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我龍転生  作者: キーダの滝
生き残った狂魔
34/82

第32話「情報収集」

今年最後の投稿です

今年は見てくださった方々、誠にありがとうございます

来年は皆様に幸福が訪れますように








太陽が高い位置で照っている。木の葉の隙間を縫って木漏れ日が落ちる。


そんな森の中を突き進む二人の少年達がいた。



「あ~~だるい、かなりだるい・・」


一人は草木をかき分けながら進んでいる虹色士助。


「ごちゃごちゃ言ってねーでさっさとすすめ、アホ」


もう一人は士助の後ろについて行っている、虹色庵次。

二人は現在、街に向かっている途中だった。


「いやいや…お兄さん、それはないんじゃないですか?」

「あ?なんでだよ」

「だって兄ちゃん、俺の後ろにいるから何もしないでいいけど俺は仕事をしているわけで…」

「あ、街がそろそろ近いからこのローブ着ろ」

「無視っすか」


士助はローブを受け取るとそそくさと着始めた。二人が着終わると士助が


「ていうかさ、なんでコレ着るの?」

「何でって…一応俺たちはリストメンバーだぜ?見つかって他種族に通報でもされると敵わん」


ふ~ん…と返事を交わしたあと再び歩き始める。



それから間もなく、庵次の言った通り街が見えてきた。

その街の入り口で


「士助。ここから分かれるぞ」

「え、何故?」


庵次曰く別行動をとった方が効率がいいし、万が一、長く居座り続けて顔がばれるようなことがあったらどうしようもないのでさっさとこの街を出たいらしい。


「ん、わかった」

「それじゃあ、時計が12時になったら街出口だ。いいな?」

「おう」


すぐに庵次はどこかへ消えた。士助もすぐに街に向かった。


街は予想通り人が多い。これなら情報収集もはかどる。

まず、士助は酒場に向かった、現在時刻11時10分。

中には人が多い、まだ昼前だというのに…。

二人以上専用テーブルに座るのも気が向かないので、とりあえず一人用のカウンター前の椅子、飲んでいる男の隣に座った。


「注文は?」


と酒場の主人が聞いてきた。しかし、士助は酒自体あまり、好きじゃないしそれが目的ではない。

なので、


「いや、俺は飲みに来たんじゃなくてある噂について聞きに来たんだ」

「噂?」


と士助はベルゼビュートについて話した。あくまでベルゼビュートと名は明かさずに。

少しでも情報があると思ったが主人は


「いや、聞いたことねえなそんな話…」


と何もなかった。

どうやら、玄龍族の情報管理班はトップシークレットを掴んだらしい。


「そうか、ならいい…」


と椅子の背もたれに手をかけ立とうとした瞬間


「おもしろそうだな、その話…」


と隣で飲んでいた耳長の男性、おそらくエルフの種族が話しかけてきた。


「なんか知ってんのか?」

「SBCじゃあねえのか?」

「へぇ…一杯奢ろうか」


と酒を注ぐと男は話し始めた。


「確か、南の方。王国の方で兵士が大量殺戮される事件がつい最近あったらしい。その犯人は

まだ捕まってないが、その時物陰に隠れていた兵士がソイツの姿を見たらしい。

兵士はこう言った『アイツは悪魔だ…死体を喰らう悪魔だ!』とな。その王国はどういうことか

わからなかったらしいが他国の情報解析でわかった、ソイツは悪魔の種族とな」

「なんで、それだけでSBCだとわかる?」


男はグラスを傾け中の氷を見つめながら


「今、活発に行動している悪魔の軍団はSBCのみ。悪魔という種族は優れている分、

出す勢力は一つしか出さない主義だ」

「ヘェ…」


グラスの中の酒を全て飲み干すと、立ち上がり


「俺の名はビット、その情報を解き明かした悪魔学者。南の国出身だからそれぐらい知ってて当たり前だ。一杯助かったぜ」


と言って酒場を出て行った。


(南の国か…俺たちは反対の北だから、知ったこっちゃねーっての)

士助も酒場を出て行った。

現在時刻は11時40分、少し早いが街の出口に向かった。


すると、以外にも庵次が居て木にもたれながら待っていた。


「ん?速かったな」

「兄ちゃんこそ」


と自分たちで集めた情報を話した。士助の内容はビットの通り、庵次の方はどうやら、

ベルゼビュートの能力についてらしい。

ベルゼビュートはどうやら殺すのは変わらないが死体を喰らう規則性があるらしい。


「どうやらアイツは力を強くするだけじゃなくて自分の力を弱めることも可能だそうだ」

「何の意味があるのさ?」

「知るか、さっさと行くぞ」

「今度はどこに行くの~」


士助の後ろ襟を掴んで引きずりながら道中を進むと庵次は答えた。


「我らが兄弟に会いに行くのさ」

「・・・・・・・・・え?」


地面がズルズルと音を立てていた。





















ここは広い部屋、中央にテーブル、それを挟むようにいs


「長いからカット」


と加奈はナレーションの言葉を切った。


「や、お嬢様。そういう話の内容にかかるような発言はよして下さいと何度も…」

「ハイ、質疑応答ドンドンいきまーす」

「もういいです…」

「作者が設定書くのを忘れてたみたいなので行数稼ぎのつもりで行くわ。まず、ヒロトについて」

「俺ですか?」

「うん。アンタは何故あたしの館に住んでいるのか?両親はいるのか?お金の問題はあるのか?一気に全部答えちゃって」

「え~と、まず何故住んでいるかというと勿論執事として働いているからですね。

物語の最初にも言っていましたがここで働いているものは全員この館に住まわせてもらえますからね確か高校1年生の時にこのアルバイトが募集されていたから向かうと一発OK、すぐに採用してもらえました。両親はもちろんいます。アパートに二人で住んでいて家賃は俺の給料で賄ってます、案外月給がいいので。お金の問題は何もありませんね、住む場所の提供、三食アリですから」

「もうちょっと行数をかせぎなさいよ!これじゃあ6行の稼ぎにしかならないじゃないの!」

「ええ…じゃあ、どうすればよかったんですか?」

「そ

 う

 ね

 、

 例

 え 

 ば

 こ

 ん

 な

 か

 ん

 じ  

 で

  」

「ってそんなの反則デスヨ!俺とお嬢様の格が違うじゃあないですか!」

「いいのよ、エコだから」

「どこが!?」

「ハイ、あたしのお蔭で行数が稼げました。さよなら~」

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」









今年が最後のこの投稿

よんでいただきまことにありがとうございます

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