表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
グラリア  作者: Kazu
3/6

〜神医者キキ〜

???「全く...人騒がせな人達......」


バイクを全速力で走らせる赤髪の女の子。上にはガウンを身にまとい、ホットパンツを履いている。この女の子が、先程いずみが要請した医者、キキ・コリンズである。


キキ「.................あれは、人?」


道の真ん中に一人の少女が倒れていた。その女の子はは急いでバイクから降り、容態を確認する。


キキ「...........気絶してるだけかしら......外傷が酷いわね。」


キキがバイクに戻り治療用具を取ろうとした途端、バイクが突然大爆発を起こし、炎上した。


キキ「き、昨日買ったばっかりのバイクがぁ!」


???「フフフ...」


先程の少女が立ち上がった。不思議な事にあれほどあった体中の傷はいつの間にか消えていて、少女の顔にも生気が戻っていた。


キキ「あなたがやったのかな?」


???「私以外に誰がいるのよ」


キキ「そうだよね.........」


???「私の名前は雪代佳那。」


佳那は名乗ると、キキに近づいて来た。キキは少し後ずさる。佳那はそれを見ると、いきなり近くにあった木の棒で自分自身を殴り始めた。


キキ「あ、あんた何してんの......」


佳那は殴るのをやめない。ついに血が出始めた。流石のキキも、この状態には目をつぶってられなかった。


キキ「ちょ、やめなさいよ!血が出てるじゃない!」


佳那「...............そうね、このくらいで良いかな.....」


キキ「えっ.....」


その瞬間、見えない衝撃波がキキを吹き飛ばした。キキは数十メートル程吹き飛ばされ、路面に叩きつけられた。


キキ「ぐぁっ!.........」


佳那「どお?.............痛い?」


キキ「あ、あんたっ....ぐっ!」


腕が折れている。それはすぐに察知することが出来た。キキは折れた右腕を庇いながら立ち上がった。


佳那「あはっ♪良く耐えたね♪」


キキ「能力者ね.........」


佳那「そうよ....私の能力は受けたダメージを相手に返す能力.......「ギブアンドテイク」!」


キキ「..................なるほど....」


佳那「えいっ♪」


佳那の前蹴りがキキに食い込む。腹を押さえ悶えるキキの髪を掴み、投げ飛ばした。


佳那「アンタがあのスラム街の女たちと密会してるのは知ってるのよ?残念だけど、ここで死んで貰います。」


顔に膝蹴りを入れまくる。


キキ「あがっ!やめ.......て.........」


キキも必死の抵抗はしたものの、ついに動かなくなった。佳那もそれを見て、道端に動かなくなったキキを捨てる。


佳那「後はスラム街の女共だけ......お姉ちゃんの仇、取ってあげるね。」


佳那は別のバイクに乗り、走り去って行った。


―プロミネンス本部―


イアリ「森岡様。」


森岡「どうした。」


イアリ「雪代姉妹ですが、那由多の死亡が確認されました。恐らく、スラム街の女の仕業かと....」


森岡「............那由多は、この俺も一目置く実力者だ。それを退けるとはな.....」


龍座「アニキ、佳那がスラム街の女と密会していた医者を殺したらしい.....」


森岡「...............警戒を緩めるな、そう伝えろ。」


森岡の額から汗が滴り落ちる。イアリと龍座はそれを察し、何も言わずに従った。すると.........


構成員「申し上げます!社内に侵入者です!」


龍座「どこからだ!」


構成員「正面から、1人です!」


イアリ「すぐに社長室の周りを固めるように伝えなさい!」


森岡「いや..........その必要は無い。」


森岡は何かを察知。その途端扉が吹っ飛び、構成員もろともガラスを破り落下した。森岡は表情を変えずにその方向を睨む。


森岡「...............4年振りか」


???「....................。」


森岡「ジョディ・バーンサイド!」


〜続く〜

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ