4話 ナイアーラソテップ、ストーカーになる
「利用って……ましろに何させるつもり?」
「ヤマンソ先輩がよくわかるでしょう?ましろのお陰でここにいるんですから」
ヤマンソはその言葉に驚く
「貴方…見ていたの?」
ヤマンソは警戒しながら言う
教室には危ない空気が流れる
「安心してください、ヤマンソ先輩達に害をなす事はしません、ただヤマンソ先輩みたいに他の神を呼んで欲しいだけです、自己紹介が遅れましたね、私はナイアーラソテップです」
「ないあー……なんて?」
「ナイアーラソテップです、長いと思うので奶甘でいいですよ?それでましろ先輩をくれますか?」
「ダメよ!!ましろは私の物なんだから」
「自分に拒否権ないんだね……」
ましろは小さく言う
その言葉に当たり前かのようにヤマンソは頷く
「まぁ仕方ないです、これから毎日アプローチするだけですよ、ヤマンソ先輩」
その言葉通り奶甘はアプローチを始めた、驚きの方法で
「あの……奶甘さん?…ストーカーするならもう少し離れた方がいいと思うよ」
奶甘はましろのすぐ隣の電柱に隠れて見ている
「なっ……これがバレるなんて…やりますねましろ先輩!!」
(これで天然とお茶目ポイントアップ!!これで猫屋ましろも私の物に……)
「…ありがとう、じゃあね」
ましろは早足で学校に向かいだす
(……ちょっとだけ、今の言い方……かわいかった)
警戒心がゼロなせいで、軽口も、ぼやきも、全部ストレートに響く。
「ならこうしますね」
(……まぁ、もし仮にこのまま“好きになっちゃったら”、
そのときは……うん、ましろ先輩が悪いってことで)
奶甘はにこっと笑って、ましろの斜め後ろにぴったりついた。
(最近なんで僕の回りでこんなこと起こるんだろう)
自分この小説を書く為にクトゥルフ神話知識ゼロなのでpixiv大辞典で調べてるのですが、ニャル子さんに似てる事に気がつきました