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瓶の牛乳  作者: 夏
1/1

プロローグ

学校が嫌いだった。否、嫌いだ。現在進行形nowで大嫌いだ。


朝のマラソンはポロシャツがべたべたになって

ショートホームルームはマイナーなこと極まりない童謡を歌わされて

サッカーが嫌いで、休み時間は憂鬱で、体育だって憂鬱で


セーラー服は思っていたよりもごわごわとして分厚くて

格技室は染みついた汗の匂いが強烈で、白い靴がダサくって

お弁当は冷めて固まっていて、空気はワックスと埃の味で


―――それでも以前はそれが、普通だと受け止められていた。

それが当たり前で、幾ら辛くっても此処はそういうものなんだろうと何処かで納得していた。

行きたくなくても行かなくちゃならないことが、しっかり頭で理解できていたんだけれど。


今はそれが普通にできないのだ。自分でも不思議なくらいに。

ブレザーはデザインが格好良くて、靴も靴下も自由で、校舎は新しくて大きいのに

私は一人で突っ立って、努力を全くしなかった結果のテストを握りしめていて。


火曜日を後もう一回でも休んだら、もう高校生ではいられなくなるという所まで来ている。

それでさえも現実味がない話に思える。

私の周りのだれよりも私が一番事態を飲み込めていないみたいに毎日が進む。

sんな私を差し置いてゆく彼らは、誰も正解なんてわからない等と言いながら、

しかし学校を出ることは大切で選択肢が云々と残酷な言葉を言い放つ。


私はどうすればいいのかわからない。


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