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個性は武器だ。
「ねえ、ミカ」
おれは、天使のミカに話した。
「なに?アラン」
「おれ、ミカの能力と個性って、とても素晴らしいと思うんだよね」
「でも、私、誰かを助けることはできるけど、誰かを助けること、そんなに好きじゃないよ」
「誰かを助けることができる。それが、天使の能力。でも、ミカは他の天使とは違って、誰かを助けることが、そこまで好きではない。それが、ミカの個性。」
「私の、個性」
「確かに、社会の中で、こうした方がいいとか、こうしなければならないとかっていう義務感を押し付けられる。天使なら、誰かを助けをすることが好きなことは当たり前とか。でも、ミカは違う。なら。
ミカの、好きなことを、探すことができる。
それは。
ミカの強さだと思ってる」
「私、好きなこと、見つかるかな」
「見つかるさ」
おれは、ミカの方を見つめた。
「個性は武器だ」
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