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うつ病患者の好きな場所
異世界へと繋がる、光るドアを開くと、星屑が前に向けてサーっと広がった。
そして。
ヴァンローと、メメが、魔法のじゅうたんに乗ってきた。
「おれ、車に乗ってて、辛くて」
「狭い場所、逃げられない場所、つらいな。わかるぞ」
「私も。だから、こうやって星を眺めていると、広いなーって思って、すごく、この世界は、この絨毯の上は、好きな場所なんだよね」
この異世界。
ここなら。
おれの気持ちに共感してくれる人が、たくさんいる。
だから、おれは。
この場所が、好きだ。
しばらく経ち。
大きな花火が夜空を彩った。
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