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038 新しいスキルと魔法

 師匠の言う通り、魔石解体は魔石を粉末状にし、魔石合成は魔石を核に粉末状にした魔石を合成してさらに大きな魔石を作ることができるスキルだった。

 詳しく観察したことはないけれど、確かに冷蔵庫やコンロに使用するためには、このくらいのサイズが必要だろうと思えるくらいの大きさになる。


「さて、錬金術の方はこれで大丈夫だけど、問題は付与魔法か」


 新しく覚えた付与魔法はスキル付与と魔法付与。僕の場合は錬金術師がスキル、付与魔術師が魔法なので両方が使えるけれど、もう1つの天職が魔法関係だったらスキル付与は使えないのかな?


「とりあえず、スキル付与から使ってみるか」


 適当な素材にいろいろと錬金術師のスキルを付与してみるけれど、師匠の言っていたように付与できるスキルには制限がかかっているようだ。

 今のところ付与できるのは素材鑑定と素材分解だけ。再構成はムリだったし、レベル2のスキルは全てムリ。


「羽ペンに素材鑑定をかけてみたけれど、どういった効果になるんだ?」


 適当に振ってみたり、叩いてみたりしたけれど、どうやら羽ペンを対象物に触れさせることでスキルが発動するようだ。

 便利すぎないか? これって素材を収集する冒険者に渡しておけば、上質な素材を簡単に入手できるようになるだろ?

 なんて思ってたら、5分も経たないうちにスキル付与の効果が切れたのか、どれだけ素材に当てても素材鑑定が発動しなくなった。


「師匠の言うように効果時間がネックか」


 魔法付与は効果時間が違うかもしれないが、5分しか保たないんじゃスキル付与の方は使い道がない。

 次は魔法付与を試してみたいけれど、付与魔法は物や人に魔法を付与する魔法だから、魔法付与を使ったところで意味がなくないか?

 それとも攻撃力上昇が付与できるようになるのか? などと考えながら先ほどスキル付与を行った羽ペンに魔法付与をかける。


 まず、魔法付与ができる付与魔法は攻撃力上昇、防御力上昇、器用上昇、敏捷上昇の4種類だった。

 うーん、スキル付与とは違って魔法付与の方はレベル2の魔法も付与できるのか……いや、付与魔法だから相性がいいのか?

 いろいろと考えてみたけれど、1つの答えにたどり着いた。多分、消費魔力が関係している。


 師匠もスキル付与や魔法付与で付与できるのは天職ごとに違うと言っていた……それも合わせて考えてみると、錬金術と付与魔法では消費魔力が違うことに気づいた。

 錬金術は全体的に消費魔力が多く、付与魔法は消費魔力が少ない……だからこそ、付与魔術師のレベルアップが錬金術師のレベルアップよりも早いわけだけど。


「ということは、消費魔力が多い天職持ちほど意味のない魔法になるわけか」


 とりあえず、軽く試してみた限りでは考え通り付与魔法を付与する魔法になっているようで、敏捷付与を魔法付与した石を握りこむと敏捷付与が常時発動する。

 ま、そもそも敏捷付与が効果時間が5分くらいだから、魔法付与を使った分の魔力がムダになっているわけだけど。

 ちなみに魔法付与もスキル付与と同じで効果時間は5分くらい……うーん、これは完全に死に魔法か?


「消費魔力の少ないスキルか魔法か……魔力を消費しない方法があればいいんだけど」


 錬金術も付与魔法も魔力を消費しないスキルや魔法は存在しない……となると、スキル付与や魔法付与は忘れたほうが良いのか?

 ……………………いや、そういえば師匠が言っていたな。スクロールは魔法を転写するときに魔力を使用するけれど、スクロールに転写された魔法を使うときは魔力を消費しない。

 ということは、スクロールを活用すればいろいろなスキルや魔法が付与できるのでは?


「まあ、付与できるのが5分間じゃ、いろんなスキルや魔法が付与できても意味がない……か」


 付与できるスキルや魔法が限定されているのも問題だが、そもそも効果時間が短すぎるのが問題なんだよな。

 例えば魔石解体が付与できるようになったとしても、5分間しか効果がないのならば、作業人員が増えるとは言えないだろう。


「付与魔法が通りやすい物質があればいいんだけど……」


 そういえば、付与魔法は魔力がある対象だと効果時間が延びるんだよな。攻撃力上昇を包丁に付与した場合には5分くらいで効果が切れたが、師匠に敏捷付与をした場合には1時間くらい効果があった。

 魔力の通りやすい物質……というと、やはり魔導具、あるいは魔石か。

 通常の付与魔法を魔導具にかけるのには失敗していたけれど、魔法付与やスキル付与ならいけるのでは?


「再構成……魔石組込」


 着火用の魔導具を作る素材を再構成で伸ばして棒状にする。そして、先端と手元にそれぞれ無属性の魔石を組み込む。

 本来なら効果が発動する先には属性のある魔石を組み込むが、今回は魔法を付与するので邪魔にならないように無属性にしておく。


「スキル付与」


 まずは魔導具全体に素材鑑定のスキルを付与してみるが、通常の付与魔法を行うときと同じで魔力が抜けていってしまう……うん、失敗か。


「……スキル付与」


 次は先端の無属性の魔石に向かって素材鑑定のスキルを付与してみる……お、これは成功か。


「うん、鑑定も発動するな」


 あとは効果時間を調べるだけか。

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