表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
我龍転生  作者: キーダの滝
Seven big crimes編
17/82

第16話「士助の修行を少し…」

ども、キーダの滝です。これを改善してるとなんか昔の自分のダメさが伝わります。








<あらすじ>

ヒロトが苦労した。



ここは異世界。多くの種族が互いに協力し合って生きる世界。しかし、そんな種族とは別にどことも協力せずに生きる種族も存在する。戦争もあれば永遠に平和な場所もある。ここは玄龍族が住んでいる玄龍の里。里はとても高い場所にあり1つの家と家の間に深い谷があり道を作る橋がある。そんなとこに住めるのは玄龍族ぐらいである。奥には大きな住居があり、そこに里長が住んでいる。今回はその里の少年の話。


谷と谷の間を橋も気に欠けず華麗に飛び越えていく人影。それこそ士助であった。


「オーイ、士助!今日も修行か?」

「おう!頑張るんだ、俺は!」

「ハハ、気をつけろよ!」

「ありがとう、おっちゃん!」


知り合いのおじさんと話す。


「士助君!今日はどこへ行くんですか?」

「今日は庵次兄ちゃんと手合わせだ!」

「頑張ってください!」

「ああ、サンキュー!」


昔からの友人に手を振る。里では顔が知られている士助は気楽に里をうろつける。皆、同じ境遇で外にも出ないので身内での仲が良い。そういうわけで士助は庵次の元へ向かう。



玄龍族の里の西に位置する『ハイドラ平原』。丈の小さい草が広大な平原として広がっている。その中央に庵次が立っていた。


「やっと来たか。遅いぞ」

「いやぁ、ちょっと用意に時間がかかって」

「寝過ごしただけだろ」

「う!なんでわかるかなあ…」

「とにかく今日はただの喧嘩だ。手加減はしてやる」

「どうせ、『力』はつかわねえだけだろ。それのどこに手加減の要素が…」

「御託はいい…行くぞ!」

「よし!来い!」


士助はなにやら本気混じりで戦っているが、庵次は武器も使わず士助を押している。庵次はそうとうの実力者らしい。2人は日が暮れるまで戦い続け結果的に庵次が無傷で勝った。士助はボロボロにやられた。


「もう帰るぞ」

「ハァハァ…もうちょい…手加減…してよ…」

「お前が弱いだけだ。じゃあ、行くぞ」


庵次は士助の後ろ襟をつかんで引きずりながら帰った。


「うぅ~ひきずるなぁ~」


士助の声もむなしく響く。




里にて…


「うぅ~疲れたぁ…」

「情けない奴だ」

「兄ちゃんが強いだけじゃん…」

「とりあえず外に出て頭冷やしてこい。客も来てるし」

「客?誰だ」

「いいから外に出てソイツと話して2時間後に戻って来い」


と言って士助は谷に放り投げられた。


「うおぅ!外は谷だから!危ないから!死ぬから!」


間一髪崖をつかんで士助はよいしょ、といって這いずり上がる。目の前にはその客人がいた。それは、お隣さんの女の子。名前は『ミカ・エルシエール』という。


「あ、ミカか久しぶりだな」

「うん、久しぶりだね」


地面に座り込んで話し始める。


「いやぁ、長い間人間界に行ってたからなぁ」

「人間界はどうだった?」

「おもしろいとこだった。って言っても、もう行かないわけではないけど」

「…また、行くんだ…」


何か残念そうな表情をするミカ。それも知らず話し続ける士助。


「おう。こんどはアス何とかって奴に勝つ」

「士助君は戦うことを楽しんでいるの?」

「別に楽しいわけじゃないけど、負けたから悔しいだけ。だから、リベンジして勝つ!それがしたいだけ」

「別に、楽しくないんだったらもうやめようよ…」

「そうかもしんないけど、負けっぱなしは嫌なんだ。悔しいしさ」

「じゃあ、それが終わったらもう戦うのをやめるの?」

「う~ん。わかんないけど。強い奴がいる限りその頂点に立つまでやめないかな」

「でも…」


なにか、言いたげな表情を見せる。さすがの士助も気付く。


「というか、何でミカは、俺に戦ってほしくないんだ?」

「だって、士助君が私に会うときはいつも、傷だらけなんだもん…もうそんな士助君見たくないよ」


ミカは目に涙をためて今にも泣きそうだ。士助も困ってうろたえる。


「ミカ…」


士助はミカの手を握って


「わかった。俺は最強になってミカに心配されない程強くなって、そんで

ミカを守る!だから、今は戦う事を許してくれ。」

「士助君…」

「頼む!」


士助は両手を合わせ頼んでいる。目を瞑り頼み込む。


「うん…絶対だよ?最強、になって私を守ってね?」

「うん、任せろ!そのためには修行してセブンなんとかとアスなんとかを倒す。そんで、全ての頂点に立つ!」


フフフ…とミカは笑っている


「お、流れ星だ。消える前に願い事願い事…」


2人は手をあわせ願いを念じた。


「叶うといいね」

「うん。俺は最強になれますようにって願った。ミカは?」

「私は秘密だよ。えへへ」

「えぇ…」


残念そうな顔をしてみせる士助。夜も更けて月が下りて行く。





そして、時は経って出発の日。この日までにさんざんな特訓をしてきた。日に日にボロボロになり、もうやめたいと思った時が度々あった。しかし、それを乗り越え士助は一段と強くなった。


「よし。もっかい行ってくる」

「ああ、気をつけろよ」


里の皆は見送る人たちがたくさんいた。その中にいたミカは士助のところまで来てある物を渡した。


「士助君これ…」


ミカは士助に小さい巾着を渡した。


「何だコレ?」

「お守りだよ。気をつけてね」

「女から貰ったもんは大切にした方がいいと思うぞ」

「うん、わかった。ありがとなミカ。じゃあ、行ってくる!」


士助はゲートに入って行ってしまった。強烈な光と共に次の瞬間には消えていなかった。


「あ、あの。庵次さん…」

「なんだ」

「士助くん、大丈夫ですか…?」


ミカがおどおどしながら、心配しながら尋ねた。


「こんなとこで死ぬなら頼んでいない。まあ、気にかけてやるぐらいはしてやってくれ」


庵次は黒いコートをたなびかせて去った。ミカも皆も見送った後それぞれの家へと戻った。






地球では。

空を飛んだ鳥が気持ちよく飛んでいる。そのうち1匹が地面へと落ちて行った。




どうでしたか?

キャラ紹介に移りましょう

『ミカ・エルシール』

士助とは昔からの知り合いでよく2人で遊んでいた。

料理が得意 趣味は花の手入れ 士助を誰よりも尊敬している


そんな感じの女の子です

ではでは

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ