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グラリア  作者: Kazu
2/6

〜刺客〜

まどか「麗子さん、洗濯物干し終わったよ。」


麗子「ありがとう。お買い物もお願い出来るかしら?」


まどか「はーい♪」


まどかは買い物カバンを片手に元気良く出掛けて行った。スキップをしながら、路地を掛けていく。すると、まどかは突然足を止めた。


まどか「..............出てきなさい。」


まどかの一言で、1人の女性が建物の影から出てくる。


まどか「な、何者?」


那由多「我が名は雪代 那由多。貴様らだな、この世界の均衡を乱さんとする愚か者は。」


那由多は、指と指の間に何かを挟んでいた。しかしまどかはそれには気付いていなかった。


那由多「この世の明るき未来のため...お命頂戴致します!」


刹那、那由多が腕を振り切った。まどかは警戒し防御の体勢を取るが那由多の行動は完全に間合いの外。まどかは防御の体勢を解いた。


那由多「....................(パチンッ」


那由多が指を鳴らした途端、まどかの肩が切り裂かれた。血が噴き出す。


まどか「っ!」


那由多「危なかったですねぇ......防御の体勢をとっていなければ、腕が切断されていましたよ。」


まどか「随分なご挨拶だね.....」


服を破り止血を施す。しかし血の流れ出る勢いは止まらない。どうやら当たりどころが悪かったようだ。


那由多「その様子だと、5分が限界でしょうね...」


まどか「............やるしかないみたいね......」


周囲の温度が上昇し始める。那由多もその変化を感知し改めて構えを取った。


那由多「炎を操る能力ですか....これまた厄介ですねぇ...」


まどか「全開バリバリでいくよ!」


まどかが間合いを詰めようとする。しかし今度は足が数カ所切れていた。


まどか「な、何これっ.....」


得体の知れない能力者相手に、まどかは少し怖気付いていた。那由多はそれに気付き、一気にたたみかけようとする。


那由多「止めです!」


まどか「足元注意!」


那由多「!?」


途端、地面が抉れ火柱が那由多を貫いた。那由多は吹き飛び建物の壁に激突。その後地面に転落した。


まどか「これぞ.......環境利用闘法.....」


まどかも座り込んだ。疲労と出血で立つことが出来ない。まどか自身、勝利を確信していた。


那由多「き.......さ、ま........」


那由多は再び立ち上がった。そして構え、まどかに狙いを定める。


まどか「..............飛ぶ斬撃、ね。」


那由多「その通り...........私の能力は斬撃を飛ばす能力「エアスライサー」!」


じりじりと距離を詰める。立つことの出来ないまどかは後ろに逃げつつ那由多に炎弾を数発放つ。


那由多「甘いっ!」


炎弾をかわしながら那由多は一気にまどかの体を切り刻んだ。体中が切り裂かれ、一気に出血する。


まどか「かはっ!......」


那由多「最後に何か.......言い残す事はあるか...........」


まどか「.................これが......環境利用闘法............」


那由多「何言って..........はっ、まさか!」


那由多が後ろを振り向くと、大量の鉄骨が倒れて来た。能力で切断しようとするが間に合わず、那由多は鉄骨の下敷きになった。


那由多「貴様.....」


まどか「言ったでしょ........環境利用.....闘法だって........」


そう、まどかが放ったあの炎弾は那由多に直接ダメージを与える為のものではなく、彼女の後ろにあった大量の鉄骨。これを固定していたロープを焼き切るためのものだったのだ。


まどか「はぁ、はぁ.......」


最後の力を振り絞り、まどかが立ち上がる。那由多も立ち上がろうとするが、鉄骨のせいで足が折れ立てなかった。


まどか「涼風炎舞術、奥義!」


那由多「こ、この.....私がああああぁぁ!!!」


まどか「紅蓮天翔おおおぉぉぉ!!」


巨大な緋色の翼が、一瞬にして那由多を焼き尽くした。周囲の建物も巻き込み、辺り一帯を全て焼き尽くした。


まどか「あちゃ...もう......無、理.......」


まどかもその場に倒れ、目を閉じた。


麗子「まどか!」


音を聞きつけ駆けつけた麗子は、まどかを抱き抱えその場を立ち去った。急いで家に戻り応急処置を施す。


麗子「すぐに医者を呼ばなきゃ........」


いずみ「..............,あの子を呼ぶわ!」


そう言うといずみは電話で、ある人物に連絡を取った....


???「分かった、すぐそっちに行くね!」


〜続く〜

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