1話 ヤンデレヤマンソ転校する
いつものように教室に入り、朝のチャイムを待つ
何もなく時間が過ぎるのを待ついつも通りの日……のはずだった
朝のチャイムがなり先生が入ってくる
「皆にお知らせがある」
生徒はざわめき始める
説教かもと言うものや何かあるのかと言う者もいる
「今日から転校生がやってくるぞ、入れ」
教室には見たことがある顔の人物が入ってくる
「私はヤンマソ、よろしくね」
――その中に立っていたのは、“なにかおかしいほどに”整った少女だった
声は鈴のように澄んでいて、けれどどこか異国めいていた。
「やっば……モデルかよ……」
周囲の男子たちは一瞬で陥落。
女子たちは戸惑い混じりの視線を交わす。可愛い。けど、なんか怖い。そんな矛盾した第一印象。
「席はましろ君の横がいいな?」
ヤンマソがそう言うと男子は席を譲る
「ど……どうぞ使ってください、もしよかったらデー……」
ヤマンソはましろの頭を撫でるのに夢中で聞いていない
「何してるんですさ?僕に」
ましろは驚きながら言う
「貴方は私の物にするって決めたから撫でてるの」
ヤマンソは撫でる手をやめない、その光景にクラスがざわめく
「……え?」「あれ、今、撫でた?」「あの転校生が?」
ざわめく声が、小さく、鋭く、波紋のように広がる。
「ねえ、今の見た? 猫屋くん、頭……撫でられてたよね?」「え、彼氏? え? 違うよね? 兄妹とかでもないよね?」
「ねぇましろ?今日から私だけの物になってね?こっちに来たのはましろのせいだから責任とってね」
ヤマンソは長い黒髪を揺らしながら言う
「別にいいけど頭撫でるのやめて欲しいな」
「ふふっダメよ?もう私だけの物だから」
ヤマンソは狂喜的な目でましろを見ている
この日からヤマンソの濃い恋が始まった