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オカンのおじいちゃんとおばあちゃん

優しいおじいちゃん。怖いおばあちゃん。

 オカンのオカン、つまりおばあちゃんも厳しい人だった。おじいちゃんはどちらかというと甘々な人。おじいちゃんが飴で、おばあちゃんが鞭だった。

 「宿題しなさい」「挨拶は必ずしなさい」「帰る時は公衆電話から電話しなさい」などと言うおばあちゃん。私が小学生の頃はケータイがなかったから、学校の公衆電話で連絡を取っていた。ケータイがあっても、担任の先生に預けることになっている。

 おばあちゃんの言うことは絶対。これはオカンと一緒。絶対君主だった。逆らったり、嫌だと言ったりすると殴られる。自分の思い通りいかないと怒るおばあちゃん。それを止めるおじいちゃん。今思えば飴と鞭を使い分けていたんだと思う。

 小学5年の夏休みに入る前日、図工の作品を持ち帰ってきた。おじいちゃんに見せたら「すごいね」と褒めてくれた。おばあちゃんに作品を見せたら「もうゴミだから捨てなさい」と言った。褒めるどころか、捨てろと言う。マジでゴミを見るような目で言うんだよ。素直に作品を捨てるしかなかった。取っておいてくれない。イチコの作品は取っておくのに。

 特におばあちゃんに気に入られるように頑張った。良い子にならなきゃ。良い子になればおばあちゃんに可愛がられる。

怒らせないように……。

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