PTSD (心的外傷後ストレス障害)
よろしくお願いします。
眠れない。
すごく眠いのに。
眠れない。
睡眠薬、使ったのに。
扉も開かない。
うつ病。
布団に入ってから寝るまでの間は、何もできない。
だから。
おれは。
その時間が嫌いだ。
おれは、布団から起き、ベランダに出て、星空を眺めた。
「なあ、アラン。」
「レン?」
隣に、レンがいた。
「なあ、アラン。おれ、ずっと好きだったやつに、振られたんだよ。家族ともうまくいかなくて、勉強も、全然ダメで。」
え?
これって、レンが死ぬ前の。
レンは、おれの唯一の友達だった。
「でも。野球部で、レギュラー、取れそうなんだ。もっと頑張って練習すれば。それで、うちの世代めちゃくちゃ強くて、もし上手くいけば、全国も」
「おい、レン!お前、なんで!!!」
アランはうつむき、もう一度隣を見た。
そこに、レンの姿は無かった。
「うわぁぁぁぁぁ」
強い、胸の痛みに襲われた。
アランは、何かの時のために買っておいた、心理学の本を手に取り、読んだ。
「心的外傷後ストレス障害(PTSD)は、心理的トラウマ、つまり自分や周囲の人たちが死ぬのではないか,または身体的にあるいは心理的に、脅威となるような出来事にさらされたときに起こりやすい。たとえば,交通事故,虐待,戦争体験,(中略)PTSDの症状として、不眠,怒り,不安状態,トラウマと関連する刺激の回避などが見られる。
また,PTSDの特徴的な症状には(トラウマとなった出来事があたかも自分の目前で再現されるかのように追体験される) フラッシュバックがある」(岩壁茂・福島哲夫・伊藤絵美、有斐閣、2013)
そうか。
おれ。
辛かったんだな。
レンのことを思い出して。
涙が出てきた。
でも。
その涙に滲んで。
今日は。
星が。
なんか。
ぼんやりしてて。
とても。
美しい。
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参考にした文献
有斐閣『臨床心理学入門ー多様なアプローチを越境する』 岩壁茂、福島哲夫、伊藤絵美、2013年




