死にたくないのに。それなのに、なんで、おれは、こんなにも、死にたいんだよ。
夜、1時。
おれは、薬を飲む。
そして、空を見上げる。
昨日のヴァンローとの会話を、思い出す。
『なあ、アラン。お前、おれの分まで、頑張って生きろよ』
『ヴァンロー、お前、お前も! 一緒に! おれと! 生きろよ! おれは、お前がいなきゃ、いやだよ。来週のパレードも、会いてえよ』
おれは、ヴァンローにあんなことを言ったのに。
そして。
星がこんなに綺麗なのに。
なんで、おれは。
なんで、おれは。
こんなにも。
死にたいんだよ!!!
ふざけんなよ。
おれの、心。
うっっ!!
パニック発作!!!!
はぁ、はあ。
なんとか、なおった。
「おい、アラン」
もうひとつの人格の、ルフ。
「ルフ」
「なんで、お前が死にたいか。そんなの、理由はめちゃくちゃあるじゃん。それを隠すために、おれが、生まれたんだろ」
「そっか」
「理由はおれが受け持つから。お前は。
勝つんだよ。
死にたい自分に。
絶対に、勝て。
この病気は、絶対に、治る」
「なあ、もし、この病気が治ったら、ルフって」
「そんなの、治ってみなきゃわかんねえだろ!とにかく、死ぬな! わかったか!」
「うん。生きるよ」
なんで。
死にたいんだろう。
そんなこと。
今、考えても,あんまり意味がないことなのかもしれない。
お読みいただきありがとうございました。お気に召しましたら、評価、ブックマーク頂けると励みになります。




