カナシミアイシ
何か無駄な物があるからゴミ箱があるのでしょ?
何か必要な物があるから思い出があるのでしょ?
全て不思議と当たり前にその場にあるものとして
全て不思議と増やしては綺麗に消えるものとして
この心臓が鳴らすリズム
それは当たり前に此処に響くのか
定かではない愛をあの子に向ける事をして
微かに見えない彼女の両目は何が為に泣いて
この感情が示すメカニズム
それは人が創る悲しみの色か
あなたが生きている世界が狂っていく今
全ての存在が価値を見失ってしまう
何もかも必要だから存在が有るのでしょ
ゴミも思い出も 僕と君だって
ペットボトルが浮かぶ湖
白鳥の様に 空に輝く月の様に
ヨーグルト、コッペパン、チョコレート
生命を支える物とは此処に在る全てだ
大切な人を亡くした二月の中旬
あれから一年が経つなんて
悲しみの果て 苦しみの果て
それでも世界 愛し合わなければ
この心臓が鳴らすリズム
個々の存在が示す生命の旗印
あなたが生きている世界が狂っていく今
全ての存在が価値を見失ってしまう
壊れるまで走れ 未成熟で生きろ
全ては未完成な存在だ
死ぬ時に完成すればいいのだ
全てが個々のストーリーだ
全てが此処に在る意味だ