助は右手と左足が動けなくなってさらに左手を足で止められてた。道空は手榴弾を10個程度とりだし、すべての安全ピンを抜いてその場に落として離れた。
「ちょ、本気?マズイ!さっさと抜け出さないと…」
ドオォォォォォォォォォォォォォォォン!!!
今度はさっきよりも大きな爆発音がなって士助のいた所は濃い煙に包まれて、中に人がいるかどうかも確認できない。道空は、それを座りながら見ていた。しかし、それも束の間地面から士助が現れ、道空を切りつけた。が、道空はドロドロと溶けて居なくなってしまった。
「あれ?切ったとおもったのに」
「油断しすぎだ」
と後ろに居た道空本人に後頭部を蹴られて思い切り前に倒れた。どうやら、士助が切ったのは毒で作った身代わりの人形のようなものだったらしい。
「くっそ~…」
「まだまだ、、甘いな。どうやら、耐久力だけは良いらしいが」
倒れた士助の上に道空は腰を下ろした。
「というわけでお前の負けだ。さあ、帰ってもらおうか」
「まだ、終わってはねぇ~」
「なら、ここからどうする?爪でひっかいてみるか?」
「う~…」
士助は倒れ伏してがっかりしている。
「どうやら、負けたんだな」
「いや、兄ちゃん寝てただけですから」
ポイズンフォレストの外で二人は話していた。士助が負けたもの道空は久々に憂さ晴らしができてすっきりしたから協力してやる、と士助の頑張りを全て否定する発言をした。おかげで士助はかなりぐったりしている。
「まぁ、そう落ち込むなよ」
「ああ…そうですね…」
落ち込んだ士助は無視して話を始める庵次。
「おい、士助。このくじ引け」
「くじ?」
庵次は手に二つの箸を持っていた。何かを決めるらしいが、それが何かは聞いていない。なにそれ?と言いたいが、士助は現在何もかもどうでもいいので適当に引いた。その箸の先端に小さく「科背、殿生」と書いてあった。殿生は士助の兄弟
それで士助はわかった。
「まさか…これって…!」
「そう、自分の担当する兄弟です」
庵次は自分の箸を見て、確認したらすぐに歩いて行った。士助は残されてゆっくりと自分の担当する兄弟の方へと向かって行った。
テスト怖い、です。助けてえ
というわけで、最後まで読んで下さったかた、本当にありがとうございます。




