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決戦前夜

 明日が満月という日の前夜、桃太郎の家の前に続々と犬や猿、そしてダイモンたちが集まって来た。

「いよいよ明日だな」

「ネビロン人だか何だか知らねえが、地球を思いのままにゃさせないぞ」

「俺たちが地球を守るんだ」

 明日の決戦に向けて、皆の気持ちも高揚している。互いに話す言葉にも興奮と力がみなぎっていた。中には気勢を上げるもの、気合を入れるものなど色々だ。

 そんな所へ鉢巻をした桃太郎が登場したから、その場の雰囲気は更に盛り上がった。

「いいぞ、桃太郎、日本一」

「いやいや、宇宙一だ」と言いながら、“宇宙一”と書いた旗指物を振りかざす者もいた。

 桃太郎が皆に向けて大声で宣言する。

「やあ、ありがとう。明日はいよいよ決戦だ。ネビロン人の最大の武器はディアボロスだ。だが俺たちには通用しない。結束が乱れる事はない。だから絶対に勝つ」

「そうだ、そうだ」

「俺たちが勝つぞ」、皆の気勢が上がった。

「さあ、ここにお婆さんの作った特製のキビダンゴがある。これで力をつけてくれ!」

 その場の雰囲気は最高潮に達した。

 その時、桃太郎の背後に強い気を感じた。振り向くとそこに天海が穏やかな表情をして立っていた。

「いよいよじゃな。ワシも一緒に行きたいがネビロン人が部隊を率いて荒羅羅手山を攻撃してくるという情報がある。だから行くことができない。その分、鬼ヶ島の方は手薄になる筈だ。少しはやり易くなるだろう。しかしお前たちなら大丈夫じゃろう。期待しておるぞ」

「はい天海さま、あなたへのご恩は忘れません。見守っていてください。天海さまも気を付けて下さい」

「はっはっは、分かっておる」

そう言いながら天海の姿が徐々に消えていった。

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