2話 ヤマンソ弁当を食べる
昼休みのチャイムが学校に鳴り響く
クラスメイトは弁当を取り出す
「ましろ、弁当作ってきたから食べるわよ」
ヤマンソがましろに異常なほど近寄る、顔が当たりそうなほどだ
ヤマンソが弁当を取り出す、弁当はましろ好みの柄だ
ヤマンソが弁当を開けるとハンバーグ、ハムカツ、ミートボール、全てましろの好物であった
「これ好きでしょ?調べたんだから」
(こここここここれって……あーんチャンス……ましろにあーんして食べさせたい…いや食べさせて見せる)
「?どうしたの」
ヤマンソにはましろの声は聞こえていない、ヤマンソはどういうプランで攻めるか考えている
「ましろ?食べさせてあげる、はい、あーん」
「な、何してるの?別に自分で食べれるよ?変なことしないでよね」
ましろは顔が真っ赤だ
(なにこの子!?もうヒロインでしょこれ、てかこの小説のメインヒロイン私のはずなんだけど!?)
「そんなこと言わずに、はい、あーん」
ヤマンソはましろが文句を言おうとした瞬間に口に卵焼きを入れる
「美味しい?ましろが好きな甘めにしておいたのよ?」
ましろが飲み込むのをヤマンソは待っている
「美味ひいけど…別にあーんしなくても…」
ましろは顔が真っ赤だ、この小説のメインヒロインはましろなのかも知れない
「あーん♡ ほら、次! もう一口いこう? 食べないとごはんが冷めちゃうし、私の愛も過熱しちゃうよ♡」
(ましろくん、逃げてもムダだよ? わたし、あなたが“完食”するまで止まらないから♡)
ヤマンソの目には狂喜的な愛が浮かんでいた