エルフの悩み
読んでください!よろしくお願いします!
「あ、射的がある! カミンちゃん! 今日こそは!」
「うん、レオンちゃん。今日も、私が、勝つから。」
私たちは、銃を構えた。
いじめを受ける側にも、原因がある。
私は、そう思わない。
いじめは、いじめをする方が、完全に、悪だ。
でも。
例えばの話をしよう。
とても魅力的な、かっこいい人がいて。
みんな、その人が好きで。
受験で、成績を上げなければいけない時期で。
そんなときに。
いきなり。
容姿端麗で。
限りなく頭のいい、転校生が入ってきたとして。
そして、その男子が、その女子のことを想ったとして。
それでも。
「いじめられる側には、原因は、全くない」
そう、思えるだろうか。
私は、そう、思う。
いじめられる側には、原因は、全くない。
100年前。
私がまだ1歳のころ。
エルフの中で、人間の耳をした私の一族は、森から迫害を受けた。
私たち一族は、人間界に、逃げ込んだ。
誰にも知られない森の中で、暮らしていた。
しかし。
限界があった。
私は中学校に入学した。
たくさんの、本を読んだ。
成績は、優秀だった。
そして。
容姿は。
誰よりも、端麗だった。
種族が違う。
エルフの容姿は、人間の男子に受けがいいらしい。
私は。
高校1年の頃。
いじめを受けた。
受け続けた。
でも。
勉強でも、恋愛でも。
私に勝てるものは、誰も、いなかった。
私は、生まれてこの方、負けることはなかった。
それでも。
いじめを、受け続けた。
私は、学校の最上階から、落とされた。
その時。
私の、魔法の能力は、開花をした。
無傷だったのだ。
落ちたのに。
無傷だったのだ。
そうして、私は怖がられ、私をいじめるものは、もう、いなくなった。
私は、うらやましかった。
努力で、何かを成し遂げようとする、そのことが。
何も、しなくても、勝てるから。
そしてそれは、私にとって損でしかなくて。
私は、精神科に通い始めた。
そんな時だった。
カミンたちと、出会ったのは。
「私は、カミン。神。誰よりも、強いの」
「誰よりも、強い」
私は、カミンと射的をして。
初めて。
負けた。
そして。
引きこもっていた私に。
こんなに広くて美しい世界を。
案内してくれた。
私は、感謝をしている。
「あー、やっぱ負けたか―。カミンは強いなあ」
「へっへっへー。どうだみたかー」
「カミン」
「ん?」
「ありがとね」
カミンは、私を見て、笑った。
その笑顔は、空に広がる盛大な花火に、映えた。
よろしくお願いします!




