プロローグ
作者のキーダの滝と申します。
皆様が読みやすいと思える作品にしていただきたいので皆様の意見があればドンドン採用させて頂きたいと思います。是非読んで感想をお聞かせ下さい。
それではどうぞ。
twitter:ki_danotaki7
ここはお金持ちや貴族達が集まる町「セレブリティタウン」
ここはいくつかのエリアに分かれており1番地~5番地という構造になっている。1番地に近づけば近づくほどお金持ち、という訳である。
その最高ランク「1番地」に世界の中でも大企業のグループ「千里財閥」のご令嬢が住んでいた。
名前は「千里 加奈」生まれた時からのエリートコース1本道のお嬢様。
文武両道、容姿端麗で次期「千里財閥」の跡継ぎには申し分ない者である。
そんな彼女だが唯一の欠点がある。それは‘性格’である。
物心ついた頃には欲しい者がなんでも揃っていた彼女にとって、他の人間など所詮「物」にしか見えないのだ。その為近所付き合いも悪く町に出た日にはもうそれはそれは酷いものである。
それが毎日の様に繰り返される。
ある日、加奈が作業途中に休憩の為外へ出たとき
「ちょっと…あれって千里の娘じゃない?」
「ホントだわ…。何をしに出てきたのよ。あんな娘、見たくもないのに…」
こんな具合で同じ1番地の住民には嫌われている。しかし、これが日常茶飯事なので加奈はもう慣れっこである。そしてその度に
「「キャアーーーー!」」
「み、水をかけたのは誰!?」
「おっと、申し訳ありません。花に水を上げていたら間違えて手が滑ってしまいました…」
「アンタは千里家の執事!こんなことをしたらどうなるかわかってるの!?」
「こんなことをしたら、ですか…わかっていないのはどちらでしょうね?加奈様の、子会社の、社長の、婦人さん?」
千里家執事「綾風 ヒロト」。加奈に仕えてまだ2年程度だが毎日この様な事が続くのでこちらも慣れっこだ。先ほどの2はキーッ!と言ってどこかへ走り去っていった。加奈が呆れ気味にヒロトに言う。
「別にこんな事しなくてもよかったのに…」
「いや、こうしなければいけない理由がありましたので」
「理由ってなにかしら?」
「いや、お嬢様が手に持っているものがわかりますか?」
「包丁」
「ですよね、てかなんでそんなもん持ってんの?」
「何がだめなの?」
「ああでもしなかったら、あの人達を刺していたでしょう?」
「あんなの…死んでも変わんないからいいじゃない」
「やめろ!」
同時刻、別のどこかにて
「…ついに、ついに、この時が来た!」
「…うるさいぞ、『士助』」
筒の形をした大きな装置の中には少年が、その傍らで装置を操作している青年がいる。
「いや、この時ばかりはうるさくもなるって!」
「静かにしろ、気が散る」
「だってよ、ついに来たんだぜ!待ちわびた1607歳の誕生日!ついに来た!」
少年は嬉しそうにはしゃいでいる。逆に、青年は構うのも面倒くさそうに黙って作業に集中している。
「都合よく祝われてるお前の誕生日なんてどうでもいいが…目的は忘れるなよ?」
「わかってるって!兄ちゃん早く!」
扉が閉まると、装置は大きな音を立てて強烈な光を放ち始めた。地面が揺れるほど激しく振動し、同時に空気も振動するのがわかる。
「よし。転送装置起動」
「うっし!行ってきます!」
辺り一面が光に包まれて目が見えるころには少年は消えていた。それを確認すると、青年は溜息をついてその場を去った。
「まあ、気をつけることだな」
そして今…二つの世界が繋がり、運命は形を変える…
どうでしたか?
変な部分がきっと所々あると思うので見つけましたらご指摘お願いします。
最後までお読み頂きありがとうございました