表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
グラリア  作者: Kazu
5/6

〜ただ全力で〜

キキ「これでよし。一週間位すれば治るわよ。」


まどか「ありがとうキキ.....」


まどかの一言に、キキは思わず顔を赤らめた。そして逃げるように裏の部屋へと走っていった。


いずみ「それにしても.....キキまで襲われるなんて.....」


キキ「あいつら、何企んでるのかしら........」


その後は、まどかとキキと麗子で薬を買いに出掛けていき、ナツといずみは留守番をする事にした。


ナツ「お腹空いたね。」


いずみ「さっき食べたばかりでしょ.....」


しょーもない話をしていると、ドアを叩く音がした。いずみがその音に気づき、ドアを開ける。すると、いきなり爆発が起こった。


ナツ「いずみ!」


いずみ「ぐっ!.....危なかった........」


いずみは、腕を軽く焼いた程度ですんだ。ナツが紙飛行機を飛ばす。が、飛ばした紙飛行機も扉を通過しようとした途端爆発。散り散りになった。


いずみ「扉に細工してあるのかしら..........」


ナツ「分かんない........能力者かな?」


〜プロミネンス本部〜


森岡「あいつらなら......流石に殺れるだろう.......」


イアリ「....................森岡様は、なぜこのような事をしようと思ったのですか?」


龍座「イアリ、詮索はやめろ......」


緊張した空気が部屋を包む。龍座とイアリは森岡の過去に触れる事がどれだけのものか、今知ったのである。


森岡「.................俺の母親は、俺が5歳の時、貧困層の人間に殺された......」


イアリ「!!!」


森岡「それを知った父親、つまり先代は、貧困層を力で押さえつけ、グラリアを実効支配したんだ。」


龍座「アニキ.........まさか.......」


森岡「俺は...........貧困層を弾圧する!それが先代の悲願であり、俺がやらなければならない事なのだ!」


森岡の一言に、二人は何も言えなかった。森岡の言ってる事は、簡単に言えばただの復讐である。だとしたらこのまま復讐の手伝いをしていていいのだろうか、そんな迷いが、二人の中に生まれていた。


森岡「.............お前達、今日はもう休め。」


イアリ「..............御意」


龍座「.....................。」


二人はそれ以上は何も言わずに無言のまま立ち去っていった。森岡は胸を押さえ涙を流していた。果たしてこれは本心なのか。森岡にもまた、迷いが生まれていた。


〜スラム街〜


いずみ「一応外には出られたけど.......」


ナツ「迂闊に動けないね。」


二人は外に出たものの、まだ爆発を警戒しあまり動けなかった。そんな二人の前に現れた、二人の男女。


いずみ「えーと.......」


ナツ「誰?」


アグリア「俺はアグリア。」


イリア「私はイリア。」


二人「我々は、プロミネンスから駆り出された暗殺者。社長の命令により、貴様らの命、もらい受ける!」


いずみ「ナツ、来るよ!」


ナツ「うん!」


いずみとナツは二人の方向に走り出す。アグリアは石ころを拾い投げつけた。


ナツ「うわっ!」


ナツが石ころを躱す。すると直後に石ころが大爆発を起こした。ナツはびっくりする。


アグリア「俺の能力は触れたものを爆弾に変える能力!「デスインバイオメンタル」!」


いずみ「名前長っ.....」


いずみが呆れていると、突然地面が丸く抉れた。いずみは動けず立ち尽くしていた。イリアが何も無い空間から出てくる。


イリア「私の能力は亜空間を操る能力!「死の凱旋」!」


ナツ「なんか.........この二人ヤバイよ.......」


いずみ「うん..........」


ナツといずみは能力を持っていない。二人はそれを見抜き、逆に二人に近づいてきた。


アグリア「おらよっ!」


アグリアは再び石ころを投げつけた。二人はかわそうとするがその前に大爆発。二人は思い切り吹き飛ばされその場に倒れた。


アグリア「ふん、他愛も無いぜ。」


イリア「流石お兄ちゃん!」


アグリアは首をはねるため倒れてるナツに近付く。アグリアが手を伸ばした途端、ナツが手に噛み付いた。


アグリア「この握歯力......こいつホントに女か!は、はなせ!」


イリア「私はこいつを......」


イリアがいずみの胸ぐらをつかむ。ナイフを首につけた途端いずみがイリアの鼻に指を突っ込んだ。


イリア「フガッ!?」


いずみ「なめたらいかんぜよ........」


いずみは指を動かし中を引っ掻き回す。イリアの鼻から大量の血が吹き出す。イリアはいずみをはじき飛ばし、鼻を押さえた。


イリア「このクソガキ!ぶっ殺してやる!」


ナツ「ガリッ」


アグリア「いってえええぇぇ!!」


ナツは指を食いちぎり吐き出した。そんな二人の行動にアグリアとイリアの怒りはピークに達していた。


ナツ「あはは......」


いずみ「まずいね......」


周囲の物が大爆発&抉れていき周りは地獄絵図と化していった。二人の恐怖と緊張はピークに達し逃げることもできなかった。


ナツ「ば、万事休す!」


いずみ「っ!」


二人は終わりを覚悟し目をつぶる。すると、二人の体が激しく光出した。あまりのまぶしさにアグリアとイリアの目は眩んでしまった。


アグリア「ま、前が見えねぇ!」


イリア「め、目がああぁぁ!!」


やがて光は消え、二人は自らの体に起こった「変化」を実感した。


いずみ「ナツ。」


ナツ「いずみ。」


二人は手を握り、笑顔で叫んだ。


二人「反撃開始!全速前進だぁ!」


〜続く〜

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ