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真っ黒な裏面をジョージが眺めながら説明をしてくれる。
「凄い事になっているな。これは本登録をしなければ確認のとりようがないぞ」
そこで言葉を区切り、ジッと俺を見つめつつ再度その口を開いた。
「なぁ、ユージはずっとスラムにいた人間じゃないよな? 第五地区で生まれ、第五地区で育った場合に熟練カード登録をせずに一生を終えることは多い。だけどな、後から第五地区に来た奴等はカードを持っているか又は失った状況になっている」
まぁ、そうだろうな。スラム住人と認識される奴等は熟練カードの登録を許可されない。スラム住人で持っているなら外部の人間かうまくなり上がれた者達と限らている。
「真っ黒に染まるほどの技能を有するなんて、スラム生まれじゃまずありえない。そもそも聞いたこともない。それとその体型もスラム生まれにはありえないからわかっちゃいるんだが…」
ジョージはやけに言葉を溜めるのが好きだな。はきはき喋って欲しいと切に願う。
「ここではあまり過去を詮索しないことになっているんだが。ここまでくると異常の域に入る。それに年齢と見た目の食い違いもおかしい点だ。色々聞かせてくれるか?」
神がどうのとか言ってもいいんだろうか? 特に話してはいけないとかの注意は受けてもいない。もらった知識関連に禁則事項があるわけでもない。だからと言って別の世界で死んで、神に会って罰でこの世に生き返らされました! しかもこの見た目も罰でこうなってるんです! とか、頭のおかしい人扱い間違いなし。
「すまないが過去に触れてほしくない。話せることが少ないんだ。それとも話さなければ働けなくなるんだろうか?」
「いや、大丈夫だ。後々俺より上の立場のものに呼び出されるかもしれないが、俺は納得しておく」
てな感じでカードは技能が多すぎて真っ黒になっているだけで、本登録するとカードに関連する道具にて表示内容は変更出来るようになると説明を受けるに留まった。
「元はカード持ちだろうから知ってるだろうけどな」
知らないよ。そこから食事券を各一枚もらい食事へと移る。食事は薄味だったが十分食える内容だった。
あっ、ダイエット中に普通に食っちまった。だけど働くんだしいっか。腹持ちは悪くなさそうだが、栄養価はそんなに高くなさそうだしな。
食事をしながらこの後の予定が伝えられた。まずは風呂に入って汚れを落とし、用意された服に着替え、明日に備えて部屋で就寝とのことだった。
用意された服に低身長のデブに合うものがなかったのは予想通りで、準備はしてくれるらしいが少し時間がかかると言われる。
カールとリオネルと共に風呂に向かうのだが、




