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我龍転生  作者: キーダの滝
Seven big crimes編
29/82

第27話「過去」

本気等偽りにしか過ぎない



というわけでダメな作者のお話始まる









ここは…?


暗い闇の中…


いや、異次元空間か


そこで何が倒れている?


人間か


倒れているのは俺か


体が動かない


何故?


士助との勝負に負けたからか


ああ


死ぬのか


死にたくは無い


だけど




















サタナスが目を開けると、隣に虹色士助が立っていた。


「起きたか」

「・・・・・・・・」


サタナスはさっきまで自分が寝ていたという事に気づかされた。


「何故俺を殺さない?」


そう思う。

自分は勝負に負けた、なら殺される。勝ったなら殺す。

それが、サタナスの考えだったが士助は違う。


「俺はお前を殺さない」

「それのどこにお前のメリットがある?」


サタナスにもプライドというものがある。

負けてずっと笑われるくらいなら、潔く死ぬというプライドが。

だが、士助は別にそんなことは考えてはいない。


「俺はまだ勝ってないし、お前も負けてない。だから、強くなって

俺を殺しに来い。そしたら、俺が勝ってお前を殺す」

「お断りだ。生きていく場所も無ければ俺には頼るものもない。

ずっと、むかしからずっと1人で…」


あれ、いつから1人だ?


サタナスは考える。


1人?ふざけるな、何を当たり前の事をいまさら。


親は物心ついた頃には殺していた。


SBCは昔に創設しただけで、幹部達も仲間とは思わない。


ルシフェルもただの友達で…。


友達…とは何だ?


アイツだけは昔からの付き合いなだけで…。


もうわからない。


1人でいることは苦ではない。


だから、別にルシフェルといる事も楽しくはなかった。


だから、楽しいという事を知りたい。


そんな


そんな仲間が…




















悪魔にも欲しいものなどある。当たり前だが今、気づかされた。


「急に黙って…どうした?」

「なんでもない…殺せ。それか、自殺でもするしかないな」


士助は刀を手に持ってはいるが、それを使う気配はない。



俺がコイツを殺してなんの意味がある。


確かに今までSBCの奴らを倒しては来たがあいつらは人間に危害を加える。


けど、コイツはただ純粋に戦いを求めるだけ。


俺だってそう。


昔は馬鹿みたいに戦っていた。


幼い時に戦争に参加して多くの種族を殺した。


それがするべきではないといつ気づいた?


気づけば戦うなんて何も面白くないと思った。


兄ちゃん達は今も戦っているけど、弱い奴を潰すだけ。


強い者と戦う事で面白いという感情が得られる。


それに気づいたのはいつ?


遠くない。


つい最近。


ああ


サタナスと戦っている時にそう思ったんだ。


コイツは強い。


なら、コイツがいることで俺は面白いんだ。


受け継がれた血はなくならない、ということだな。




















「とにかく、俺はお前を殺さないし、お前も自殺なんかすんな」

「フン…甘い考えを持っていると、いずれ後悔するぞ」


士助は刀をしまい、異次元空間を出ようとした。

サタナスはその場から動けず、それを見るだけだった。

しかし、その時


「クキキっ!隙ありぃ!!」

「!」


士助は足を銃で撃たれ、その場で立てなくなった。

士助を撃った犯人は魔銃を片手にクキキと笑っていた。


「ケーケケケ!サタナスご苦労だったなぁ!こうして、虹色士助を殺せるぜ」

「あいかわらず、卑怯で笑い方の気色悪い奴だ…」


サタナスは立ち上がり、犯人に近づく。

その犯人とはベルゼビュートだった。


「クキキ!結局指示どうりに動くのかよ…。」

「・・・・・・・・・・・・・・」


ベルゼビュートはけらけらと笑っているが、サタナスは黙っている。

その状況、士助には理解できなかった。


「クキキキ!なーんかまだ理解できてねぇ奴がいるみたいだから、

一応教えといてやるよ!今回の戦い、裏で俺様とサタナスが関ってたって

事なんだよ!騙されてたお前は傑作だったぜ!必死に戦ってよ!」

「この…!」

「おっと!動かない方がいいゼ!あんまり動くと殺しちゃうからなぁ」


ベルゼビュートは士助に銃を向ける。士助は動けないので、ただ

黙ってみておくしかない。


「サタナスゥ…コイツをどうする?お前がコイツの運命を決めてやれよ」

「・・・・・・・・・・・良いだろう」


サタナスは士助の目の前に来ると


「今の気持ちでも聞いておこうか」

「グルだったってか?だったら、何だ…死ぬ気でやったんだから

死ぬことなんざ今更怖かねぇってんだよ!」


士助の目つきがかわる。しかし、サタナスは問答無用に爪の尖った腕を

引く。おそらく、士助を貫くつもりなのだろう。


「・・・・1つ聞いておく。お前は気づいていたから、あんなこと

を俺に言ったのか?」

「勝ち負けのことか?別に…強いて言うならお前が居た方良いって

思った、いや、思わされたからだ」

「そうか、なら…」


サタナスの腕は体を貫通した。それは音でわかった。

しかし、微塵も痛くない。何故?目を開けて確かめてみる。すると、


「ゴフっ…!何…だと…」

「お前みたいな奴は味方み裏切られて死ぬのがお似合い、いや、面白い」


サタナスが攻撃したのは、ベルゼビュート。証拠にベルゼビュートは

血を吐いて、腹を抱えながら苦しんでいる。


「な、にしてんだテメェェェェェェェェ!」

「叫ぶと傷口に響くぞ…」

「テメェェ…裏切るなんて馬鹿じゃあねえの?この負け犬がぁぁァァァ…」

「お前には言われたくは無い」


士助は何があったのかわからない。分かっているのはさっきまでの状況

が一気に変わった、それだけわかっていた。


「俺を殺しテ…たダで済むと思うなヨォ…」

「そうか、だが、あいにく俺を殺すのはSBC最弱では不可能だ」


ベルゼビュートはその場で倒れた。


「オイ…何で…」

「理由はただ一つ。お前は俺が居た方がいいなら、俺はお前なんか

いないほうが良い。だから、お前を殺すために生きる。そうするだけだ」


サタナスは異次元空間を出て、どこかへ行ってしまった。


「・・・・・・・・死なずに済んで良かった。そんだけだな」


士助は少しゆっくりした後異次元空間を出た。











外では特に異常はなかったが、ヒロト達が待っていた。

心配したとか、死んだかと思ったなんて言葉はなくて、

相変わらずボロボロだなとか、死ねばよかったのにとか言われた。

だけど、そんなのも良いかもと思った、・・・・・・Mではないよ?























「ハァハァ…サタナスは俺が殺す…その前に虹色士助を殺しディアボロに

ランクアップ、魔王軍の死体留置所の死体を喰らう、サタナスを殺す、

虹色士助とサタナスの死体を喰らう、そのあとも強い奴を殺し続ける、

その死体を喰らう、ディアボロの奴を殺す、その死体を喰らう、

そして、2つの世界を手に入れる。クキキキ…完璧だ、そのためにも…」


ベルゼビュートは壁にもたれながら、SBCの死体置き場へ向かい

そこに着くと同時に死体を喰らい始めた。


その姿は、まさに、悪魔だった。






















がんばってやったるぁ

だけど、これでも頑張ってるほうデスヨ


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