第2の話・無限機動の知識と教官との出会い
第446部隊に編制された俺、オスリー・ニアミスは鹿島・イアナ、広川一次、グレゴリオ・ダミスクと共に最初のシミュレーター訓練を早く受ける為に講義を受けに行く事にした、この桜明皇国では兵士のクラス(兵種)は各々なりたいクラスを基本的に決められる為なりたいクラスの講義を受ければいい、だが必ずなれるとも限らない適性や技術の浸透具合で決まるものだからだ、俺も仮に無限機動第446部隊に編制されたが希望通りだったのでこのまま行くつもりだ、
「・・・・・それよりみんなは無限機動に乗るのか?」
「おう!俺は国の為に無限機動に乗って栄光を勝ち取るのさ!」
「へ~広川は真面目なんだね~」
「何ならイアナちゃんはどうなんだ?」
「私は・・・・これしか道が無いからね」
「?・・・どういう事だそれは」
「もう!オスリー、そっそんな事よりダミスクはどうなのよ」
「僕ですか?、僕は無限機動に興味があったからで、オスリーはどうなんですか?」
「俺か?・・・・・俺は帰る場所も家族もいないからどうせなら残りの人生軍人として全うするのも悪くないかなってな」
「ねえ!オスリーに何があったか知らないけど命ってのはもーーーーっと大切にしないといけないんだからね!わかった!?」
「ごっごめんイアナ」
「うんうん、分かればよろしいの」
部屋の前でイアナが怒り出したので騒がしかったのか教官が目の前に立っていた、
「お前達随分と仲がいいみたいだな!」
「・・・・・・あはははは~~~・・・・すみませんでした」
「アーハハハハまぁ!良い事ではないか!、所でもう講義を受けに来たのか?」
「はい!自分達は無限機動第446部隊です、自分はオスリー・ニアミス二等兵です」
「同じく私は鹿島・イアナ二等兵」
「以下略」
「「ておい!待てオスリー!」」
「・・・・・・なんなんだよ?」
「俺達の紹介が終わっていないぞ!」
「・・・・・・・・ふふふ面白い部隊だな!、先に私が名乗ろう私は無限機動科担当教官の紫信之てんだ!、よろしくな若き新兵達よ」
「改めまして!俺は広川一次二等兵です」
「僕はグレゴリオ・ダミスク二等兵です教官殿」
「さあさあ、中に入りたまえ、外で立ち話もあれだから中で話そうじゃないか」
俺達は紫教官の後について部屋の中に入った、
「さて!、まずは無限機動の基礎知識を覚えようか」
446一同「はい!紫教官今日はお願いします!」
「では講義を始めようか」
講義は長々と続いただが講義をどれだけ受けるかも休憩を何時とるのも自由な為途中退場する事は問題にはならない、まず無限機動に使われるエネルギー源についてだ、
「無限機動には核に代わるエネルギー源を使っているのは知っているな、オスリー君」
「はい、そもそも核による戦争の終結と共にそれは人類にとって最も脅威になると考えました、そこで核に代わり平和的に利用ができる新たなエネルギー資源を見つける必要がありましたが・・・それは見つかりませんでした、そこで人類は作り出す事を選びましたザイリッツ・アルマーツ博士によって生み出されたのがMR(MeadingRecon)結晶です」
「うん長文ご苦労、このMR結晶のお陰で我々は空気の汚染や環境への汚染を気にする事なく兵器を運用出来るようになった、イアナ君このMR結晶を活かす為に作られた兵器は何かな?」
「それはEBF・・・無限機動です」
「その通りだ・・・・その無限機動の原初は?、広川君」
「・・・・・・何だそら?」
「はぁ~仕方ないなぁ、教官僕が答えても良いですか?」
「もちろんだ」
「それは原初はファースト型です」
「そうだ、そしてそのファースト型から様々な系統が確立された、その代表機を何機か挙げよう、我が皇国はクサナギがそうだ、ファイラッツ王国はシュランヘッツ、フリーリパブリック共和国はリパブック、ロイヤルキングはイングラムだ・・・・・まだまだ沢山あるが挙げるときりがないからなこれ位でいいだろう」
そのまま教官の講義が続いた、次のステップに入る次は部隊の構成についてだ、
「諸君等は知っているだろうが無限機動の部隊は基本的に無限機動のみで編制されている」
「それは知っています、戦場の映像には戦車や対戦車砲や対EBF砲の他にもありました」
「そうだ無限機動が出来ても、戦争には今だ歩兵、戦車が使われる。通常の部隊は機械化師団、機甲師団、砲兵師団などがある」
「その中でも無限機動だけは編制規模が小さいから師団ではなく部隊なのね」
「その通りだイアナ君、だからある程度訓練を積んで実戦レベルに達したら桜明陸軍の何処かの方面軍に編制される、それまでは訓練あるのみだ」
「ところで気になったんですが、合格が認められるのはどの程度何でしょうか?」
「オスリー君・・・そうだねシミュレーターで模擬戦をする、その模擬戦の結果次第だな、最悪緊急事態の時でもあり得るが、まともな訓練をしていない部隊を前線に出す事だけは私はしたくないのでな頑張ってくれたまえ446部隊の諸君、それで誰が部隊長なんだ?」
「「「「・・・・・・・」」」」
みんなして固まった、そういえば部隊長を決めていなかった事に対してだった、だがみんなは直ぐに俺に部隊長をやってほしいと言ってきた、
「まっ待ってくれ!、俺にはそんな才能何てない、むしろダミスクの方が向いているぞ?」
「そうかも知れないわ、でもダミスクは分析と状況把握の能力の高さは補佐に向いているわ。それに私はあまり無限機動には詳しくないしね」
「確かに俺も頭使うのはあまり向いていないから・・・・・だがオスリーになら俺は命を預けても良いと思っている」
「広川の言う通りよ、私もオスリー・・・貴方になら信用してこの命を預けられる」
「僕からもお願いします、オスリー貴方の補佐をするのは僕にお任せください」
「・・・・・分かったよ、その代わり俺の命令にはちゃんと従ってもらうからな!」
「「「了解!オスリー部隊長」」」
こうして俺は446部隊の部隊長として就任した、ここから正式に軍に配属される為に学び、戦い、勝ち、負けを経験して新たな力に変えて行く事になる、力の限り446部隊の為に頑張ってやる